家の外柱(化粧柱)は、紫外線や雨、温度変化などの影響で徐々に劣化していきます。定期的なメンテナンス(塗装)が必要なため、今回はその方法と必要な道具を紹介します。
是非参考にして、家を長持ちさせましょう。
そもそも、なぜ外柱を化粧柱にするのか?
外柱を化粧柱にする理由は、主に以下の3点が挙げられます。
- 美観向上
化粧柱は家の外観を美しく見せる役割を果たします。デザインや色合いによって、家の個性や雰囲気を演出することができます。外観が美しい家は、住む人だけでなく近隣の景観にも良い影響を与えます。 - 構造的役割
化粧柱は、家の構造的な役割も果たします。柱は建物の重量を支える重要な要素であり、化粧柱は外観だけでなく、耐久性や安全性を確保する役割も担っています。 - 保護機能
化粧柱は、家の内部構造を外部環境から保護する役割も果たします。化粧柱によって、家の柱や壁が雨や風などの自然要素から保護され、劣化を遅らせることができます。
以上の理由から、外柱を化粧柱にすることは、家の美観を向上させるだけでなく、構造的安全性や耐久性にも寄与するため、多くの家庭で採用されています。
我が家の場合は、外柱をどの様に見せるかは選択できました。
選択肢としては、下記の2択です。
・外壁材で覆ってしまう
・化粧柱にする
外壁材で覆ってしまえばメンテナンスは外壁と同じくらい頻度で済みます。しかし、化粧柱にすることでアクセントが入り美観が向上します。
どちらを選択するか悩まれる方も多いと思いますが、我が家は「美観向上」を選択しました。
打ち合わせの際にパース図を見せてもらいながら決めましたね。
もちろんデメリットであるメンテナンスに関しても説明してくれましたが、宅郎くんがやってくれるってことなんで、止めませんでした。
なので、こうしてメンテナンスをしているのです。
有言実行!(自画自賛)
なぜメンテナンスが必要なのか?
外柱は日々の気象条件にさらされているため、次のような問題が発生します。
- 紫外線:塗装の色あせや剥がれ
- 雨:水分が柱に浸透し、腐食やカビが発生
- 温度変化:繰り返しの収縮・膨張で塗装が剥がれる
これらの問題を防ぐためにも、定期的なメンテナンスが重要です。
参考に我が家のメンテナンス前の柱の様子です。
メンテナンスに必要な道具
次の道具を用意しましょう。
- 塗料
おすすめは「ノンロット205N」です。含浸系の塗料で木の木肌を生かしたごく自然な仕上がりになります。
色はお好みで選びましょう(我が家はクリアーⅡを使用しました)
我が家の場合は柱2本のため、0.6Lでも余りました。 - 塗料皿
使い捨てできるモノをチョイスしました。 - マスキングテープ
汚したくない部分があれば養生しましょう。 - ウエス
古くなった布でもOKです。 - 紙やすり(#100、#240)
#100で荒削りし、#240を仕上げに使用しました。 - ヤスリフォルダー
マジックテープ式でワンタッチで取り外し可能なモノをチョイスしました。 - 防じんマスク
やすり作業をする際に粉が舞うので防じんマスクの装着を推奨します。 - やる気
「あ〜めんどくさい」と口に出しながら行動しましょう! - ハケ(油性用)
ローラーで塗りにくい部分があれば使用する感じです。必要性は低いです。 - ローラー
我が家では「毛丈5mm(短毛)スモール4インチ(100mm)」を使用しました。 - ローラー用ハンドル
ローラーに合った物を選びましょう。
メンテナンス手順
1. 紙やすりで磨く
まずは、紙やすりで柱の表面を磨きます。古い塗料や汚れを取り除くことで、次の塗装がしっかりと密着します。
#100→#240の順にヤスリがけを行います。
我が家は2本だけなので手作業で行いましたが、
本数が多いお家は電動をオススメします。
(作業姿勢も上を向いたりするので辛いです)
家庭用の電動サンダーも比較的お手軽な金額で売っています。
個人的には信頼と実績のマキタが一押しです。
屋外&上下へ動き回るのでバッテリー駆動がいいですし、自己吸じん機能があるのが嬉しいです。
#240の紙やすりはすぐに削れなくなってしまうので、数枚あった方が良さそうですよ。
また、かなり削り粉が舞うので「防じんマスク」と「ゴーグル」を使用した方が安全&効率的です。
僕は“息を止めて削って”→“離脱”を繰り返して作業しましたが面倒です…
この辺もマキタなら不要かもしれません。
手の届かないところは脚立を使って作業してね。
一人だと危ないから二人以上で作業しましょう!
2. マスキングする
塗装範囲以外の部分をマスキングテープで保護します。これにより、塗料がはみ出したり、隣の壁や床に付着するのを防ぎます。
屋外だから多少汚れてもいいかな。
と思ってましたが、タイルに塗料が垂れると汚いですしなかなか落ちません。
せっかく美観のためにやっていることなのに本末転倒になりますのでしっかり養生しましょう。
3. 塗装する
ブラシまたはローラーで柱に塗ります。均一な厚さで塗ることが重要です。乾燥後、必要であれば2回目の塗装を行います。
乾燥時間の目安は、
・1回目塗り:乾燥2~6時間(晴天日)
・2回目塗り:乾燥1日以上(晴天日)
です。
気温によっても変わるようですよ〜
また、施工温度は5℃以上で行ってくださいね。
(説明書より)
肉体的にも暑い・寒いは辛いので、春か秋に行うのが良さそうですね。
お疲れさまでした。
ビフォー・アフターで比べると違いがはっきりわかるね。
木目がきれい🌀
まとめ
家の外柱(化粧柱)は美観を向上させるため、多くの家庭で採用されていると思います。しかし、紫外線や雨、温度変化などの影響で劣化が進むため、定期的なメンテナンスが重要です。
- 塗料
- 塗料皿
- マスキングテープ
- ウエス
- 紙やすり(#100、#240)
- ヤスリフォルダー
- 防じんマスク
- やる気
- ハケ(油性用)
- ローラー
- ローラー用ハンドル
- 紙やすりで柱の表面を磨く
- 塗装範囲以外の部分をマスキングテープで保護
- 塗料を均一に塗る
塗料にもよりますが、作業するのに適した温度は5℃以上です。
作業者の肉体的にも春 or 秋に実施するのが良いでしょう。
定期的なメンテナンスによって外柱は美しく長持ちし、家の価値を高めることができます。この記事を参考に、外柱の適切なメンテナンス方法を実践しましょう。
以上、参考になれば幸いです。