2024年3月、外は冷たい風が吹き抜ける中、僕たちの家では一貫して暖かく過ごすことができました。
今回は、高気密高断熱住宅での生活がどれほど快適であるか、そしてエネルギーコストをどれだけ節約できたかを、家族の日常と共にお伝えします。
おさえておきたいポイントは相変わらずの断熱性能です!
✔夏は屋外の暑さを断熱し、冷やした屋内をキープする。
✔冬は屋外の寒さを断熱し、温めた屋内をキープする。
まさに魔法瓶のようなお家に住むことで、無駄なエネルギーを抑えることができます。
我が家は断熱等級7(HEAT20 G3)の断熱性を有していますが、どのような住環境になり、その時の電気代がいくらになるのか?など参考にしていただければと思います。
高気密高断熱(C値0.13cm2/m2、UA値0.23w/m2k)+太陽光発電&蓄電池のある暮らしをご紹介
- 3月の屋外/屋内の温湿度状況
- 3月の光熱費(JAPAN電力:くらしプランS)
- 太陽光&蓄電池の運用効果
- 電力会社の比較(支払額ランキング)
<結論>
- 屋外の寒暖差なんて感じない屋内空間を実現
- 屋内の平均室内温度は22.6℃、快適な温度を維持。
- 湿度は適度に50%前後、乾燥する季節を快適に過ごす。
- 電気使用量は625kWh、予測を上回るも太陽光発電の効果で買電量は176kWhに。
- 電気料金は4,561円(基本料金込み)、節約効果を体感。
- 電力自給率は71.9%、太陽光発電の余剰電力売電量は825kWh、売上13,202円。
- 電力会社の支払額ランキングではJAPAN電力が4位。
🥇1位:シン・エナジー(夜フィット)…4,485円
🥈2位:JAPAN電力…4,561円 ←契約中
🥉3位:Looopでんき…4,841円
家づくりで後悔しないためのポイント
日本の住宅における3月の悩みTOP5!高気密高断熱住宅はどの様に関わるのでしょうか?
1. 窓の結露
- 概要: 春の温度差により、窓ガラスに結露が発生しやすくなります。これにより、カビの発生や木材の腐食が進むことが懸念されます。
- 高気密高断熱住宅の利点: 高気密高断熱住宅では、窓の性能により、結露が発生しにくい環境を実現します。
2. 春の寒暖差
- 概要: 3月は日によって気温が大きく変動することがあり、暖房と冷房の切り替えが頻繁に必要になることがあります。
- 高気密高断熱住宅の利点: 屋外の気温変動に強い断熱性能を持つため、室内温度が安定し、寒暖差による不快感を大きく軽減します。
3. 春先の花粉問題
- 概要: 花粉症の人にとっては辛い季節であり、室内に花粉が侵入すると健康に影響を与えます。
- 高気密高断熱住宅の利点: 家の気密性が高いため、外からの花粉の侵入を効果的に防ぎます。さらに、専用の換気システムを通じて室内の空気を清潔に保つことができます。
4. 春の大掃除と害虫対策
- 概要: 温暖化する気候とともに害虫が活動を始めるため、この時期は害虫対策が必要です。
- 高気密高断熱住宅の利点: 害虫が侵入しにくい構造であるため、害虫による被害を最小限に抑えることが可能です。また、清潔で閉じられた環境は害虫の発生を防ぎます。
5. 春のアレルギー対策
- 概要: 春はアレルギーを引き起こす要因が多く、室内の空気質が気になる季節です。
- 高気密高断熱住宅の利点: 室内の空気質を管理しやすいので、アレルゲンを含む外気の侵入を抑え、高性能なフィルターを通した換気によりアレルゲンを減らすことができます。
これらの春の家庭の悩みについて考えると、高気密高断熱住宅の持つメリットが一層明確になります。僕の経験からも、高気密高断熱の技術はただ単にエネルギー効率を高めるだけでなく、日常生活の質を向上させる重要な役割を果たしています。
2024年3月の屋外状況
群馬県の2024年3月の屋外気温を確認していきます。
平均気温と最高気温/最低気温をグラフ化しました。
グラフ下部の数字は一日の温度差の値です。
屋外のデータは気象庁より入手しています。
気象観測地点と少々距離がありますが、大きくは違わないです。
- 平均気温:7.9℃
(2月の6.5℃から+1.4℃) - 最高気温:27.1℃
(2月の20.6℃から+6.5℃) - 最低気温:-0.9℃
(2月の-1.0℃から+0.1℃)
氷点下の日数は2月が2日に対して、3月は4日と増加しています。
体感的にも寒い3月だったと思います。
そして、後半では急に暖かくなり3月31日に関しては最高気温27.1℃と夏日になりました。
本当に温度差が大きな月になり、体調を崩しやすい季節であったと思います。
住環境の記録:2024年3月1日〜31日
快適な住環境に欠かせないお家の性能!
