初めてのお家づくり、進捗過程:STEP4〜お家の資金計画〜

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家づくり、右も左もわからなかった夫婦が何から始め、どのような行動をとったのか?
経験した反省も踏まえてお伝えします。
これから家づくりを考える方のお役に立てたら幸いです。

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目次

お家づくりの流れ

本記事ではお家づくりの流れ:STEP4として、「お家の資金計画」についてご紹介します。
この記事で何が得られるの?

住宅ローンを前提とした、とある家庭の資金計画事例を見ながら

  • 基本となる資金計画の雛形を知ることができます。
  • 収入と建てられるお家の金額イメージを描けます。
  • 「坪単価」の注意点について知ることができます。
  • あまり見たくないお金のリアルをちょっことだけ体感できます。

全体の流れはこちら↓

「STEP4:お家の資金計画」について

お家を建てる際に、お金の支払い方は人それぞれだと思うけど、一般的には住宅ローンが多いんじゃないかな?

僕も住宅ローンです。

お家を建てるのには多くのお金が必要だからね〜

あまりお金のことは考えたくないけどしっかり考えておかないとだね。

お家の資金計画で知っておきたいポイント

  • 使う現金を考えよう
  • お家ってどれくらいの金額で建てられるか知っておこう
  • 住宅ローン借入額

こんなことを知った上で住宅展示場などに行った方がいいね。

僕の場合、事前に調べてから見学に行ったので、金額の話に納得できたけど、知らなかったら慌てて一時撤退してたかも笑

資金計画を考えてみよう

お金のことって一番考えたくないよね。

騙されたりしたら怖いから、しっかりお勉強してね。
性能についてはあんなに勉強していたんだから、資金計画なんて楽勝よ♪

悪い住宅会社でなければ、しっかり資金計画を立ててくれるけど、自分たちも知っておいた方が安心だね。
お家はできたけど、
・手元にお金がなくて引越しできない…
・住宅ローンの返済がキツくて生活が辛い…
なんてことにならないようにしようね😅

使う現金を確保しよう

お家は建てる以外にもたくさんお金がかかるんだ。

ほんと、なんだ・かんだお金がかかったね…

貯金額のうち「入居費用」「生活予備費」などは手元に残すようにしましょう。

例えばこんな割合かな?

(1)入居費用・・・50万円
(2)生活予備費・・・20万円×6ヶ月=120万円
(3)将来のために貯蓄・・・100万円

⇨貯蓄額(600万円) -(50万円 + 120万円 + 100万円)= 330万円

一般的には300〜500万円くらいの頭金を用意する方が多いらしいよ。

ちなみに僕は頭金

・・
・・・
0円です💦💦💦

ん〜今は低金利だし、借入金が多い方が住宅ローン減税も多く受けられるかいいんじゃない!

楽観的ね。そんなんで大丈夫?

さあ!次行こう!!

お家はどれぐらいで建てられるのか?

広告やチラシなどで坪単価◯◯万円と目にすることがあるね。

坪単価40万円×35坪=1,400万円

意外に安いね!
35年で分割したら、1,400万円÷35年=40万円/年
といことは、月々3万3千円!!

車のローンぐらいだね!

あの〜お兄さん、少なくとも土地代を忘れてませんか?

ああ!
じゃあ土地が仮に1,000万円だとして、さっきの計算をもう一度
(1,400万円(お家)+1,000万円(土地))÷35年=69万円/年
月々は、5万7千円だ!

金額は確かに上がったけど、今の家賃よりは安いじゃない!
これがよく聞く、「今の家賃で家が買える!」ってやつね!

ちょっと待って!まだ早いよ。
このよく聞く「坪単価」というのは、建物本体の金額のことを言うことが多いんだよ。

え?と言うことはこの金額では作れないってこと?

