断熱性能「HEAT20 G3(=断熱等級7)」はどんな暮らし?:2022年3月編

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断熱性能なんてどこのハウスメーカーで建てても同じと思われてる方
そんなことはありません!!
しっかりと見極めていただきたいです・・・
そんな断熱性能ですが、頭打ちはHEAT20 G3(=断熱等級7)だと思います。
この記事では、HEAT20 G3(=断熱等級7)の暮らしをご紹介していきます。

最近少しずつテレビでもお家の断熱のことを聞くようになってきた気がします。
世の中の家づくりに対する意識が本来あるべき方向(※)を向いてくれればいいなと切に願います。
※断熱・気密を確保しエネルギー消費を抑えた長持ちするお家

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目次

2022年3月の屋外状況

屋外の温度・湿度に関しては、気象庁のデータを使用しています。
最寄りの地点のため実際に住んでいる場所と異なるので、多少のずれはあるかもしれません。

群馬県3月の屋外温度

群馬県の2022年3月はどのような気温でしょうか?
気象庁のデータから平均気温と最高気温/最低気温をグラフ化してみました。
グラフ下部の数字は一日の温度差の値です。

2022年3月の外気温@群馬県前橋市
2022年3月の外気温@群馬県前橋市

2月に比べかなり暖かくなってきましたが、3月22日はみぞれが降る寒さでした!
一方で3月14日に最高気温が25℃を超えています。
日ごとの温度の波も大きく体調管理が難しい季節ですね。

  • 平均気温:9.6℃
    (2月の3.5℃から+6.1℃)
  • 最高気温:25.3℃
    (2月の15.5℃から+9.8℃)
  • 最低気温:-0.5℃
    (2月の-3.5℃から+3.0℃)
  • 氷点下日数:1日
    (2月の15日から大幅減少)
  • 夏日(25℃以上):1日
    (2月は0日です)

群馬県3月の屋外湿度

湿度に関しても気象庁のデータからグラフを作成します。

相対湿度[%]

相対湿度では乾燥していないように見えますが、気温が低いので当てにはできません。

2022年3月の相対湿度@群馬県前橋市
2022年3月の相対湿度@群馬県前橋市

絶対湿度[g/kg]…計算により算出のため参考です

絶対湿度の目安は7g/kg〜13g/kgですが、全域で目安以下です。
3月2日〜17日、28日の期間で「乾燥注意報」が発令されました。
空気がカラカラなので、このまま換気するとお家の中もカラカラです!

2022年3月の絶対湿度@群馬県前橋市
2022年3月の絶対湿度@群馬県前橋市

特別警報・警報・注意報についてはこちら↓

我が家の湿度に対する考え方は下記の記事を参考にしてみてください。

住環境の記録:2022年3月1日〜3月31日

気温が上下し、まだまだ乾燥している屋外状態ですが、お家の中はどうなっているでしょうか?
早速見ていきましょう!

その前に、お家の基本スペックはこちらです。

  • 面積:106m2(32坪)
  • 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
  • 断熱性能(UA値):0.23w/m2k
    HEAT20・G3=断熱等級7のUA値は0.26w/m2k(6地域)
  • 気密性能(C値):0.13cm2/m2
  • 工法/構想:木造軸組工法

温度比較

お家の温度計測場所は、
リビング(南側一等地)
ロフト(高所注意!)
寝室(北側角部屋)
脱衣室(西側)
床下(基礎断熱=屋内扱い)
の5ヶ所で行っています。
各部屋の平均温度と屋外平均温度を折れ線グラフで表示しています。
また、日照時間を棒グラフで表示しています。

各部屋と屋外の平均温度:2022年3月
各部屋と屋外の平均温度:2022年3月

3月は屋外の温度変化が激しい月でしたが、屋内はそこまではありません。
しかし、先月と比べれば屋内の温度差が発生してしまいました。

  • 3月は暖房(クール暖)を水温指定で設定した
    自動と異なり室温に波ができた
  • 屋外の温度変化に惑わされて、暖房(クール暖を)オン・オフを行った
    14日〜16日の暖房停止で室温低下

続けて一日の屋内温度差(床下は除く)を見ていきます。
日ごとの平均温度差をグラフ化します。

部屋平均温度と差:2022年3月
部屋平均温度と差:2022年3月

ここで示す温度差は各部屋の差を示していることになります。

  • 温度差は最大で1.8℃
    主に高所のロフトと北側の寝室との差
  • 暖房(クール暖)を停止する日が増え、日ごとの温度差が発生してしまった。
    20℃付近まで下がると寒い(足元冷える)
    22〜23℃で室温が一定に保たれると床の温度も一定になり寒さを感じない
    やはり健康のためには一定温度が望ましいとと感じた

相対湿度と絶対湿度について比較していきます。

相対湿度[%]

馴染みのある相対湿度[%]で屋外と屋内を比較してみます。
屋内の湿度は各部屋(床下を除く4ヶ所)の平均値です。

屋外と屋内の相対湿度比較:2022年3月
屋外と屋内の相対湿度比較:2022年3月

屋内は目安相対湿度である40%〜60%を維持しています。
平均58.0%です。やや高めな感じがしますね。

絶対湿度[g/kg]