我が家の基本情報はこちらです👇
- 面積:106m2(32坪)
- 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
- 断熱性能(UA値):0.23w/m2k(HEAT20・G3、断熱等級7)
- 気密性能(C値):0.13cm2/m2
- 工法/構想:木造軸組工法
- 換気システム:第1種全熱交換型
- 太陽光発電:なし → 12kW(2023年6月運用)
- 蓄電池:なし → 6.2kWh(実効容量)(2023年6月運用)
我が家は2021年の新築時は太陽光発電と蓄電池は未設置でしたが、2023年に導入しました。
設備導入の際に、「太陽光発電の搭載量」や「蓄電池の量」や「V2H+EV」など複数案検討しました。
そちらについても参考になると思いますので、気になる方はご覧になっていただけると嬉しいです。
屋内温度の計測点
- リビング(南側一等地)
- ロフト(高所注意!)
- 寝室(北側角部屋)
- 脱衣室(西側)
- 子供部屋(東側)
- 床下(基礎断熱=屋内扱い)
- 屋根裏(屋根断熱=屋内扱い)
我が家の生活スタイルですが、各部屋の扉は閉めずに生活しております。
ですので、空気の循環は良いと思っていただけると良いかと思います。
屋内平均温度と温度差
平均温度のトレンドで全体感は捉えましたが、一日の温度変化が見えてきません。
そこで、平均温度と最高温度/最低温度を示し、一日の最大温度差を見ていきます。
※実際の居住スペースではない「床下」と「屋根裏」は除きます。
平均・最高温度・最低温度の値をピックアップ
- 屋内平均温度:22.6℃(快適)
- 各計測点の最大温度差:5.2℃(3月2日)
- 最高温度は26.6℃と高い(3月16日@リビング)
- 最低温度は19.2℃(3月22日@子供部屋)
3月の屋外気温は、-0.9℃から27.1℃と大きく変動しましたが、我が家の屋内では平均22.6℃を保ち続けることができました。これは、高気密高断熱の技術が外の気候変動から家を守ってくれているおかげです。最も寒い日でも、屋内の最低温度は19.2℃に保たれ、小さな宅郎Jrにとっても安心で快適な環境を提供できました。
最大の温度差(5.2℃)を記録した3月2日の様子を確認してみます。
3月2日の屋内温度差:5.2℃
この日は子供部屋のドアを閉め切っていたため、室温がやや低下してしまいました。と言っても19.9℃なので、許容できる範囲かと思います。
湿度比較
相対湿度[%]
馴染みのある相対湿度[%]で屋外と屋内を比較してみます。
屋内の湿度は各部屋(床下、屋根裏を除く5ヶ所)の平均値です。
- ■屋外の相対湿度
-
- 平均相対湿度:52.7%
- 最高相対湿度:96.0%(3月29日)
- 最低相対湿度:9.0%(3月16日)
- ■屋内の相対湿度
-
- 平均相対湿度:51.2%(床下、屋根裏除く)
- 最高相対湿度:71.0%(3月25日)
- 最低相対湿度:41.0%(3月4、10、22日)
屋外の乱高下する湿度と比べ、屋内は安定した湿度を維持できています。
コントロールされた湿度は本当に快適です。
この暮らしに慣れると、外泊する際の環境の厳しさを実感します。
(ホテルの乾燥はとても辛い…)
絶対湿度[g/kg]
湿度の実態を見るには、相対湿度よりも絶対湿度の方が一目瞭然です。
湿度変化を確認するために、絶対湿度で比較してみましょう。
絶対湿度は計算で求めています。
(絶対湿度[g/kg]:1kgの空気の中に含まれる水分量[g]を示した値)
- ■屋外の絶対湿度
-
- 平均絶対湿度:3.5g/kg
- 最高絶対湿度:9.3g/kg(3月29日)
- 最低絶対湿度:1.3g/kg(3月16日)
- ■屋内の絶対湿度
-
- 平均絶対湿度:8.9g/kg(床下、屋根裏除く)
- 最高絶対湿度:12.9g/kg(3月29、30、31日)
- 最低絶対湿度:6.6g/kg(3月21、22日)
屋外の絶対湿度は3月23日まで5g/kg以下ととても乾燥した状態が続いていました。一方で屋内は必要な水分量がある状態を維持できています。
