知識武装:断熱性能について

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知識武装は大切

家づくりを進めていくと知らない用語がたくさん出てきます。

展示場などで営業さんが説明してくれますが、A社、B社で説明が異なったり、何が良くて、何が悪いのかわからなくなってしまいます。

そこで重要なのが、知識で武装しておくことです。

最低限知っておいた方が良い知識をお伝えして行きます。

僕は素人なので詳しい説明や完璧な説明はできないかもしれませんが、逆にこれから家のことを考える人にはちょうど良い説明になるのではないでしょうか。

知識武装するとこんなことが防げます。

  • 難しいことを説明されて「なんだか凄そう」とハウスメーカーを決めてしまう
  • 「モデルハウスの雰囲気が素敵・かわいい」とハウスメーカーを決めてしまう
  • 「営業さんがとても良い雰囲気だ」とハウスメーカーに決めよう
  • 「どこよりも安い」とハウスメーカーを決めてしまう
  • 「◯◯ハウスは有名だから任せられる」とハウスメーカーを決めてしまう
  • 「北海道基準の性能です」と説明され「北海道の寒さに耐える家なら大丈夫」とハウスメーカーを決めてしまう

住宅展示場の見学などで得られた情報と知識を比較・分析して、正しい判断を行い「あるべき家づくり」を目指しましょう。

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目次

断熱性能の概要

断熱性能はイメージできる人が多いと思います。

でも、なぜ断熱性能が必要なのかを正しく理解できていない人が大半なのでは?と思います。

ここでは断熱性能の大切さを解説して行きます。

家の中の熱が逃げにくいことを「断熱性能が高い」と言います。

イメージがしやすいのは「服をたくさん着た方が暖かい」と身近な感覚と結び付くからだと思います。

同じ「服」と言う言葉でも、Tシャツとダウンジャケットでは暖かさが違いますよね。

また、断熱性能=暖かいはイメージできます。でも夏の暑さにも有効です。
(真夏にダウンジャケットを着たら暑い!とはイメージが異なります)

これは、服よりも魔法瓶や保温マグカップなどをイメージした方がいいですね。

魔法瓶
温度が保てる魔法瓶

氷を入れた冷たい飲み物が、暑い夏でも冷たいまま飲めますよね。

同じ原理で、真夏でも家の中の涼しさが維持しやすいと言うことです。

では、どの様に断熱性能を見極めればいいのでしょうか?

洋服であれば着てみたり、触ってみてこっちの方が暖かい!と分かります。

家の場合は試しに着たりできないので、試しに建てて見ればいいでしょうか?

流石にお試しで建てるのはできませんよ笑

かと言って、モデルハウスに行ってみても、冷暖房が効いていて家が暖かいの暑くないのかは分かりません。

暑い家も寒い家、どちらも嫌ですよね😅

断熱性能は数値で示せる

断熱性能は数値で示すことができます。

断熱性能の数値のことを「UA値[W/㎡•K]」と言います。

読み方は「ゆーえーち」で大丈夫です。(「うわち」とか読まない様に笑)

このUA値は、どんな建材をどれだけ使っているかと外皮面積の関係で計算されます。

断熱性能に影響する建材
  • 骨組み(躯体):木造、鉄骨
  • 断熱材:グラスウール、セルロースファイバー、発泡ウレタンetc
  • 窓:アルミサッシ、樹脂サッシ、アルミ樹脂複合サッシ、シングルガラス、ペアガラス、トリプルガラスetc
  • 玄関ドア
  • 基礎
  • など

詳細は以下ですが覚えなくて大丈夫です。

外皮平均熱貫流率
外皮平均熱貫流率(UA値)の式

UA値は数字が小さいほど断熱性能が良いと言うことになります。

因みに我が家のUA値は0.23W/㎡•Kです。

はい、一体どのくらいか分かりません。

と言うことで、UA値に対する基準を持っておく必要があります。

「一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」と言う団体があります。

通称「HEAT20」と呼ばれています。

下記が断熱基準を示した表になりますが、最低でもHEAT20 G2以上を目指すと良いと言われています。

HEAT20
HEAT20 UA値まとめ

では、具体的に何が良いのでしょうか?