絶対湿度[g/kg]の比較です。
相対湿度から計算で求めています。

屋外と屋内の絶対湿度比較:2022年3月
屋外と屋内の絶対湿度比較:2022年3月

まだまだ乾燥注意の季節ですが湿度を維持できています。
平均9.5g/kgです。

3月中は加湿器1台を常時使用しておりました。
加湿器についてはこちら↓

乾燥注意報も落ち着いてきたので4月は加湿器が不要かもしれませんね。

2022年3月のクール暖の水温設定は、水温指定をお試ししました。

35℃〜40℃の設定とし、日中は停止を基本としました。
平均室温が20℃台になる日が4日発生してしまいました。
外気温や日照時間によっては日中停止を中止したり、設定温度を調整する必要がありそうですね。
この辺に関してはAuto設定の方が安定しています。
ということで、3月29日からはAuto設定に戻しました。

クール暖の自動設定については、2021年10月の記事を参考にしてください。

環境ピックアップ紹介

3月22日はみぞれが降るという寒い日でした。
日照時間もゼロ時間という状況で日中無暖房にチャレンジしたのでご紹介します。

2022年3月22日の屋外とリビングの温度
2022年3月22日の屋外とリビングの温度

6時から18時までの12時間が無暖房の期間です。
屋外の0℃に向かって急激に気温低下してますが、屋内はほぼ一定の低下ですね。
しっかり換気を行って12時間で2.1℃の低下なので頑張ってますね。

とはいえ無暖房は寒いです。。。

光熱費の紹介

3月になり暖かい日も増えてきましたが、みぞれが降る日もあるという乱高下の1ヶ月でした。
無暖房で問題ない日もあれば、必要な日もあり、、、コントロールが難しかったです。
もう少し暖房(クール暖)のAutoにおまかせしても良かったのかもしれませんね。
2月に比べればだいぶ節電できたのではないでしょうか?!
確認していきましょう!

条件

お家の基本スペック・・・断熱性能はHEAT20 G3(=断熱等級7)

  • 面積:106m2(32坪)
  • 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
  • 断熱性能(UA値):0.23w/m2k
  • 気密性能(C値):0.13cm2/m2
  • 工法/構想:木造軸組工法
  • ソーラー発電:なし
  • 蓄電池:なし

主な設備仕様(電気を多く消費してそうなモノたち)・・・オール電化

  • 冷暖房設備
    テスク:クール暖(輻射式冷暖房)
  • 換気設備
    マーベックス:澄家(全熱交換型第一種換気)
  • 給湯設備
    三菱:エコキュート(Sシリーズ460L)
  • 調理器具(IH)
    三菱:ユーロスタイルIH(グリルなし)
  • 食洗機
    BOSCH:60cmビルトイン食洗機(SMV46TX016)
  • 洗濯機
    SHARP:ドラム式洗濯乾燥機(ES-W113)
  • 除湿機(梅雨、夏時期のみ使用)
    三菱:衣類乾燥除湿機(MJ-M120PX)

生活スタイル

  • 居住者:夫婦
  • お休み:基本的には土日祝日休み
  • 屋内の服装
    夏:半袖半ズボン
    冬:長袖長ズボン(薄手)
  • 室温
    夏:25℃〜28℃
    冬:22℃〜24℃
  • 湿度
    相対湿度:40%〜60%
    絶対湿度:7g/kg〜13g/kg
  • 食洗機:1日に1回が基本
  • 洗濯:2日に1回が基本
    夏:洗濯機の乾燥機能を使用
    冬:部屋干し・・・節電+加湿
  • お風呂:基本的にはシャワー
    (快適な家になってからお風呂を欲しなくなった)

電力使用予測(エネルギーパス協会の事前予測)

電力使用予測(エネルギーパス協会の事前予測)
電力使用予測(エネルギーパス協会の事前予測)
消費量予測光熱費予測燃料単価
(1kWhあたり)
489kWh14,000円29.1円
3月の光熱費予測

電力使用量

2022年3月(2022/2/22〜2022/3/21)の使用量は…
(電力会社:Looopでんき…スマートタイムプラン)

請求金額

使用量
(前月比)
請求金額
(前月比)
1kWhあたり
(前月比)
408kWh
(56%)
11,410円
(54%)
28.0円
(96%)
2022年3月の電気料金

内訳

スクロールできます
項目単価
[円]
(前月比)
使用量
[kWh]
(前月比)
金額
[円]
(前月比)
スマートタイム
(3月〜6月)
17.50
(−)
67
(−)
1,172.50
(−)
ピークタイム
(7月〜9月、12月〜2月)
37.50
(−)
13
(13%)
487.50
(13%)
リビングタイム27.50
(−)
130
(57%)
3,575.00
(57%)
ナイトタイム20.50
(−)
198
(51%)
4,059.00
(51%)
燃料費等調整額1.83
(247%)
408
(56%)
746.64
(139%)
再生可能エネルギー発電進捗賦課金3.36
(100%)
408
(56%)
1,370.00
(56%)
2022年3月の電気料金内訳

光熱費予測を大幅に下回りました。
予測:489kWhに対して、実際:408kWhで-81kWh(83%)です。

暖房の使い方を工夫した効果がでたね。
ちょっとやり過ぎて寒い日があったけどね!!