とても快適です。
ちなみに、我が家の潤い維持は、一種換気システムによる全熱交換でなるべく屋外に捨てないことと、一台の加湿器で行っています。
換気システムは「澄家」を採用しています。
加湿器は「BALMUDA Rain」を採用しています。
関連記事を貼っておきますので、気になる方は合わせてお読みください。
クール暖(&エコヌクール):水温設定
2024年3月気温変化が激しかったので「自動1」「自動2」を使い分けました。また、一部暖房OFFの日もございます。
日中は室温が上がりすぎるため、6時〜18時の間はOFFにしました。
とても安定した屋内環境ではないでしょうか。
電気使用量&電気料金の紹介
電気の使用量に関わる基本情報を共有しておきます。
断熱性能はHEAT20 G3(断熱等級7)です。
- 面積:106m2(32坪)
- 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
- 断熱性能(UA値):0.23w/m2k
- 気密性能(C値):0.13cm2/m2
- 工法/構想:木造軸組工法
- 換気システム:第1種全熱交換型
オール電化です。
- 冷暖房設備
協立エアテック:クール暖(輻射式冷暖房) - 換気設備
マーベックス:澄家(全熱交換型第一種換気) - 給湯設備
三菱:エコキュート(Sシリーズ460L) - 調理器具(IH)
三菱:ユーロスタイルIH(グリルなし) - 食洗機
BOSCH:60cmビルトイン食洗機(SMV46TX016) - 洗濯機
SHARP:ドラム式洗濯乾燥機(ES-W113) - 除湿機(梅雨、夏時期のみ使用)
三菱:衣類乾燥除湿機(MJ-M120PX)
エレクトロラックス:除湿機(UltimateHome 500)
2022年9月6日に第一子が誕生しました。
生活スタイルは2022年9月から大きく変わりました。
- 居住者:夫婦+子供1
- お休み:基本的には土日祝日休み
- 屋内の服装
夏:半袖半ズボン
冬:長袖長ズボン(薄手) - 室温目標
夏:25℃〜28℃
冬:22℃〜24℃ - 湿度目標
相対湿度:40%〜60%
絶対湿度:7g/kg〜13g/kg - 食洗機:1日に1回が基本
- 洗濯:
2日に1回が基本→ 1日に1回が基本
夏:洗濯機の乾燥機能を使用
冬:部屋干し・・・節電+加湿→ 洗濯機の乾燥機使用
※子育て中の今、乾燥機能は手放せず、冬でも使います - お風呂:基本的に毎日入浴
電力料金の仕組みをおさらい
一般的なご家庭で電気を使用した際の電気料金の算出方法をおさらいしておきます。
代表例として「東京電力エナジーパートナー」の「従量電灯B」の算出方法を示します。
使用量に対して、“単価”と“燃料費調整額”と“再エネ賦課金”が掛け算で計算されます。
如何に使用量を減らすかが、電力料金を抑える唯一の方法です。
電力使用予測(エネルギーパス協会の事前予測)
使用量予測 | 電気料金予測 | 電力単価 (1kWhあたり) |
---|---|---|
481kWh | 19,244円 | 40.0円 |
建設時(2021年)は電力単価:29.1円/kWhでしたが、2022年の年末実績では電力単価:40円/kWhとなりました。
そのため光熱費の予測計算は40円/kWhで再計算しています。
✔29.1円/kWhの年間光熱費予測:175,500円
✔40.0円/kWhの年間光熱費予測:241,237円
年間で65,737円の差が生じることになります。
契約中の電力会社とプラン
2024年3月現在の電力会社および、電力プランは下記です。
電力会社 | 電力プラン | 電力単価 | 特徴 |
---|---|---|---|
JAPAN電力 | くらしプランS | 電力量料金(400kWhまで):27.00 円 電力量料金(400kWh超過):26.00 円 | 基本料金がゼロ円 買電量が少ないと基本料金分お得 |
電力使用量
2024年3月(2024/3/1〜2024/3/31)の電力使用量は下記となりました。