断熱性能を上げるメリット

断熱性能を数値で示せると言うことは分かっていただけたでしょうか?

では、断熱性能(UA値)を上げるとどんな良いことが起きるのでしょうか?

基本的には(※)下記のメリットが得られます。

  1. 冬・夏ともに快適になります
  2. 光熱費を削減できます
  3. 家の温度ムラを少なくできます
  4. ヒートショックの危険性が減少します

※:断熱性能だけでは期待の効果は望めません!
セットで気密性能、日射の考え方が重要になります!

断熱性能を上げるデメリット

断熱性能(UA値)を上げることは良いことだけなのでしょうか?

デメリットもありますので、しっかり把握しておきましょう。

  1. 建築コストが高くなる
  2. 内部結露に注意が必要
    (壁内結露などが発生し、家が腐ります)

建築コストの増加については、メリットの光熱費削減効果により長期的に見れば逆転します。
内部結露に関しては、正しく施工(気密性能確保)および、結露計算をしっかり行えば問題ありません。
関連記事としてまとめる予定です。

断熱性能(UA値)どこを目指す?

では、具体的にどのぐらいの値を目指せばいいのでしょうか?

僕の住んでいる6地域を例にしたガイドラインはこんな感じです。
(個人の調べによるものなので参考程度にしてください)

0.8W/㎡•K:寒い

0.5W/㎡•K:ちょい寒い

0.4W/㎡•K:寒くない

0.3W/㎡•K:尚よい

先程のHEAT20の一覧で見ると、HEAT20 G2以上を目指せば良さそうですね。

HEAT20
目指すべきUA値

参考にHEAT20のサイトより、各地位とUA値の関係から室温が15℃以下になる割合と暖房負荷を簡易計算できます。

断熱性能(UA値)と室温・暖房負荷の簡易計算

http://www.heat20.jp/grade/ua_dtl.html

気になるのが建築コストですね。

UA値:0.4W/㎡•K台であれば、坪単価の目安が80万円(総額)です。

総額とは建物本体に加えて、オプション、付帯工事、諸費用などを含んだ金額のことです。
住宅展示場などで「坪単価おいくらですか?」と聞くと、建物本体の坪単価を示されますのでご注意ください。

設備にこだわったりすると、100万円/坪になったりも…

30坪のお家で2,400〜3,000万円

一般的な普通のお家と比べると高いですね😅

これが先程のデメリットの一つですね。

各社の断熱性能の参考値

各社どのくらいの断熱性能なのか気になりますよね。

僕が家づくりを始めた頃に参考にさせていただいた方が何名かいらっしゃいます。

その中のお一人が松尾和也さんです。

松尾設計室様のブログに「主要各社性能比較表」がございますので参考にすると良いと思います。

主要各社性能比較表

https://matsuosekkei.com/comparison

まとめ

断熱性能について伝わったでしょうか?

ポイントをまとめます。

・快適なお家にするためには断熱性能が必須
・断熱性能は数値(UA値)で示せる
・UA値:数字が小さいほど断熱性能が高い
・断熱性能はHEAT20のG2グレード以上を目指すと良い
・断熱だけでは快適なお家にはならない(気密/日射もセット)
・建築コストは覚悟が必要

住宅展示場などを見学する際は断熱性能(UA値)を確認する様にしましょう。

知識武装してあるべき家づくりを目指しましょう。

以上、断熱性能についてでした。

断熱性能

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この記事を書いた人

星野宅郎のアバター 星野宅郎 お家の情報発信ブロガー

<プロフィール>
✔︎30代でお家を建てる
✔︎お家の情報にどハマり!
✔︎情報をまとめてブログで発信

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