我が家は澄家(第一種全熱交換型換気システム)を採用するため基礎断熱としています。
澄家の給気はダクトレス式で床下を使って各部屋に新鮮な空気を供給します。
そうなると気になるのは床下の状況です。
僕は特に夏場の湿度を気にしてまして、床下の湿度が高いと居住空間の湿度も高くなってしまわないか?を危惧しています。
入居(2021年8月)以降、温湿度計(SwitchBot)にて床下の温度・湿度を計測しています。
1年経過したので1年分のデータを分析してみたいと思います。
- 1年通しての床下温度・湿度変化は?
- 基礎の水分放出は一年後減少するのか?
結論:入居一年後の床下状況は「ほぼ変わらない」
全熱交換型換気システム「澄家」についてはこちらの記事をご覧ください。
これから家づくりを考えている方で、基礎断熱にして床下を屋内として扱う方(床下エアコン、澄家換気etc)の参考になれば幸いです。
また、床下を活用されている方で、湿度にお悩みの方にも参考になる情報と思います。
1年通しての床下状況
基礎はコンクリートで出来ています。
コンクリートは、砂・砂利・水をセメントで固めた物です(乾燥ではなく科学反応)。
そのため、コンクリート自体は多くの水分を保持しています。
ということは、基礎からは長い時間かけて水分が放出されることになります。
確かに、RC造(コンクリートの建物)は湿気が多い印象です。
(RC造に住んでいた先輩の引っ越し手伝いの際に「カビ臭かった」ことを思い出す)
RC造は気密性が高いので、計画的に換気できてないことが主要因ではありますが…
我が家の1年間の床下を確認してみたいと思います。
「日毎」の温度・相対湿度・絶対湿度
1年分のデータをグラフ化しました。
青線が床下、オレンジ線が屋外です。
床下は安定していて、屋外は不安定(ギザギザ)していることはわかりますが、分かりにくいです。
月単位で平均化して分析してみます。
「月毎」の温度・相対湿度・絶対湿度
月単位で平均値を算出してグラフ化しました。
青線が床下、オレンジ線が屋外です。
温度分析
最高温度:8月の24.1℃
最低温度:3月の19.3℃
年間通しての温度高低差は4.8℃です。
床下は直接冷暖房してませんが、この温度差は優秀ではないでしょうか。
相対湿度分析
最高温度:8月の78.2%
最低温度:1月の50.7%
年間通しての相対湿度高低差は27.5%です。
リビングは相対湿度60%以下に出来ているので、夏場の床下が異様に高く感じますね。
もしかすると、温湿度計を基礎に直置きしているのが良くないのかも?
相対湿度だけ見ると1年目(2021年)の8月よりも2年目(2022年)の8月の方が3.6%低いです。
絶対湿度分析
最高温度:8月の14.1g/kg
最低温度:1月の7.3g/kg
年間通しての絶対湿度高低差は6.8g/kgです。
絶対湿度の目標は7g/kg〜13g/kgですので、夏場の水分量が気になるところです。
冬場に関しては目標内の絶対湿度ですので、本当であればありがたいことです。
しかし、相対湿度同様に温湿度計の設置場所が良くないかもしれません。
絶対湿度で見ると1年目(2021年)の8月と2年目(2022年)の8月は同じです。
まとめ
2021年8月入居時に湿度が高いので除湿機をガンガン活用していました。
その当時の考えは、「基礎が水分を多く保持しているからこんなもんかな?」でした。
また、冬は加湿に効果を発揮し、来年(今年:2022年)の夏には改善するかなと考えていました。
- 新築時(2021年8月):14.1g/kg
- 1年後(2022年8月):14.1g/kg
床下の絶対湿度は思いの外、下がっていませんでした。
というか、同じ値です。
僕的には期待していた結果と異なりました(床下の湿度下がると思っていた…)。
長期的にみていく必要があると思いますので、引き続きデータを取って変化を確認してい行きたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m