予測使用量 | 2023年 実際の使用量 | 2024年 実際の使用量 | 予測との差 (予測比) | 前年との差 (前年比) |
---|---|---|---|---|
481kWh | 421kWh | 625kWh | +144kWh (130%) | ▲204kWh (158%) |
予測および、前年に対して大幅にオーバーしました。
これは気温の影響が大きいですね。
下記の上のグラフが2024年で、下のグラフは2023年になります。
平均気温は2024年:7.9℃、2023年:12.4℃です。
ポイントは最低気温でして、2024年は一桁台前半が目立ちます。
買電量
2024年3月(2024/3/1〜2024/3/31)の買電量は下記となりました。
2023年 買電量 | 2024年 買電量 | 前年との差 (前年比) |
---|---|---|
421kWh | 176kWh | ▲245kWh (42%) |
昨年は太陽光発電&蓄電池がありませんでしたので、電力使用量=買電量でしたが、今年は発電設備があるおかげで大幅に買電量は減少しました。
日別の電力使用量&買電量
3月は気温が低かったものの、お天気には恵まれてましたので、買電量は抑えられました。
12月、1月、2月、3月を考えると蓄電池の容量を増やしたい気持ちになりますね。
電力料金
2024年3月(2024/3/1〜2024/3/31)の電力料金は下記となりました。
予測料金 | 2023年 実際の電力料金 | 2024年 実際の電力料金 | 予測との差 (予測比) | 前年との差 (前年比) |
---|---|---|---|---|
19,244円 | 14,550円 | 4,561円 | ▲14,683円 (24%) | ▲9,989円 (31%) |
内訳
項目 | 単価[円] | 買電量[kWh] | 金額[円] |
---|---|---|---|
基本料金(60A) | 0 | − | 0 |
電力量料金(1段料金) | 27.00 | 176.03 | 4,752.8 |
燃料費調整額 | ▲2.49 | 176.03 | ▲438.3 |
再生可能エネルギー発電進捗賦課金 | 1.40 | 176.03 | 246.44 |
合計 | 4,561 |
燃料費調整額はマイナスとなり、▲2.49円/kWhでした。
買電も抑えられたことで、電気料金は4,561円と5,000円を下回りました。
日別の電気料金
2024年3月は2日ほど買電が増えた日がありますが、概ね天気が良く平均買電料金は147.1円で過ごすことができました。
燃料費調整額の推移
我が家の歴代の燃料費等調整額です。
各電力会社で計算が異なるため、その当時契約していた電力会社も記載しています。
燃料費等調整額の高騰に伴い、国による電気料金軽減措置が行われています。
- 2023年2月〜9月分:▲7 円/kWh
- 2023年10月〜2024年4月分:▲3.5円/kWh
- 2024年5月分:▲1.8円/kWh
再エネ賦課金の推移
賦課金単価については、毎年度、当該年度の開始前に、再エネ特措法で定められた算定方法に則り、経済産業大臣が設定しています。
2023年(5月から翌年4月分)の再エネ賦課金は1.40円/kWhです。
2023年は燃料費高騰の影響で再エネ賦課金は減少しました。
2023年度の賦課金単価については、足元のウクライナ危機による急激な市場価格の高騰により、再エネ電気の販売収入(回避可能費用)が増加すること等から、以下のとおり、1kWh当たり1.40円となります。
経済産業省:再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度における2023年度以降の買取価格等と2023年度の賦課金単価を設定します
電力単価の推移(含む基本料金、燃料調整額、再エネ賦課金)
下げ傾向ですが、中東情勢も不安定なのでいつ上昇してもおかしくありませんね。
太陽光発電の発電状況
我が家は2021年新築時は太陽光発電&蓄電池はありませんでしたが、電力高騰を考慮し2023年に増設を決意!
