こんにちは、宅郎です。今回は、2024年6月の高気密高断熱住宅での生活と電気代についてお話しします。この記事を読むことで、以下の点が分かります。
- 高気密高断熱住宅の必要性
- 屋内環境の魅力
- 電気使用量と電気代の実態
- 太陽光発電&蓄電池の効果
- おすすめの電力会社とプラン
高気密高断熱住宅は、外気の影響を最小限に抑え、家の中を快適な温度に保つことができる住宅です。その効果を実感している僕たちの経験を元に、これから家を建てようと考えている皆さんにも、その魅力と必要性をお伝えできればと思います。
6月の電気使用量や電気代、太陽光発電の効果、さらには蓄電池の有無による違いまで、詳細なデータを基に解説します。太陽光発電&蓄電池を検討している方や、電力会社のプラン選びに迷っている方にとっても、きっと参考になる情報が満載です。
また、高気密高断熱住宅の実際の住み心地や、夏の暑い日でも快適に過ごせる理由など、具体的な体験談を交えてお伝えします。僕たちの家づくりの経験が、皆さんの家づくりのヒントになれば幸いです。
それでは、詳細なレポートを始めましょう。
家づくりで後悔しないためのポイント
高気密高断熱住宅は、日本の6月に特有のさまざまな悩みを効果的に解決する手助けをしてくれます。
これから家を建てる方や、リフォームを考えている方にとって、非常に有益な選択肢となりますので検討してみてください。
日本の住宅における6月の悩みTOP5!高気密高断熱住宅はどの様に関わるのでしょうか?
- 1.高温多湿による不快感
-
日本の6月は梅雨の季節で、高温多湿の環境が続きます。これにより、室内が蒸し暑くなり、特に夜間の寝苦しさが増します。エアコンの使用頻度が高まり、電気代も増加する傾向にあります。
高気密高断熱住宅は、外気の影響を受けにくいため、室内の温度と湿度を安定させることができます。優れた断熱性能により、エアコンの効率も向上し、快適な温度を維持しながら電気代を抑えることができます。
- 2.カビと結露の発生
-
梅雨の時期は湿度が高いため、住宅内でカビや結露が発生しやすくなります。これにより、健康被害や住宅の劣化が進むリスクが高まります。
高気密高断熱住宅は、優れた換気システムを備えていることが多く、湿度管理がしやすくなります。これにより、カビや結露の発生を防ぎ、健康的で快適な住環境を維持することができます。
我が家も第一種換気システムを導入しており、温度・湿度の管理を行いやすい住宅にしました。 - 3.窓の開閉による蚊や害虫の侵入
-
夏の初めに向けて、蚊や他の害虫が活発に活動し始めます。窓を開けて換気を行うと、これらの虫が室内に侵入しやすくなります。
高気密高断熱住宅は、窓を開けずに換気ができるシステムを持っていることが多いため、蚊や害虫の侵入を防ぎつつ、室内の空気を新鮮に保つことができます。
- 4.ダニの増殖
-
梅雨の高湿度環境は、ダニの繁殖に最適な条件を提供します。ダニはアレルギーや喘息の原因となり、健康に悪影響を与えることがあります。
高気密高断熱住宅は、湿度を効果的にコントロールできるため、ダニの繁殖を抑制することができます。適切な換気と湿度管理により、ダニの発生を防ぎ、健康的な室内環境を維持することが可能です。
我が家は特にダニの餌になる「チャタテムシ」の増殖も嫌って、湿度コントロールの意識が高いです。 - 5.電気代の増加
-
暑さと湿度を抑えるためにエアコンを多用すると、電気代が急増します。特に、梅雨時の曇りや雨の日が続くと、太陽光発電の効率も低下しがちです。
高気密高断熱住宅は、エネルギー効率が高いため、エアコンの使用頻度を減らすことができます。また、太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで、曇りや雨の日でも安定した電力供給が可能となり、電気代の増加を防ぐことができます。
2024年6月の屋外状況(群馬県)
群馬県の2024年6月の屋外気温を確認していきます。
平均気温と最高気温/最低気温をグラフ化しました。
グラフ下部の数字は一日の温度差の値です。
屋外のデータは気象庁より入手しています。
気象観測地点と少々距離がありますが、大きくは違わないです。
- 平均気温:23.5℃
(5月の19.5℃から+4.0℃) - 最高気温:35.1℃
(5月の30.8℃から+4.3℃) - 最低気温:14.1℃
(5月の8.3℃から+5.8℃)
関東の梅雨入りは6月21日でしたが、ずーっと暑かった印象です。
とても6月とは思えません🥵
30℃以上の真夏日が11日間もありました!
住環境の記録:2024年6月1日〜30日
快適な住環境に欠かせないお家の性能!
我が家の基本情報はこちらです👇
- 面積:106m2(32坪)
- 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
- 断熱性能(UA値):0.23w/m2k(HEAT20・G3、断熱等級7)
- 気密性能(C値):0.13cm2/m2
- 工法/構想:木造軸組工法
- 換気システム:第1種全熱交換型
- 太陽光発電:なし → 12kW(2023年6月運用)
- 蓄電池:なし → 6.2kWh(実効容量)(2023年6月運用)
我が家は2021年の新築時は太陽光発電と蓄電池は未設置でしたが、2023年に導入しました。
設備導入の際に、「太陽光発電の搭載量」や「蓄電池の量」や「V2H+EV」など複数案検討しました。
そちらについても参考になると思いますので、気になる方はご覧になっていただけると嬉しいです。
屋内温度の計測点
- リビング(南側一等地)
- ロフト(高所注意!)
- 寝室(北側角部屋)
- 脱衣室(西側)
- 子供部屋(東側)
- 床下(基礎断熱=屋内扱い)
- 屋根裏(屋根断熱=屋内扱い)
我が家の生活スタイルですが、各部屋の扉は閉めずに生活しています。
ですので、空気の循環は良い状況です。
このような生活スタイルができるのも高気密高断熱住宅の特徴ですね。
屋内平均温度と温度差
屋内の平均温度と最高温度/最低温度を示し、一日の最大温度差を見ていきます。
※実際の居住スペースではない「床下」と「屋根裏」は除きます。
平均・最高温度・最低温度の値をピックアップ
- 屋内平均温度:24.7℃(快適)
- 各計測点の最大温度差:4.0℃(6月5日)
- 最高温度は27.4℃と高い(6月16日@脱衣室)
- 最低温度は22.4℃(6月6日@子供部屋)
6月はほぼ全区間で冷房を使用しました。
基本的には連続使用ですが、6月2日のみ室温が下がりすぎてしまったため停止しました。
我が家の冷房はクール暖というふく射式の設備を使用しています。
クール暖の設定は後述します(リンク)。
ちなみに屋外の最高気温が猛暑日(35℃以上)になった6月14日のお家の様子はどんな感じかしら?
屋外は13時に35.1℃となりましたが、屋内は微増といった感じです。
この日の電気使用量も気になりますね。
電気使用量の項目で後述します(リンク)。
湿度比較
我が家ではダニ・カビに対して意識高い系で過ごしているため、一年通して人間に対してのみ快適な湿度の維持に努めています。
目標の湿度は、
・相対湿度:40%〜60%
・絶対湿度:7g/kg〜13g/kg
です。
相対湿度[%]
相対湿度[%]で屋外と屋内を比較していきます。
屋内の湿度は各部屋(床下、屋根裏を除く5ヶ所)の平均値です。
- ■屋外の相対湿度
-
- 平均相対湿度:65.4%
- 最高相対湿度:96.0%(6月24日)
- 最低相対湿度:27.0%(6月14日)
- ■屋内の相対湿度
-
- 平均相対湿度:61.9%(床下、屋根裏除く)
- 最高相対湿度:76.0%(6月2日、28日)
- 最低相対湿度:54.0%(6月17日)
例年ですと除湿機を使用している季節ですが、今年に関しては実験的に除湿機を使用していません。
結果としては、平均相対湿度は目標の40%~60%に収まりませんでした…
クール暖も除湿は行ってくれるのですが、やはり除湿能力は力不足を感じます。
絶対湿度[g/kg]
湿度の実態を見るには、相対湿度よりも絶対湿度の方が一目瞭然です。
湿度変化を確認するために、絶対湿度で比較してみましょう。
絶対湿度は計算で求めています。
(絶対湿度[g/kg]:1kgの空気の中に含まれる水分量[g]を示した値)
- ■屋外の絶対湿度
-
- 平均絶対湿度:11.7g/kg
- 最高絶対湿度:17.4g/kg(6月30日)
- 最低絶対湿度:7.2g/kg(6月5日)
- ■屋内の絶対湿度
-
- 平均絶対湿度:12.3g/kg(床下、屋根裏除く)
- 最高絶対湿度:15.9g/kg(6月25日)
- 最低絶対湿度:10.6g/kg(6月4日)
関東の梅雨入りは6月21日でしたが、確かに6月後半の絶対湿度は増加しています。屋内も目標絶対湿度の上限付近をウロウロしています。
体感的にも湿度が高いと感じる日が増えている印象でした。
やっぱり除湿機が必要そうです…
クール暖(&エコヌクール):水温設定
6月中の冷房は基本的に連続稼働です。
クール暖は水温を指定することで、室温を調整するためやや難しいです。
我が家の場合は水温13℃〜16℃で調整を行いました。
タイマーを下記の設定にして運用しました。
・日中(8時〜18時):標準
・夜間(18時〜8時):ひかえめ(3℃高く運転)
この設定で一日快適な温度で過ごすことができました。
電気使用量&電気料金の紹介
電気の使用量に関わる基本情報を共有しておきます。
断熱性能はHEAT20 G3(断熱等級7)です。
- 面積:106m2(32坪)
- 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
- 断熱性能(UA値):0.23w/m2k
- 気密性能(C値):0.13cm2/m2
- 工法/構想:木造軸組工法
- 換気システム:第1種全熱交換型
オール電化です。
- 冷暖房設備
協立エアテック:クール暖(輻射式冷暖房) - 換気設備
マーベックス:澄家(全熱交換型第一種換気) - 給湯設備
三菱:エコキュート(Sシリーズ460L) - 調理器具(IH)
三菱:ユーロスタイルIH(グリルなし) - 食洗機
BOSCH:60cmビルトイン食洗機(SMV46TX016) - 洗濯機
SHARP:ドラム式洗濯乾燥機(ES-W113) - 除湿機(梅雨、夏時期のみ使用)
三菱:衣類乾燥除湿機(MJ-M120PX)
エレクトロラックス:除湿機(UltimateHome 500)
2022年9月6日に第一子が誕生しました。
生活スタイルは2022年9月から大きく変わりました。
- 居住者:夫婦+子供1
- お休み:基本的には土日祝日休み
- 屋内の服装
夏:半袖半ズボン
冬:長袖長ズボン(薄手) - 室温目標
夏:25℃〜28℃
冬:22℃〜24℃ - 湿度目標
相対湿度:40%〜60%
絶対湿度:7g/kg〜13g/kg - 食洗機:1日に1回が基本
- 洗濯:
2日に1回が基本→ 1日に1回が基本
夏:洗濯機の乾燥機能を使用
冬:部屋干し・・・節電+加湿→ 洗濯機の乾燥機使用
※子育て中の今、乾燥機能は手放せず、冬でも使います - お風呂:基本的に毎日入浴
電力料金の仕組みをおさらい
一般的なご家庭で電気を使用した際の電気料金の算出方法をおさらいしておきます。
代表例として「東京電力エナジーパートナー」の「従量電灯B」の算出方法を示します。
使用量に対して、“単価”と“燃料費調整額”と“再エネ賦課金”が掛け算で計算されます。
如何に使用量を減らすかが、電力料金を抑える唯一の方法です。
※2024年4月より、「容量拠出金」を請求する電力会社もちらほら出てきています。
ご契約の電力会社、切替を行う際はよく確認しましょう。
「容量拠出金」については下記の記事でまとめてますので、参考にしていただければと思います。「容量拠出金」については下記の記事でまとめてますので、参考にしていただければと思います。
電力使用予測(エネルギーパス協会の事前予測)
使用量予測 | 電気料金予測 | 電力単価 (1kWhあたり) |
---|---|---|
567kWh | 22,268円 | 40.0円 |
建設時(2021年)は電力単価:29.1円/kWhでしたが、2022年の年末実績では電力単価:40円/kWhとなりました。
そのため光熱費の予測計算は40円/kWhで再計算しています。
✔29.1円/kWhの年間光熱費予測:175,500円
✔40.0円/kWhの年間光熱費予測:241,237円
年間で65,737円の差が生じることになります。
契約中の電力会社とプラン
2024年6月現在の電力会社および、電力プランは下記です。
電力会社 | 電力プラン | 電力単価 | 特徴 |
---|---|---|---|
JAPAN電力 | くらしプランS | 電力量料金(400kWhまで):27.00 円 電力量料金(400kWh超過):26.00 円 | 基本料金がゼロ円 買電量が少ないと基本料金分お得 「容量拠出金」744円加算 (一律3kWとみなし248円/kWを計上) |
電力使用量
2024年6月(2024/6/1〜2024/6/30)の電力使用量は下記となりました。
予測使用量 | 2023年 実際の使用量 | 2024年 実際の使用量 | 予測との差 (予測比) | 前年との差 (前年比) |
---|---|---|---|---|
567kWh | 572kWh | 470kWh | ▲97kWh (83%) | ▲102kWh (82%) |
屋外の気温は「暑い」と感じる6月でしたが、あまり電力を使用することなく過ごせたようです。
今年は除湿機のフル稼働を実験的に行っていない影響が大きいかもしれません。その一方で湿度が高いので、実験の結果除湿機は必要という結果になりそうです。。。
買電量
2024年6月(2024/6/1〜2024/6/30)の買電量は下記となりました。
2023年 買電量 | 2024年 買電量 | 前年との差 (前年比) |
---|---|---|
54kWh | 18kWh | ▲36kWh (33.3%) |
2023年の6月から太陽光発電&蓄電池の運用を開始したため、ちょうど一年が経過しました。
2023年の買電と比較すると2024年の方が少ない買電で済んだことがわかります。
夜間の除湿機使用の有無が主要因かと思います。
日別の電力使用量&買電量
気温の上昇に伴って、使用電力が増えていることがわかります。
6月14日が猛暑日でした。この日の電力状況を確認してみましょう。
一日を通して15.3kWhの電力を使用しました。
日中の外気温は35℃を超える猛暑日になりましたが、1時間あたりの最大電力使用量は1.2kWh@13時でした。
この時間帯はエコキュートも沸かしを行っているので、冷房自体の使用電力は少なく抑えられている思います。
電力料金
2024年6月(2024/6/1〜2024/6/30)の電力料金は下記となりました。
予測料金 | 2023年 実際の電力料金 | 2024年 実際の電力料金 | 予測との差 (予測比) | 前年との差 (前年比) |
---|---|---|---|---|
22,680円 | 2,885円 | 1,262円 | ▲21,418円 (6%) | ▲1,623円 (44%) |
内訳
項目 | 単価[円] | 買電量[kWh] | 金額[円] |
---|---|---|---|
基本料金(60A) | 0 | − | 0 |
容量拠出金 | − | − | 744 |
電力量料金(1段料金) | 27.00 | 17.52 | 473.04 |
燃料費調整額 | ▲0.95 | 17.52 | ▲16.64 |
再生可能エネルギー発電進捗賦課金 | 3.49 | 17.52 | 61.14 |
合計 | 1,262 |
2024年6月の買電量は17.52kWhでしたので、単純な電力料金は17.52kWh×27.00円で473.04円になります。
それに対して請求額は1,262円となります。
内訳の中で最も多いのが「容量拠出金」です。JAPAN電力の「容量拠出金」は買電量に関わらず、一律で744円ですので我が家のように買電が少ないと気になってしまいますね。
ちなみに「容量拠出金」は2024年4月から導入された制度で、各電力会社で計上方法は異なります。最近電力料金が増えたかも?と思われる方は、一度明細を見てみることをお勧めします。
日別の電気料金
2024年6月は一日平均17.3円でした。
6月16日以降で電気料金が増加していますが、主の増加要因は下記になります。
・冷房の設定温度を下げた
・梅雨入りし太陽光発電量が減少した
燃料費調整額の推移
我が家の歴代の燃料費等調整額です。
各電力会社で計算が異なるため、その当時契約していた電力会社も記載しています。
燃料費等調整額の高騰に伴い、国による電気料金軽減措置が行われています。
- 2023年2月〜9月分:▲7 円/kWh
- 2023年10月〜2024年4月分:▲3.5円/kWh
- 2024年5月分:▲1.8円/kWh
- 2024年8月〜9月:▲4円/kWh ※
- 2024年10月:▲2.5円/kWh ※
※:「酷暑乗り切り緊急支援」として補助が検討されています。
再エネ賦課金の推移
賦課金単価については、毎年度、当該年度の開始前に、再エネ特措法で定められた算定方法に則り、経済産業大臣が設定しています。
2024年(5月から翌年4月分)の再エネ賦課金は3.49円/kWhです。
2023年は燃料費高騰の影響で再エネ賦課金は減少していましたが、2024年からは元通りです。
電力単価の推移(含む基本料金、燃料調整額、再エネ賦課金)
2024年5月は買電量が2kWhと少ないところへ、容量拠出金(744円)が加算されるため、電力単価は403.5円/kWhと狂った単価計算になっていましたが、6月は多少まともな単価に戻ってきました。
それでも、72.03円/kWhですのでとても割高に感じてしまいます。
太陽光発電の発電状況
我が家は2021年新築時は太陽光発電&蓄電池はありませんでしたが、電力高騰を考慮し2023年に増設を決意!
2023年6月から稼働させ運用しています。
そんな太陽光発電&蓄電池の運用状況をご紹介します。
2023年に導入し、2023年6月から運用を開始
- 太陽光発電パネル
・メーカー:Hanwha Q SELLS
・モデル:Q.PEAK DUO M-G11
・発電容量:400W×30枚=12kW - 太陽光パネルの設置条件
・屋根傾斜角:14.04度
・方位角:135度 - パワーコンディショナ
・メーカー:ダイヤゼブラ電機
・モデル:9.9kW 5回路モデル(EHF-S99MP5B) - 蓄電池
・メーカー:ダイヤゼブラ電機
・モデル:EIBS7
・蓄電容量:6.2kWh(実効容量)
▶蓄電池の運転モード
・運転モード:節エネ(日中の余剰電力で蓄電し、夜間放電する)
・使い切りレベル:0(残量0%まで放電する)
発電量
月別の発電量および、年の累積を示したグラフです。
メーカー(Q SELLS)のシミュレーションと2023年の実績も記載しています。
2024年6月の発電量は1,539kWhでした。
シミュレーションの1,183Whに対しては、+356kWh(130%)でした。
シミュレーションは梅雨の天候不順を多めに見積もっている感じですね。
電力使用量と発電量の収支
プラスは発電量、マイナスは使用量を示します。
グレーの線はその月の収支を示します。
日別の電力収支
理論値発電量は屋根の傾斜/向き、日射量などから求められた値です。
- システム容量:12kW
- 屋根傾斜角:14.04度
- 方位角:135度
- 温度損失:10,15,20(季節別)
- パワコン損失:5%
- その他損失:5%
電力自給率
電力自給率は下記の式で求めています。
MAXは100%となる計算式です。
6月21日より梅雨入りで、天気が不安定になったことに加え、気温の上昇で冷房による電力使用量も増えたことで(特に夜間)、やや自給率が低下してしまいました。
それでも、94.7%でまずまずの値でした。
<電力自給率UPのポイント>
✔エコキュートの湧きあげは日中に行う
✔洗濯乾燥は日中に行う
✔食洗機は日中に使用する(1日分をまとめて洗浄)
✔夜間は極力電力を使わない
売電量
我が家では蓄電池も導入し、極力自己消費しようと考えています。
消費しきれない分に関しては売電を行っています。
売電金額
我が家の余剰電力はFIT制度(固定価格買取制度)によって16円/kWhで買い取られます。前述した電力単価と比べるととても安いですね。
2024年6月の売電量は1,046.6kWhでしたので、1,046.6kWh×16円=16,746円となります。ありがたい金額のキャッシュインです!
日別の売電金額
電力に関する金額収支(買電・売電の収支)
下記は電力料金を支出、売電金額を収入とした際の収支を示したグラフです。
2024年6月は冷房も本格稼働(連続運転)していますので、自己消費も増えたため5月よりは収支が減少しています。
それでも、+15,484円ですのでありがたい金額です。
太陽光発電&蓄電池の効果
ここでは、太陽光発電&蓄電池の有無でどれくらい電気料金が変わってくるのかを検証してみます。
この検証によって、設備を導入した効果を見える化したいと思います。
設備有無によって、相性の良い電力契約があるため、比較しているプランが異なります。
■設備あり(現在契約中の電力プラン)
JAPAN電力:くらしプランS
■設備なし
TEPCO:従量電灯B
太陽光発電&蓄電池の有無比較
- 設備あり:1,262円
- 設備なし:16,969円
差額:15,707円
太陽光発電と蓄電池がなければ電気代は16,969円になる計算でしたが、実際の電気代は1,262円でした。その差額は15,707円です。
1万円以上の支払いが削減できるのは、家計管理としてもとてもありがたい金額です。
設備導入の費用と効果額の関係
(利回り算出)
<太陽光発電&蓄電池導入費用>
- 設備導入費用:4,400,000円(税込み)
- 群馬県からの補助金(再エネ補助金):150,000円
導入費用:4,250,000円
<利回りの計算式>
- 利回り(一月分を年間換算) = 毎月の効果額 ✕ 12ヶ月 ÷ 設備導入費
- 利回り(年間)= 年間効果額 ÷ 設備導入費
太陽光発電と蓄電池の効果を金額に換算すると、32,453円となります。設備導入の単月での利回りは9.2%です。
設備導入後の回収額を利回り7%の投資商品(インデックス投資)で運用した場合の「シンの効果額」は、348,884円となります。
参考に設備導入を行わず、4,250,000円を一括投資(インデックス投資)し、利回り7%で運用した場合のリターンは316,848円(※)となります。
※:リターンに対して、電気料金をマイナスした額
リターンの差額は、設備導入が+32,036円でわずかに勝利です。
設備の保守や故障・雹などのリスクを考えると、単純なお金だけを考えたリターンは見合わないですね😅
各電力会社の比較
2024年6月現在、我が家が契約している電力会社は「JAPAN電力」です。
太陽光発電&蓄電池が備わったことで、電気の買い方は大きく変わりました。
それは、買電量がものすごく少なくなったということです。
そうすると、気になってしまうのが「基本料金」です。
我が家は基本料金ゼロ円の「JAPAN電力」へ2023年8月分から切り替えました。
我が家の契約プラン以外ではいったいどうなるのか?気になります!
そこで、僕が気になる7社(8プラン)をピックアップして、電力料金の比較を行ってみました。
前提条件
<前提条件>
✔我が家はオール電化のため、60A(6kVA)での契約
✔東京電力管内
✔太陽光発電&蓄電池と相性の良いプランを優先(基本料金ゼロ円、深夜割安)
✔比較のためTEPCO従量電灯B等も記載する
※あくまで筆者調べのため、参考扱いでお願いします。
電力会社、プラン比較表
異なる電力会社のプランを比較することで、自分たちに最も適した選択をすることが重要です。また、高気密高断熱住宅と太陽光発電を最大限に活用するためには、電力会社のプランも見直すことが必要です。
2024年6月は買電量がすごく少ないので、基本料金ゼロが圧倒的に有利となります。
ご家庭に応じた最適な電力会社を探すのに下記のサイトが便利です。
是非活用してみてください!
電力料金の支払額レース(月間ランキング)
2024年6月の安さランキング
🥇1位:タダ電…0円
🥈2位:Looopでんき…558円
🥉3位:よかエネEAST電灯…753円
4位:JAPAN電力…1,262円
5位:シン・エナジー(夜フィット)…1,613円
6位:シン・エナジー(きほん)…2,027円
7位:TEPCO(従量電灯B)…2,321円
8位:九電みらいエナジー…2,343円
2024年6月の買電量は17.52kWhと少ないため、基本料金がかからないプランが圧倒的に有利です。
このような使用量の場合「タダ電」が0円ととても強いですが、上限金額の5,000円を超えると、猛烈な勢いで他のプランを追い上げる結果になるので心配があります😅。
安定しているのは「Looopでんき」でしょうか、使用量に応じた適切な価格だと感じます。
そして我が家が契約している「JAPAN電力」は一律の容量拠出金が響き、1,262円で4位となりました。
電力料金の支払額レース(年間ランキング)
我が家の契約する「JAPAN電力」は年間レースの6月中継所地点で3位をキープしています。
「Looopでんき」独走していますが、電力需要が高まる夏場でどうなるか見ものです。
各ご家庭に最適な電力会社・プランを探そう!
下記サイトがお助けしてくれます。
我が家と同様に太陽光発電&蓄電池のあるご家庭には、基本料金0円のプランがお勧めです。
いくつかピックアップしましたので、検討してみてください。
まとめ
6月は梅雨の季節で、日本の住宅にとってさまざまな課題が浮き彫りになる時期です。
高温多湿による不快感、カビや結露の発生、蚊や害虫の侵入、ダニの増殖、そして電気代の増加といった悩みは、快適な生活を妨げる要因となります。
しかし、高気密高断熱住宅はこれらの問題を効果的に解決し、快適で健康的な住環境を提供してくれます。
- 平均温度:24.7℃(冬季目標:22℃〜24℃)(夏季目標:25℃〜28℃)
- 平均相対湿度:61.9%(目標:40%〜60%)
- 平均絶対湿度:12.3g/kg(目標:7g/kg〜13g/kg)
6月の我が家の平均温度は24.7℃で、夏季目標範囲に近く快適でした。
平均相対湿度は61.9%とやや高めでしたが、「除湿機を使わない実験」を行ったことを考えると許容範囲内だと思っています。
絶対湿度は12.3g/kgで目標範囲に収まり、理想的な室内環境を維持できました。
- 予測電力使用量:567kWh
- 予測電気料金:22,680円
- 実際の電力使用量:470kWh(予測比83%)
- 実際の買電量:18kWh(前年比33%)
- 実際の電気料金:1,262円(予測比44%)
※2022年9月から家族が増えました!在宅時間は大幅に増加!洗濯等の回数も増加しています。
※2022年11月から電気会社変更(Looopでんき → 九電みらいエナジー)
※2023年1月から子供が沐浴を卒業し、シャワー中心からお風呂中心へシフト
※2023年6月から太陽光発電&蓄電池を運用開始
※2023年8月から電力会社変更(九電みらいエナジー → JAPAN電力)
- 1m2あたりの電気使用量:4.4kWh/月(470kWh÷106m2)
- 1m2あたりの電気料金:11.9円/月(1,262円÷106m2)
- 1kWhあたりの電気単価(基本料金含む):72.0円
6月の予測電力使用量は567kWhでしたが、実際の使用量は470kWhで予測の83%にとどまりました。
これにより、電気料金も予測の22,680円に対し、実際には1,262円と大幅に節約できました。
(高気密高断熱住宅+太陽光発電+蓄電池の効果)
1m²あたりの電気使用量は4.4kWh、電気料金は11.9円となり、高気密高断熱住宅の省エネ効果が顕著に現れました。また、1kWhあたりの電気単価は72.0円と高めの結果になりましたが、これは「容量拠出金」の影響が大きいです。電力会社・プランの選定時には気をつけましょう!
- 電力自給率:94.7%
- 太陽光&蓄電池の有無での電気料金差額:15,707円
- 売電電力量:1,047Wh
- 売電収益額:16,746円(売電単価:16円)
- 太陽光&蓄電池の効果額:32,453円(利回り9.2%)
6月の電力自給率は94.7%と非常に高く、太陽光発電と蓄電池の効果が明らかでした。
これにより、太陽光&蓄電池がない場合と比べて電気料金の差額は15,707円も節約できました。
また、売電電力量は1,047kWhで、売電収益は16,746円となりました。総合的な効果額は32,453円で、利回りは9.2%と高い結果を示しました。これにより、初期投資の回収も順調に進んでいます。
設備稼働から13ヶ月が経過した現在、効果額を投資運用した場合と導入費用を一括で投資運用した場合を比較すると(運用利回りは7%と仮定)、
・設備導入効果額を運用した場合のリターン:348,884円
・設備導入せずに一括投資した場合のリターン:316,848円
となり、設備導入のリスク(保守・故障・雹害)の割に効果はさほど大きくありません(+32,036円)。
2024年6月の安さランキング
🥇1位:タダ電…0円
🥈2位:Looopでんき…558円
🥉3位:よかエネEAST電灯…753円
4位:JAPAN電力…1,262円
5位:シン・エナジー(夜フィット)…1,613円
6位:シン・エナジー(きほん)…2,027円
7位:TEPCO(従量電灯B)…2,621円
8位:九電みらいエナジー…2,343円
6月の電力料金比較では、タダ電が0円で圧倒的な1位を獲得しました。次いで、Looopでんきが558円で2位、よかエネEAST電灯が753円で3位となりました。
我が家が契約しているJAPAN電力は1,262円で4位にランクインしています。
その他、シン・エナジーやTEPCOのプランも比較し、料金の違いが明確に分かります。
これから電力会社を選ぶ際の参考にしてください。
高気密高断熱住宅の導入により、我が家では快適な生活を送りながら電気代の節約にも成功しています。
6月のデータを振り返ってみても、その効果は明らかです。これから家を建てる方やリフォームを検討している方は、高気密高断熱住宅を選択肢に入れることで、長期的な視点で見ても多くのメリットを享受できると思います。
快適さと経済性を両立させるために、ぜひ高気密高断熱住宅を検討してみてください。