昨今の値上げラッシュは凄まじく、各ご家庭を直撃していますね。
電気料金もその一角だと思います。
これからお家を考えている方は、オール電化にするのか?しないのか?に悩まれたり、
そもそものお家自体の断熱性能を考えてみたりされているのではないでしょうか?
そのような状況なので、テレビなどでも断熱リフォーム(内窓や付加断熱)や低燃費住宅やパッシブハウスの情報が増えたように思います。
我が家はお家の燃費に直結する高断熱(HEAT20:G3、断熱等級7)なお家づくりを行いました。
これぐらいの断熱性能にすると
✔こんな暮らしで
✔これぐらいの光熱費になるんだな
というのを見ていただき、お家に大切な要素の優先順位決めに役立てていただければと思います。
<結論>
屋内の年間平均温度:24.0℃
(冬季目標:22℃〜24℃)(夏季目標:25℃〜28℃)
一日中快適な温度をキープできているから、
夏場:帰ってきて涼しい、寝ているときも寝苦しくないetc
冬場:帰ってきて温かい、朝起きるのも辛くないetc
(無理のない金額)
お家の基本情報
我が家があるのは群馬県になります。
断熱地域区分は【6地域】になります。
お家の断熱性能はHEAT20:G3(断熱等級7)ですが、4・5地域に対応できる断熱スペックとなっています。
お家の基本スペック
断熱性能はHEAT20 G3(断熱等級7)です。
- 面積:106m2(32坪)
- 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
- 断熱性能(UA値):0.23w/m2k
- 気密性能(C値):0.13cm2/m2
- 工法/構想:木造軸組工法
- 換気システム:全熱交換型第一種換気
- 太陽光発電:なし
- 蓄電池:なし
主な設備仕様
オール電化です。
- 冷暖房設備
協立エアテック:クール暖(輻射式冷暖房) - 換気設備
マーベックス:澄家(全熱交換型第一種換気) - 給湯設備
三菱:エコキュート(Sシリーズ460L) - 調理器具(IH)
三菱:ユーロスタイルIH(グリルなし) - 食洗機
BOSCH:60cmビルトイン食洗機(SMV46TX016) - 洗濯機
SHARP:ドラム式洗濯乾燥機(ES-W113) - 除湿機(梅雨、夏時期のみ使用)
三菱:衣類乾燥除湿機(MJ-M120PX)
エレクトロラックス:除湿機(UltimateHome 500)
生活スタイル
2022年9月6日に第一子が誕生しました。
生活スタイルは2022年9月から大きく変わりました。
- 居住者:夫婦+子供1
- お休み:
基本的には土日祝日休み→ 毎日在宅(出産+育児期間) - 屋内の服装
夏:半袖半ズボン
冬:長袖長ズボン(薄手) - 室温目標
夏:25℃〜28℃
冬:22℃〜24℃ - 湿度目標
相対湿度:40%〜60%
絶対湿度:7g/kg〜13g/kg - 食洗機:1日に1回が基本
- 洗濯:
2日に1回が基本→ 1日に1回が基本
夏:洗濯機の乾燥機能を使用
冬:部屋干し・・・節電+加湿→ 洗濯機の乾燥機使用
※子育て中の今、乾燥機能は手放せず、冬でも使います - お風呂:基本的にはシャワー
(快適な家になってからお風呂を欲しなくなった)
2022年の年間気温と屋内環境
年間の屋外気温と屋内温度の関係を示します。
月単位の平均値を算出しました。
屋外平均気温は3.3℃〜28.7℃で変動しています。
群馬県は日本一暑いことを競う地域でも有名なので、夏場の平均気温が29℃に迫る勢いです。
冬に関しても6地域ですが、平均気温は3.3℃になりますし、最低気温は氷点下5℃ぐらいまで下がる日もあります。
屋内温度に関しては快適な領域だね。
(年間平均温度:24.0℃)
一日中快適な温度をキープできているから、
夏場:帰ってきて涼しい
冬場:帰ってきて温かい
とても快適だったわね。
屋内平均温度は5ヶ所の平均で算出しているけど、お家全体が快適な温度だからヒートショックの心配もありません。
リビング(南側一等地)
ロフト(高所注意!…日が当たらない)
寝室(北側角部屋…日が当たらない)
脱衣室(西側…西日注意)
子供部屋(東側…日が当たらない)
2022年の電気使用量と請求額
まずは、2022年の電気使用量と請求額です。
参考に2021年のデータも記載しておきます。
(2021年8月中旬から居住開始のため、比較できるのは9月以降)
9月以降を比較すると電気使用量は大きく変わりませんが、請求額は明らかに2022年の方が高いですね。
これがまさに値上がりの影響ね!
電気使用量と請求額の分析
電気使用量と請求額を分析するために、色々な見方をしてみようと思います。
その前に電気料金の計算方法をおさらいしておきます。
電気使用量に対して、【電気単価】と【燃料費調整単価】と【再エネ賦課金】が掛け算されます。
ご家庭によっては、夜間の電気単価が安いプラン等を契約されているかもしれませんが、【燃料費調整額】と【再エネ賦課金】は時間帯等関係なく使用量に対して掛け算になるので注意が必要です。
電気使用量と請求額の累積
年間の電気使用量と請求額が見やすいように累積グラフを作成しました。
1月〜10月:Looop電気(スマートタイムプラン)
11月〜12月:九電みらいエナジー(dポイントプランN)
- 電気使用量:5,700kWh
- 請求額:194,027円
- 1kWhあたりの単価:34.0円/kWh
エネルギーパス協会による予測では使用量が6,030kWhのため、若干節電できた感じですね。
年間電気料金は何とか20万円を下回りました。
年間通しての1kWhあたりの単価は34.0円でした(基本料金等含む)。
エネルギーパス協会の光熱費予測が175,500円だったのに対して、上回ってしまったのは電気料金値上げの影響ね。
そうだね。
主に燃料費調整額が上がったためだね。
燃料費調整額と再エネ賦課金の推移
電気料金の値上げは燃料費の高騰が主な要因です。
再エネ賦課金も僅かですが増加しています。
各々グラフにして見える化してみます。
- 燃料費調整額:年初-0.53円から11.92円へ増額
- 再エネ賦課金:年初3.36円から3.45円へ増額
燃料費調整額が右肩上がりです。
年初はマイナスでしたが、12月時点では11.92円です!
10月に至っては18.97円と恐ろしい値を目にしました👀
あの時は慌てて電気会社の見直し検討を行っていたね。
それにしてもまだまだ値上げの天井が見えないのが怖いね。
各電力会社は赤字のため消費者への負担はまだまだ増えそうですね。
電気単価の算出
基本料を含む電気単価を算出し、値上がりの様子を確認してみます。
算出方法は【電力単価 = 請求額 ÷ 電気使用量】です。
- 1月〜6月:27円〜29円を推移
参考に記載している2021年の東京電力(従量電灯B)よりも安い単価を推移 - 7月〜10月:毎月値上がりし最終的には49円へ
- 11月〜12月:電力会社見直しにより40円で安定。
1kWhあたりの単価が49円!!
「Looopでんき」で契約していた方全員ビックリしたでしょうね。
49円に比べれば40円は安く見えますが、改めて見ると高いです😂
この単価を見ちゃうと「節電しないと!」てなるね。
でも赤ちゃんがいるから快適性は犠牲にしたくない…
2022年の実績を基に2023年を予測
2022年末の電力単価が40円/kWhでした。
年初の28円/kWhから4割以上も値上げしています。
更に大手電力会社は規制料金(従量電灯Bなど)の上限を見直す申請を国へ提出しました。
今後さらなる値上げも予想されます。
電力使用量が2022年と同等とした場合、2023年の年間電気料金はいくらぐらいになるでしょうか?