2023年6月から稼働させ運用しています。
そんな太陽光発電&蓄電池の運用状況をご紹介します。
2023年に導入し、2023年6月から運用を開始
- 太陽光発電パネル
・メーカー:Hanwha Q SELLS
・モデル:Q.PEAK DUO M-G11
・発電容量:400W×30枚=12kW - 太陽光パネルの設置条件
・屋根傾斜角:14.04度
・方位角:135度 - パワーコンディショナ
・メーカー:ダイヤゼブラ電機
・モデル:9.9kW 5回路モデル(EHF-S99MP5B) - 蓄電池
・メーカー:ダイヤゼブラ電機
・モデル:EIBS7
・蓄電容量:6.2kWh(実効容量)
▶蓄電池の運転モード
・運転モード:節エネ(日中の余剰電力で蓄電し、夜間放電する)
・使い切りレベル:0(残量0%まで放電する)
発電量
月別の発電量および、年の累積を示したグラフです。
メーカー(Q SELLS)のシミュレーションと2023年の実績も記載しています。
2024年3月の発電量は1,321kWhでした。
シミュレーションの1,198kWhに対しては、+123kWh(110%)となり10ヶ月連続で過達となりました。
電力使用量と発電量の収支
プラスは発電量、マイナスは使用量を示します。
グレーの線はその月の収支を示します。
日別の電力収支
理論値発電量は屋根の傾斜/向き、日射量などから求められた値です。
- システム容量:12kW
- 屋根傾斜角:14.04度
- 方位角:135度
- 温度損失:10,15,20(季節別)
- パワコン損失:5%
- その他損失:5%
電力自給率
電力自給率は下記の式で求めています。
日が伸びてきたことで平均自給率は71.9%と高まってきました。
厳しい季節を乗り越えた感がありますね。
売電量
我が家では蓄電池も導入し、極力自己消費しようと考えています。
消費しきれない分に関しては売電を行っています。
売電金額
我が家の余剰電力はFIT制度(固定価格買取制度)によって16円/kWhで買い取られます。前述した電力単価と比べるととても安いですね。
2024年3月の売電量は825.1kWhでしたので、825.1kWh×16円=13,202円となります。
ありがたい金額のキャッシュインです!
日別の売電金額
電力に関する金額収支(買電・売電の収支)
下記は電力料金を支出、売電金額を収入とした際の収支を示したグラフです。
2024年3月はプラス収支に転じてくれました。
この一ヶ月分もプラスで年間累積に関してもプラスになりました。
年間のプラス額をどこまで伸ばしてくれるか期待です!
太陽光発電&蓄電池の効果
ここでは、太陽光発電&蓄電池の有無でどれくらい電気料金が変わってくるのかを検証してみます。
この検証によって、設備を導入した効果を見える化したいと思います。
設備有無によって、相性の良い電力契約があるため、比較しているプランが異なります。
■設備あり(現在契約中の電力プラン)
JAPAN電力:くらしプランS
■設備なし
TEPCO:従量電灯B
太陽光発電&蓄電池の有無比較
- 設備あり:4,561円
- 設備なし:20,274円
差額:15,713円
設備導入の費用と効果額の関係
(利回り算出)
<太陽光発電&蓄電池導入費用>
- 設備導入費用:4,400,000円(税込み)
- 群馬県からの補助金(再エネ補助金):150,000円
導入費用:4,250,000円
<利回りの計算式>
- 利回り(一月分を年間換算) = 毎月の効果額 ✕ 12ヶ月 ÷ 設備導入費
- 利回り(年間)= 年間効果額 ÷ 設備導入費
2024年3月の設備導入効果額は28,915円となっております。
(売電:13,202円、設備有無の差額:15,713円)
年利計算すると8.2%です。
設備導入は電気代金の先払いの感覚ですが、毎月のキャッシュフローが楽になり心穏やかに過ごせています。
各電力会社の比較
2024年3月現在、我が家が契約している電力会社は「JAPAN電力」です。
太陽光発電&蓄電池が備わったことで、電気の買い方は大きく変わりました。
それは、買電量がものすごく少なくなったということです。
そうすると、気になってしまうのが「基本料金」です。
我が家は基本料金ゼロ円の「JAPAN電力」へ2023年8月分から切り替えました。
我が家の契約プラン以外ではいったいどうなるのか?気になります!
