知識武装:日射取得/遮蔽について

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知識武装は大切

家づくりを進めていくと知らない用語がたくさん出てきます。

展示場などで営業さんが説明してくれますが、A社、B社で説明が異なったり、何が良くて、何が悪いのかわからなくなってしまいます。

そこで重要なのが、知識で武装しておくことです。

最低限知っておいた方が良い知識をお伝えして行きます。

僕は素人なので詳しい説明や完璧な説明はできないかもしれませんが、逆にこれから家のことを考える人にはちょうど良い説明になるのではないでしょうか。

知識武装するとこんなことが防げます。

  • 難しいことを説明されて「なんだか凄そう」とハウスメーカーを決めてしまう
  • 「モデルハウスの雰囲気が素敵・かわいい」とハウスメーカーを決めてしまう
  • 「営業さんがとても良い雰囲気だ」とハウスメーカーに決めよう
  • 「どこよりも安い」とハウスメーカーを決めてしまう
  • 「◯◯ハウスは有名だから任せられる」とハウスメーカーを決めてしまう
  • 「北海道基準の性能です」と説明され「北海道の寒さに耐える家なら大丈夫」とハウスメーカーを決めてしまう

住宅展示場の見学などで得られた情報と知識を比較・分析して、正しい判断を行い「あるべき家づくり」を目指しましょう。

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目次

日射取得/遮蔽の概要

「日射取得と遮蔽」は快適なお家にするための「最もやるべき事」だと思います。

皆さんご存知の太陽に対して、どのように向き合うかが日射取得/遮蔽になります。

お家の中に太陽の光が入って来ていることをイメージしてください。

冬の場合

「日向ぼっこ」外は寒いのに、窓際の日の当たる場所は暖かい

夏の場合

窓際は暑くて不快だ

日中は暑くてカーテンを閉めなくては耐えられない

それでも暑いので、雨戸を閉めたり、日よけのため「すだれ・よしず」が欠かせない

同じ「窓」なのに、冬と夏で印象が異なりますね。

当然と思うかもしれませんが…

でも、これらをバランスよくコントロールすることが可能なのです。

それが、冬の日射取得と夏の日射遮蔽です。

日射取得

太陽の光(熱エネルギー)を取り入れること

日当たりが良いと暖かく感じるのでイメージしやすいと思います

日射遮蔽

太陽の光(熱エネルギー)を遮ること

日常で例えるならば、日陰に入ることですね

夏の太陽ジリジリの時に木下の日陰や、日傘をさすことで涼しく感じると思います

日射取得/遮蔽のポイント

日射取得/遮蔽のポイントは、「窓」です。

窓の性能にも色々ありますが、一番重要なのは配置です。

僕が住んでいたアパートでは南面に大きな掃き出し窓がありました。

冬は陽の光が入って暖かかったですが、夏はカーテンでは防ぎ切れないほど暑かったです。

このことから分かるように、一度お家の中に入った日射はカーテンなどでは防ぎにくいのです。

では、冬は窓を付けて、夏は窓を取ってしまえばいいですね!

残念ながらそんなに簡単に脱着できませんね😅

庇でブロック

そこで重要なのが、窓と庇の関係です。

庇(ひさし)?
窓の上に飛び出た小さな屋根のことです。
人間で例えるならば、帽子の「ツバ」ですね。
顔に日差しを防いでくれる夏有難いヤツです。
  

え?でも庇をつけたら冬も日が入らなくなるのでは?

そこで、もう一つのポイントです。

太陽の高度を利用するのです。

太陽は夏高く、冬低いですよね。

この差を利用して、同じ窓・庇であっても冬暖かく、夏涼しくできるのです。

下記のその様子を示したイメージ図です。

天窓も窓の一種ですが、日射をコントロールできないのであまり良くありませんね。

日射取得/遮蔽のイメージ
日射取得/遮蔽のイメージ図

お家の配置と太陽高度の関係から適切な窓廻りの設計を行えれば、冬・夏ともに快適なお家に近づけられます。

しかも、断熱性能や気密性能と違ってコストパフォーマンスがすごく良いです。

逆に適当にやってしまうと、せっかくの断熱性能や断熱性能が台無しになってしまいます。

ご注意くださいね。

庇以外でブロック

庇で遮るのが良いのですが、お家が南に対して振れていると庇で遮るのが難しくなってきます。

そこで登場するのが、アウターシェードやアウターブラインドです。

日本の夏でも登場する、「すだれ・よしず」と同じ効果です。

下記画像のように必要に応じて、下げたり、ブラインドの角度を調整したりします。

いずれは自動化されて日射の最適化ができるかもしれませんが、現時点では電動化はされていても人による調整が必要です。

僕個人としては、調整が面倒ですし、強風で吹き飛んでしまいそうなので、選択肢に入りませんでした。

具体的にはどうするの?

お家づくりを進めるにあたり、具体的にどうすればいいのでしょうか?

日射取得/遮蔽を設計できるハウスメーカー・工務店を探しましょう!
周辺の建物も考慮した日射シミュレーションを行い、最適化できる設計士さんと出会う

どこに建てても、どんな向きで建てても同じ窓の配置で建ててしまうハウスメーカーや工務店が多いのではないでしょうか?

自由設計と言ってもある程度の基準内で設計してしまっているのが実情だと思います。

例えば僕の実家(数十年前に建替えた)の事例です。

2階の南部屋が僕の部屋でした。
当時は何も知らなかったので、「明るい方が良いだろう」と思い、南面の壁に腰窓を設けました。
結果的にはとても暑く、カーテンを開けることがありませんでした。
窓の設置にお金がかかり、暑いので光熱費もかかり、良いことが一つも無い窓でした。

このようなことにならないためにも、技術武装は必要ですね😅

まとめ

あるべき家づくりにとって、日射取得/遮蔽は必須です。

しかも、快適なお家にするための手段としては、コストパフォーマンスが良いです。

・冬は日射取得、夏は日射遮蔽を考慮した窓廻りの設計が大切
・周辺の建物も影響するため、周辺環境考慮の日射シミュレーションが大切
・日射を考慮した設計ができるハウスメーカー、工務店を探す
・日射を疎かにすると、お金をかけた断熱性能、気密性能が台無し

素敵なハウスメーカー、工務店と出会えたら無理な要望をするのではなく、しっかり相談して失敗しないお家づくりにしましょう。

そのためにも、必要な知識武装が大切です。

以上、日射取得/遮蔽についてでした。

日射取得、日射遮蔽

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この記事を書いた人

星野宅郎のアバター 星野宅郎 お家の情報発信ブロガー

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✔︎30代でお家を建てる
✔︎お家の情報にどハマり!
✔︎情報をまとめてブログで発信

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