新築ワンシーズン目で塩梅がわからず寒い思いをさせちゃってごめんね。

それにしても、燃料費等調整額が約2.5倍は気になる〜

2ヶ月連続増加です。
これは世界情勢の影響なので仕方がありません。。。
ますます環境対策は進むきっかけになりますね。

使用電力の深掘り

電力使用量について詳細に確認してみます。

電気料金の時間割

下記はLooopでんきの1日の料金単価(春)です。
「スマートタイム」「ナイトタイム」でエコキュート、食洗機を使用します。

Looopでんきの1日の料金単価の変化(春:3月〜6月)

Looopでんきの詳細が気になる方は、下記のリンクからどうぞ!
基本料金も「ゼロ」で電気料金もお安めです。
春・秋はスマートタイムが適用され日中(10時〜16時)の料金単価が17.5円/kWhになります。

※エネルギー資源価格の高騰により、2022年4月1日〜6月頃(状況により前後する可能性あり)で新規申込み一時停止中です。

時間帯ごとの電気使用量を確認

屋外温度と電気使用量の関係を示したグラフを作成しました。

電気使用量
Looopでんき
スマートタイム

気温の変動が大きい3月でしたが、電気使用量にもはっきり現れていますね。
3月11日〜17日は最高気温が25℃を超え14日、15日は終日暖房を停止したためガクンと消費電力が下がってます。

3月15日(最小)と3月18日(最大)の詳細比較

電気使用量の最小日である3月15日と最大日の3月18日を比較してみます。
・棒グラフが電力使用量(オレンジ:3月15日、:3月18日)
・折れ線グラフが気温(オレンジ:3月15日、:3月18日)

3月15日

  • 屋外平均温度:11.5℃
  • 屋内平均温度:22.3℃
  • 日照時間:9.1時間
  • 暖房:不使用

3月18日

  • 屋外平均温度:4.6℃
  • 屋内平均温度:21.7℃
  • 日照時間:0時間
  • 暖房:使用

※食洗機の使用については未記録…><

屋外温度・日照時間の差による暖房の使用有無の差が全体的に現れています。
エコキュート・食洗機はスマートタイム(10:00〜16:00)で使用しています。
見比べてみるとピークの期間が外気温度の高い3月15日の方が低く短いですね。
ヒートポンプの原理としても外気温度が高い方が効率が上がるはずなので、しっかりと効果が現れています。

2月の記事で触れましたが、エコキュートの設定も見直しました!
・沸かし量のeco設定
・スマートタイム(10:00〜16:00)に沸かす

私だけなら初期設定のまま使い続けたと思う…
しっかりと効果が現れてよかったわね。

まとめ

2022年3月は最高気温は25.3℃、最低気温は-0.5℃とスゴイ温度差のある月でした。
暖房(クール暖)の特性上細かい今度設定が苦手なので、少々難しい月ですね。
とはいえ、室温は安定しており窓開け換気ゼロのお陰で花粉症の僕としては穏やかに過ごすことができました。

屋内の温度・湿度まとめ

  • 平均温度:21.9℃(冬季目標:22℃〜24℃)
  • 平均相対湿度:58.0%(目標:40%〜60%)
  • 平均絶対湿度:9.5g/kg(目標:7g/kg〜13g/kg)

平均温度が目標を下回っています。
日中は暖房を止めるなど節電を意識した結果、少々寒いなと感じる日が数日ありました。
もう少し暖房(クール暖)のAuto設定に頼っても良かったかなと反省です。
それにしても屋外の激しい温度差に比べ屋内は安定しており、健康的に過ごせました。

光熱費まとめ

  • 予測電力使用量:489kWh
  • 実際の電力使用量:408kWh(予測比83%)
  • 電気料金:11,410円

エネルギーパス協会の予測に対して大幅に減らせることができました。
節電・光熱費を抑えるポイントとしては下記です。
 

  • 暖房のメリハリ運用
    日照時間のある日は日中停止
    日中の蓄熱が得られた日は終日停止
  • エコキュートの設定見直し
    沸かし量おまかせ(eco)設定
    スマートタイム(10:00〜16:00)で沸かす
    気温の高い時間帯に沸かすことで効率アップ
  • 食洗機の使用時間
    スマートタイム(10:00〜16:00)に使用する
  • 洗濯機の使用時間
    極力スマートタイム(10:00〜16:00)で洗濯する

少しでもこれからお家づくりを考える方の参考になれば幸いです。
特に断熱性能が必要か不必要かの判断材料の一つなればと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m

2022年3月:暮らしの記録 高気密高断熱 断熱等級7 HEAT20G3

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この記事を書いた人

星野宅郎のアバター 星野宅郎 お家の情報発信ブロガー

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✔︎30代でお家を建てる
✔︎お家の情報にどハマり!
✔︎情報をまとめてブログで発信

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