そこで、僕が気になる7社(8プラン)をピックアップして、電力料金の比較を行ってみました。
前提条件
<前提条件>
✔我が家はオール電化のため、60A(6kVA)での契約
✔東京電力管内
✔太陽光発電&蓄電池と相性の良いプランを優先(基本料金ゼロ円、深夜割安)
✔比較のためTEPCO従量電灯B等も記載する
※あくまで筆者調べのため、参考扱いでお願いします。
電力会社、プラン比較表
電力料金の支払額レース(月間ランキング)
レース結果
2024年3月の安さランキング
🥇1位:シン・エナジー(夜フィット)…4,485円
🥈2位:JAPAN電力…4,561円
🥉3位:Looopでんき…4,841円
4位:シン・エナジー(きほん)…4,974円
5位:TEPCO(従量電灯B)…5,806円
6位:九電みらいエナジー…5,807円
7位:タダ電…6,340円
8位:よかエネEAST電灯…7,200円
2024年3月の買電量は176kWhでしたが、電気料金はまちまちとなります。
1位〜4位までは5,000円以下に収まっております。
1位は前月と同じ「シン・エナジー(夜フィット)」が獲得しました。
シン・エナジーは基本料金がかかりますが、太陽光発電と蓄電池ではカバーしきれない夜間の買電となるため、夜間を得意とする電力プランが1位となりました。
我が家の契約する「JAPAN電力」は2位となり、1位との価格差は+76円と僅かな差でした。
電力料金の支払額レース(年間ランキング)
我が家の契約する「JAPAN電力」は6位から4位へランクアップしました。
ここからは基本料金ゼロ円のブースト期間になりますので、追い上げを期待します。
電力会社の比較検討を行った記事がありますので、よかったら参考にしてみてくださあい。
電力会社の比較は下記のサイトが便利です。
是非ご家庭にあった電力会社を探してみましょう!!
エネチェンジでご家庭に適した電力会社を見つけよう!
まとめ
この記事を通じて、高気密高断熱住宅がいかにして家族の快適性、健康、そして経済性を向上させるかについて詳しく説明しました。外気温の大きな変動にも動じない屋内環境、エネルギーコストの削減、さらには環境保護への貢献など、その利点は多岐にわたります。高気密高断熱の技術は、単に暮らしやすい家を提供するだけでなく、家計にも優しく、地球環境にも配慮した持続可能な住まいを実現します。
- 平均温度:22.6(冬季目標:22℃〜24℃)(夏季目標:25℃〜28℃)
- 平均相対湿度:51.2%(目標:40%〜60%)
- 平均絶対湿度:8.9g/kg(目標:7g/kg〜13g/kg)
高気密高断熱住宅における屋内の温度管理は、外部の厳しい気温変動から家族を守る重要な役割を果たしています。2024年3月のデータによると、屋内の平均温度は22.6℃を維持し、外気温が最低-0.9℃、最高27.1℃に達したにもかかわらず、屋内の温度は安定しており、最高温度26.6℃、最低温度19.2℃と非常に快適な範囲で推移しました。この一貫した温度維持は、高断熱性が外気の影響を効果的に遮断し、エネルギーの無駄遣いを防ぐため、エネルギーコストの節約にも寄与しています。
さらに、高気密性により湿度管理も容易になり、一年中快適な湿度レベルを保つことができます。これにより、アレルギーや呼吸器系の疾患が懸念される家族にとっても、健康リスクが減少し、居住空間の快適性が大幅に向上します。高気密高断熱住宅では、屋内環境を穏やかに保つことで、家族全員の健康と幸福をサポートする生活空間を提供しているのです。
- 予測電力使用量:481kWh
- 予測電気料金:19,244円
- 実際の電力使用量:625kWh(予測比144%)
- 実際の買電量:176kWh(前年比42%)
- 実際の電気料金:4,561円(予測比24%)
※2022年9月から家族が増えました!在宅時間は大幅に増加!洗濯等の回数も増加しています。
※2022年11月から電気会社変更(Looopでんき → 九電みらいエナジー)
※2023年1月から子供が沐浴を卒業し、シャワー中心からお風呂中心へシフト
※2023年6月から太陽光発電&蓄電池を運用開始
※2023年8月から電力会社変更(九電みらいエナジー → JAPAN電力)