- Aパターン(単価40円/kWh):228,000円
- Bパターン(単価50円/kWh):285,000円
年初から急に値上げにはならないでしょうから、AパターンとBパータンの中央あたりが良いところでしょうか。
ということは累計金額が256,500円てことね。
いえ!実はもう一つ織り込む必要がある要素があります。
「電気・ガス価格激変緩和対策事業」の存在です。
国から下記の割引補助を受けられます。
2023年2〜9月分 | 2023年10月分 | |
---|---|---|
低圧 | 7.00円/kWh | 3.50円/kWh |
高圧 | 3.50円/kWh | 1.80円/kWh |
一般的な家庭は「低圧」ですので、7.00円/kWhの割引を受けられます。
これは電力会社で勝手に割引いてくれますので、引き落とされるタイミングでは適用済みとなります。
(燃料費調整額が割引かれます)
でも10月分までなのね…
しかも、10月分は半額になってる…
財源の問題ですね…
2023年の冬はヒートショックによる被害も増えるかもしれませんね。
電気代高い→暖房使えない→寒さ我慢する→せめてお風呂(熱い)で温まろう→ヒートショック
メディアさん!注意喚起を!!
「電気・ガス価格激変緩和対策事業」を適用するとこんな感じです。
「電気・ガス価格激変緩和対策事業」適用
- Aパターン(単価40円/kWh):200,714円
- Bパターン(単価50円/kWh):257,714円
さっきと同じように中央値で見れば良いのかな?
累積金額は229,214円てことね。
2022年と同じような暮らしをしても
194,027円から229,214円に値上がりするってことですね。
国からの補助があっても2022年から約2割の値上げに…
お家の性能のお陰で今と同じ生活を送っても何とかなりそう…
でも、より一層節電を意識しないとだね!
まとめ
電気料金の値上げの波が押し寄せていますが、お家の性能が防波堤になってくれます。
これはガソリン高騰の際にハイブリッド車が有利になったことと同じですね。
・ハイブリッド車は少ないガソリンでたくさん走れる。
・お家は少ないエネルギーで快適に過ごせる。
断熱性能はUA値という値で示すことができます。
自動車でいう燃費(WLTCモードとか)と同じです。
その数値をランク付けするのが、HEAT20や断熱等級です。
我が家はランニングコスト(光熱費)や快適性のために、最大ランクのお家にしました。
それが、HEAT20:G3、断熱等級7です。
・HEAT20:一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会
・断熱等級:国土交通省
下記はお家のスペック(自動車で言う諸元表)の抜粋
- 面積:106m2(32坪)
- 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
- 断熱性能(UA値):0.23w/m2k
- 気密性能(C値):0.13cm2/m2
- 工法/構想:木造軸組工法
- 換気システム:第1種全熱交換型
- 太陽光発電:なし
- 蓄電池:なし
年間平均温度:24.0℃(冬季目標:22℃〜24℃)(夏季目標:25℃〜28℃)
一日中快適な温度をキープできているから、
夏場:帰ってきて涼しい、寝ているときも寝苦しくないetc
冬場:帰ってきて温かい、朝起きるのも辛くないetc
1月〜10月:Looop電気(スマートタイムプラン)
11月〜12月:九電みらいエナジー(dポイントプランN)
- 電気使用量:5,700kWh
- 請求額:194,027円
- 月平均:16,169円
- 1kWhあたりの単価:34.0円/kWh
2023年2月分から適用される「電気・ガス価格激変緩和対策事業」を考慮して予測
ズバリ!229,214円
2022年の194,027円から約2割の値上げと予測する。
電力高騰の影響は受けますが、年間で35,000円程度の増額で抑えられると予測する。
「高断熱なお家の快適な暮らし、2022年まとめ」は如何だったでしょうか?
我が家も電気代値上がりの影響は受けていますが、ニュースで目にするお家の中で寒さを我慢するなど健康に害を及ぼす行動を取らずに快適に暮らすことができています。
それでいて、電気代は月平均で16,000円です(オール電化、太陽光発電なし)。
この情報がこれからお家づくりを進める方のお役に立てば幸いです。
最後まで読んできただきありがとうございましたm(_ _)m