そうなるね…
建物本体以外にも下記のような費用が発生するよ。

各工事・項目備考目安金額
坪単価(建物本体工事)一般的に40〜80万円40万円×35坪=1,400万円
オプション工事(※)設備品のグレードアップなど50万円
追加変更工事(※)ロフトなど300万円
バルコニー・デッキ工事(※)100万円
附帯工事(※)アンテナ設置など150万円
諸費用登記費用、火災保険など50万円
別途工事外構工事など250万円
小計2,270万円
消費税10%230万円
合計(税込)2,530万円
お家工事の総額イメージ

※印を建物本体工事としてカウントするかどうかは各会社によって異なるから注意が必要です。

こんなに💦
しかもお家も消費税がかかるのね…

総額で考えた場合の坪単価は
2,530万円÷35坪=72万円/坪
になってしまうんだね。

この例だと建物本体の坪単価を40万円で見ているけど、「あるべき家づくり」を目指すとこの金額では厳しいと思う…

一体いくらぐらいで考えればいいの?

そうだね…「あるべき家づくり」に求められる性能を得ようとすると、建物本体の坪単価は最低でも60万円以上で考えておいた方が良さそうだね。

坪単価60万円×35坪=2,100万円

各工事・項目備考目安金額
坪単価(建物本体工事)一般的に40〜80万円40万円×35坪=1,400万円
60万円×35坪=2,100万円
オプション工事(※)設備品のグレードアップなど50万円
追加変更工事(※)ロフトなど300万円
バルコニー・デッキ工事(※)100万円
附帯工事(※)アンテナ設置など150万円
諸費用登記費用、火災保険など50万円
別途工事外構工事など250万円
小計3,000万円
消費税10%300万円
合計(税込)3,300万円
お家工事の総額イメージ

そうすると、お家に関わる総額が3,300万円!
総額で考えた場合の坪単価は
3,300万円÷35坪=94万円/坪
ううぅ、急に現実世界から遠のいた気がしてきたよ。

ねぇ、もう一度、月々のお支払い計算してみて。

じゃあ土地代はさっきと同じ1,000万円だとして4,300万円で…💦
4,300万円÷35年=123万円/年
月々は、102,500円です。

10万円超えちゃった!急にお高いんですけど〜

さらに住宅ローンでお金を借りるわけだから、利息もかかってくるね。
しっかり計画する必要がありそうだね。

お家の金額には広告や住宅展示場などで営業さんが伝えてくる「坪単価」と「総額」の考え方があるから注意してね。
坪単価を聞いて建てられそうなので進めたら、資金不足なんてこともあり得るよ。
坪単価を聞いたら、坪単価×1.5倍すると、ざっくり総額の金額ぐらいになるよ。

住宅ローンの借入額

建物の金額イメージはついてきたかな?

とても気分が悪いです。これは現実ですか??

現実よ!あなたが高断熱高気密のお家を目指すって言ったんでしょ!

しっかり現実と向き合って!
住宅ローンの借入額について説明するよ。

3つの考え方を紹介するね。

①年収から逆算して決める

一般的に「年収負担率25%以内なら安心」

年収[万円]月々の支払額[万/月]借入額[万円]
4008.32,845
60012.54,285
80016.55,725
年収から考えた無理のない返済額

[計算方法]

  • 毎月の返済額=年収×25%÷12ヶ月
  • ボーナス時加算なし
  • 借入額は金利1.2%
  • 35年返済

②今の住居費を基にした毎月返済額



「住宅積立貯蓄」:お家を建てるための貯蓄のこと。財形住宅貯蓄なども含まれます。

今の居住費[円/月]ローン以外の居住費[円/月]毎月の返済額[円/月]
家賃:60,000
積立貯蓄:50,000
年間100,000〜200,000
⇨15,000
95,000
今の家賃からから考えた返済額

毎月の返済が95,000円の場合の借入額は3,256万円となります。
利息を含めた総返済額は3,990万円です。

[条件]

  • ボーナス時加算なし
  • 借入額は金利1.2%
  • 35年返済

③住宅ローン購入額の目安は「毎月返済額の340倍」

毎月の返済希望額から簡略的に借入額を算出する方法です。

返済期限35年、金利1.2%の場合

8万円:2,720万円
10万円:3,400万円
12万円:4,080万円

(参考)返済期限30年、金利1.2%の場合は300倍

8万円:2,400万円
10万円:3,000万円
12万円:3,600万円

お家の費用と借入金額の比較

お家の費用と借入金額を一旦整理してみよう。

[条件]

  • お家の総額:3,300万円 ←坪単価60万円その他費用を考慮した総額
  • 土地代:1,000万円
  • 借入希望額:3,300万円+1,000万円=4,300万円
  • ボーナス時加算なし

返済期間35年の場合

金利[%]返済総額[万円]毎月返済額[万円]
1.25,26912.6
1.35,35512.8
1.45,44213.0
返済期間35年の場合

返済期間30年の場合

金利[%]返済総額[万円]毎月返済額[万円]
1.25,12314.3
1.35,19614.5
1.45,26914.7
返済期間30年の場合

やっぱり借入期間が短い方が、返済総額は減るけど、毎月の負担額が増えるね。

借入目安額との比較

さっきまとめた、借入目安額と比較してみよう。
年収負担率が25%なら安心というやつだね。

年収[万円]月々の支払額[万/月]借入額[万円]
4008.32,845
60012.54,285
80016.55,725
年収から考えた無理のない返済額

今回の条件(お家にかかる総額:4,300万円)の場合、年収が600万円ぐらいないと厳しいことがわかるね。

今回の土地代は仮で1,000万円だから、もう少し安い土地を探せば総額は抑えられるね。

それに、バルコニーやロフトなんているかな?
設備品なんかも贅沢は見直しましょ!

それが賢明だね。

誘惑との闘いだねぇ…

資金計画の注意点!!

今回の条件(お家にかかる総額:4,300万円)のお家を年収が430万円でも住宅ローンで建てることができるんだ。

え!本当に??

フラット35の借入可能額で調べると、年収430万円、利息1.2%の場合で、4,299万円まで借りられるんだ。

それじゃ、年収のことはあまり考えなくてもいいのかしら?

借入目安額は年収の25%なら安心といったよね。

うん、さっきそうやって教わった。

年収430万円で4,299万円を借りると年収負担率が35%になってしまうんだよ。

[計算方法]
毎月の返済額12.6万円×12ヶ月÷年収430万円=年収負担率35%
※年収に応じた年収負担率が決められています。

お家を売りたい営業マンがもしかすると、借入可能額MAXで提案してくるかもしれないから注意してね。

まとめ

お家の希望が増えていくと同時にかかるお金も増えていきます。

今回は一例を見ながら資金計画を行ってみました。

各ご家庭で求めるお家、収入などさまざまだと思いますので、求めるモノとお金を天秤にかけながらバランスの取れたお家を目指せれば素敵ですね。

資金計画のポイント

  • お家を建てる以外でも現金が必要になるので「入居費用」「生活予備費」「将来のための貯蓄」は確保しましょう。
  • 住宅ローンの借入額目安は「年収負担率25%以内」が安心です。
  • 坪単価の値段表示は建物本体のみ、他にもお金がかかるので要注意です。
  • 一般的な「坪単価」を1.5倍すると、おおよそ総額になるようです。
  • 資金計画内で優先度を整理し取捨選択をしましょう。
    STEP3(お家を建てる目的)が重要ですね。

参考に本記事を作成する際に使用した、ローンシミュレーションを紹介しておきます。
「借入金額から」「現在の年収から」「毎月の返済額から」といった複数の条件でシミュレーションできるので活用してみてください。

最後に

高性能なお家は正直高いと思います。

それは普通のお家と比べてしまうからで、本来は適正価格だと思います。

僕は実際に高性能なお家を建てましたが、そのことを改めて感じました。

高断熱高気密を実現するための技術と手間と労力は、むしろ安いのでは?と感じるほどです。

もちろん肝心の効果も体感中なので今後お伝えしていけたらと思っています。

以上、進捗過程STEP4:〜お家の資金計画〜についてでした。

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この記事を書いた人

星野宅郎のアバター 星野宅郎 お家の情報発信ブロガー

<プロフィール>
✔︎30代でお家を建てる
✔︎お家の情報にどハマり!
✔︎情報をまとめてブログで発信

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