- 電気使用量は予測に対して144%でやや多い
- 昨年の使用量に対して158%と増加(気温が低かったことが要因)
- 1m2あたりの電気使用量:5.9kWh/月(625kWh÷106m2)
- 1m2あたりの電気料金:43.0円/月(4,561円÷106m2)
- 1kWhあたりの電気単価(基本料金含む):25.9円
2024年3月の光熱費の実績を見てみると、我が家の実際の電力使用量は625kWhと予測の481kWhを大幅に上回り、144%に達しました。これは、予測よりも気温が低かったことにより、暖房の使用が増加したためです。昨年の同月比でも158%と大きく増加していますが、この使用量増にもかかわらず、太陽光発電+蓄電池の効果により、実際の電気料金は4,561円と、予測の19,244円のわずか24%に抑えることができました。
このような結果は、高気密高断熱住宅の優れた断熱性能と、エネルギー管理の効果が相まって実現しています。屋外の厳しい寒暖差にも関わらず、家の中は一定の快適な温度を保つことができ、暖房設備の効率的な運用が可能になっています。こうした家の特性が、長期的な光熱費の削減と、持続可能な住環境の提供に貢献しています。
- 電力自給率:71.9%
- 太陽光&蓄電池の有無での電気料金差額:15,713円
- 売電電力量:825kWh
- 売電収益額:13,202円(売電単価:16円)
- 太陽光&蓄電池の効果額:28,915円(利回り8.2%)
太陽光発電と蓄電池の導入は、我が家のエネルギー自給と経済的な自立を大きく向上させています。2024年3月のデータによると、我が家の電力自給率は71.9%に達しました。これは太陽光発電と蓄電池が効果的に機能している証拠であり、自家発電による電力が大部分の電気需要を賄っていることを意味します。
具体的な経済的利益を見ると、太陽光発電と蓄電池がなければ支払うことになるであろう電気料金との差額は15,713円に達します。さらに、太陽光発電によって生成された電力のうち825kWhを売電し、売電収益として13,202円を得ました。この売電単価は16円/kWhとなります。
これらのデータから導かれる太陽光発電と蓄電池の効果総額は28,915円であり、設備投資の単月での利回りは8.2%と非常に高い効率を示しています。この利回りは、太陽光発電と蓄電池の導入が経済的にも非常に合理的であることを強調しており、エネルギー効率の良い家庭運営を可能にしています。
このように太陽光発電と蓄電池の導入は、電力自給率の向上だけでなく、電気料金の大幅な削減、安定した収入源の確保といった複数の面で家庭にメリットをもたらしています。これは持続可能な住まいを目指す家庭にとって、経済的および環境的に理想的な選択肢となるでしょう。
2024年3月の安さランキング
🥇1位:シン・エナジー(夜フィット)…4,485円
🥈2位:JAPAN電力…4,561円
🥉3位:Looopでんき…4,841円
4位:シン・エナジー(きほん)…4,974円
5位:TEPCO(従量電灯B)…5,806円
6位:九電みらいエナジー…5,807円
7位:タダ電…6,340円
8位:よかエネEAST電灯…7,200円
2024年3月の電力料金支払額レースでトップを獲得したのは「シン・エナジー(夜フィット)」で、4,485円でした。続く2位は「JAPAN電力」で、4,561円と僅か76円差でした。そして3位は「Looopでんき」で、4,841円と1位との差は356円でした。
我が家が契約する「JAPAN電力」は、2位ということで今後さらなる追い上げを期待します!
最終的に、高気密高断熱住宅への投資は、快適で健康的な生活空間を保証し、将来的な経済的な節約も見込めるため、非常に賢明な選択です。今後の住まい選びにおいて、この技術を活用することで、日々の生活をより豊かにし、環境への影響を最小限に抑えることが可能です。持続可能でコスト効率の良い家づくりを目指す方々にとって、高気密高断熱住宅は理想的な解決策であり、長期的な家族の幸福に寄与する投資となるでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました!