2022年の電力料金値上げ対策#4:「太陽光発電+蓄電池」のイニシャルコスト低減検討

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2022年の電気料金値上げに対する対策検討を行ってきました。
2022年の電力料金値上げ対策として#1〜3の検討を行い「太陽光発電+蓄電池」の案が有力です。
(太陽光発電:12.0kW、蓄電池:14.0kWh)
しかしながら、イニシャルコストが541万円と高いです…
どうにかもう少しイニシャルコストを抑えたいところですね。
低減案を検討してみます。
・太陽光発電パネルの質を落とす?
・太陽光発電の積載量を減らす?
・蓄電池の容量を減らす?
他にもあるかもしれませんが、これらの案を検証してみたいと思います。

この記事のポイント

<結論>
蓄電池を14.0kWhから7.0kWhに減らしても十分な電気料金の削減効果が望める。
今後、蓄電池容量を見直したい場合も大きな工事を必要としないため、イニシャルコストの低減としては最良の選択と思われる。

  • 太陽光発電パネルの質を落とすのは長期的に見てNG
  • 太陽光発電の積載量を減らすのは費用対効果としてオススメしない
    また、追加する際に足場の設置などの工事費が再度必要となる
  • 蓄電池の増設は蓄電池周り完結するため工事が容易
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目次

これまでの検討振り返り

これまでの検討で太陽光発電と蓄電池の必要性を検討してきました。
しかし、イニシャルコストが541万円と高く、もう少し抑えたいです。


STEP
太陽光発電・蓄電池の設置検討

新築・既存住宅共に、太陽光発電は必須、蓄電池は要検討である。
蓄電池設置により、電力料金値上げに対しては請求額の増加は超鈍化する。

STEP
「蓄電池」 or 「V2H+EV」どっち?

「蓄電池」 or 「V2H+EV」どっちが優れる?
我が家の答えは「蓄電池」と判断した。
(電気料金の値上げに対するリスク回避と初期投資額回収のバランス)

STEP
「太陽光発電+蓄電池」の諸費用と導入効果

「太陽光発電+蓄電池」を追加設置する場合の初期投資額は500万円前後!
(太陽光発電:7.5kW or 12kW、蓄電池:14kW級の場合)
電気料金の値上げ等を考慮すると初期投資の回収は可能である。
今後蓄電池は低コスト化するかもしれないが、現在「太陽光発電などの設備が無い」のであれば、「今」が設置タイミングと思われる。
(低コスト化よりも電気料金の削減効果の方が大きいため)

これまでの検討記事

イニシャルコストの低減案

僕が思い付くイニシャルコストの低減案は下記の3つです。

イニシャルコストの低減案
  • 太陽光発電パネルを安価な物に見直す
  • 太陽光発電の積載量を減らす
  • 蓄電池の容量を減らす

太陽光発電パネルを安価な物に見直す

こちら案に挙げましたが、速攻で却下です。
太陽光発電は長期に渡って使用するものです。
また、太陽光発電は屋根の上の設置になるため、容易に交換はできません。
よって、品質の確保された商品を選びましょう!

我が家の太陽光発電パネルの候補

  • maxeon(Sunpower)
  • Qcells
  • CanadianSolar
太陽光パネルの品質に関するメモ

商品を評価するサイトがあります。
例えば「SOLARQUOTES」はオーストラリアのサイトですが、参考になる情報源だと思います。
何れにしても、必要な品質は確保したいですね。

太陽光発電の積載量を減らす

我が家の場合、片流れ屋根ですが太陽光発電に不向きな「北西流れ」です。
使用量と発電量から逆算すると「7.5kW」は必要になります。

太陽光発電量 天候 考慮 シュミュレーション シミュレーター 予想 計算

では「12.0kW」が必要なのか?
答えは「No」です。(自家消費として考えた場合)
しかし、太陽光パネル増量の価格差と売電で得られる利益を天秤にかけると「12.0kW」はメリットありとなります。

詳細は下記の記事を御覧ください。

太陽光パネル増量分(7.5kW→12.0kW)の差額は670,000円です。
発電量の差は4,485kWh/年です。
売電単価16円/kWh(2023年に設置した場合のFIT価格)で計算すると、4,485kWh × 16円/kWh = 71,762円です。
FIT期間の10年間だけで計算しても、717,620円になり差額分の670,000円を上回ります。
FIT終了後(10年目以降)は売電単価が下がってしまいますが、収入は得られ続けます。
今後のEV時代を考えてもオーバースペックはありだと思います。
後々の増設には、また足場の設置など工事費が掛かりますので、載せられるだけ載せる方が後悔しないと考えています。

蓄電池の容量を減らす

「経済産業省」の資料によると、令和4年(2022年)の蓄電池目標価格は15.5万円/kWhだそうです。

太陽光発電 価格 目安 資源エネルギー庁 経済産業省
定置用蓄電池システムの目標価格と導入見通し(出典:経済産業省

我が家で採用を検討している蓄電池はダイヤゼブラ電機(旧田淵電機)の「EIBS7」です。
EIBS7は蓄電池1つが7.04kWhで、2つまで接続可能です。
見積もり取得前ですが、14.08kWhを7.04kWhに見直すと-90万円程度でしょうか?
(経済産業省のデータでは、7kWh × 15.5万円 = 108.5万円です)

蓄電量が減少することでどのような電力収支になるのかを確認してみます。
ここからは、蓄電池の容量見直しについて深掘りしてみます。

蓄電池の容量差について検証

ダイヤゼブラ電機のEIBS7を導入するとして、選べる蓄電池容量の差が及ぼす影響を検証してみます。
蓄電池の差額を90万円(仮)として試算してみます。
・太陽光発電(12.0kWh)+蓄電池(14.08kWh)5,415,000円
・太陽光発電(12.0kWh)+蓄電池(7.04kWh)4,515,000円

ダイヤゼブラ電機:EIBS7
  • 負荷タイプ:全負荷タイプ
  • 蓄電容量:7.04kWh、14.08kWhの2つのモデル(※)
  • 寿命(サイクル数):12,000サイクル
  • 使用環境温度:-10℃〜45℃
  • 冷却方法:自然空冷
  • 保証期間:15年
  • 電池材質:リン酸鉄リチウムイオン

※:EIBS7の場合は「定格容量」のため、実際に使用できる容量(実効容量)は、6.2kWh、12.4kWhとなる

蓄電容量の差を見える化

EIBS7の14.08kWh、7.04kWh(実効容量:12.4kWh、6.2kWh)に電力収支を確認してみます。
1月、4月、7月の1日、2日をピックアップしてグラフを作成しました。
※節エネモードを想定(日中充電、夕方から夜にかけて放電)


蓄電池の容量が及ぼすカバー時間

1月に関しては日照時間が短いため何れの蓄電池容量でも夜間に不足が発生しています。
4月、7月については、14.08kWh仕様では日中の充電で夜間もまかなえていることが分かります。
しかし、7.04kWh仕様では夜間をカバーしきれていません。

この差が電気料金にどのような影響があるのでしょうか?
次の項目で確認してみます。

蓄電池容量の差による年間の電気料金比較

蓄電池の容量差でカバーできる時間が変わることは分かりました。
電気料金にどのような影響があるか見ていきます。
検証は2パターンで行います。

電気料金削減の検証パターン

①現状パターン
・電気使用量:過去1年間と同等
・電気料金プラン:TEPCO(スマートライフS)
・燃料費等調整額:9.72円/kWh(2022年11月@関東エリア)
・再エネ賦課金:3.45円/kWh(2022年11月)
・売電単価(FIT):16円/kWh
・売電単価(FIT終了後):8円/kWh

②増額パターン
・電気使用量:過去1年間に対して2割増し(家族増加の関係)
・電気料金:2022年11月比で2割の値上げ
・上記の簡易的に再現するため、燃料等調整費で調整
 燃料費等調整額:9.72円/kWh → 25円/kWh

我が家の今後を考慮すると「②増額パターン」が実態になりそうな気がしています。
(2022年9月に家族が増えました!)

削減効果の算出は以前の記事で行った「太陽光発電シミュレーション」と「電気使用実績」から算出しました。

太陽光発電システム

年間発電量・・・12.0kW:11,960kWh

  • 発電容量[kW]:12.0
  • パワコン定格容量[kW]:9.9
  • 屋根傾斜角[°]:14.04(2.5寸)
  • 方位角[°]:135
  • 温度損失[%]:10,15,20
  • パワコン損失[%]:5
  • その他損失[%]:5
  • 劣化損失[%/年]:1
  • パワコン交換:15年(25万円と仮定)

①現状パターン

各月の電気料金と累積をグラグ化しました。
「太陽光、蓄電池なし」も記載してありますが、差額が電気料金の削減効果になります。

年間の電気料金
  • 太陽光、蓄電池なし:213,551円
  • 蓄電池あり(14kWh):-104,593円(削減効果:318,144円)
  • 蓄電池あり(7kWh):-85,500円(削減効果:299,051円)

「太陽光発電+蓄電池」で年間20万円を超える電気料金をマイナス(利益あり)とすることができます。

20年間での初期投資額と削減効果の関係を確認します。

蓄電池容量14kWhの方が効果は大きいですが、20年間でみても初期投資をペイできません。
蓄電池容量7kWhについては20年間でギリギリ初期投資をペイできます。

初期投資に対する利回り

利回り = 年間の利益 ÷ 初期投資額 ✕ 100

  • 蓄電池:14kWh
    (496万円 ÷ 20年)÷ 541.5万円 ✕ 100 = 4.6%
  • 蓄電池:7kWh
    (453.8万円 ÷ 20年)÷ 451.5万円 ✕ 100 = 5.0%

②増額パターン

各月の電気料金と累積をグラグ化しました。
「太陽光、蓄電池なし」も記載してありますが、差額が電気料金の削減効果になります。

年間の電気料金
  • 太陽光、蓄電池なし:300,476円
  • 蓄電池あり(14kWh):-93,794円(削減効果:394,270円)
  • 蓄電池あり(7kWh):-85,500円(削減効果:385,976円)

「太陽光発電+蓄電池」で年間30万円を超える電気料金をマイナス(利益あり)とすることができます。

20年間での初期投資額と削減効果の関係を確認します。

蓄電池容量14kWhは17年で初期投資をペイできます。
蓄電池容量7kWhは15年で初期投資をペイできます。

初期投資に対する利回り

利回り = 年間の利益 ÷ 初期投資額 ✕ 100

  • 蓄電池:14KWh
    (633.8万円 ÷ 20年)÷ 541.5万円 ✕ 100 = 5.9%
  • 蓄電池:7kWh
    (563.2万円 ÷ 20年)÷ 451.5万円 ✕ 100 = 6.2%

まとめ

「太陽光発電+蓄電池」の導入に向けて初期投資額を低減できないかを検討してみました。
太陽光発電に関しては積載可能な12.0kWを確保し、蓄電池の容量を抑えるのが我が家に最適だと分かりました。

イニシャルコストの低減案と考え方
  • 太陽光発電パネルを安価な物に見直す
    →長期的に使用するものなので品質は重要なため却下
  • 太陽光発電の積載量を減らす
    →費用対効果および、今後のEV時代を考えると可能な限り積んだ方が良い
  • 蓄電池の容量を減らす
    →検討の価値あり。ただし、増設可能な蓄電池を選択すること。
蓄電池容量の見直しによるイニシャルコストの変化

ダイヤゼブラ電機のEIBS7を導入するとして、蓄電池容量の差額は?
蓄電池の差額を90万円(仮)として試算
・太陽光発電(12.0kWh)+蓄電池(14.08kWh)5,415,000円
・太陽光発電(12.0kWh)+蓄電池(7.04kWh)4,515,000円

蓄電池容量の差によるコストメリット

蓄電池容量による電気料金の削減効果を検証。
検証は「①電気使用量:現在、電気単価:現在」と「②電気使用量:2割増、電気単価:2割増」で行った。

<①電気使用量:現在、電気単価:現在>

<②電気使用量:2割増、電気単価:2割増>

「太陽光発電+蓄電池」の総まとめ

太陽光発電は工事規模が大きいので一度の工事で終わらせる。(ケチらずにたくさん積む!)
蓄電池は容量を減らしても電気料金の削減効果は十分得られる。また、初期投資額をペイできる可能性も高まる。
蓄電池は増設可能な商品を選び様子をみながら増設する。
(蓄電池の増設は蓄電池周りで完結するため工事が容易)

以上、2022年の電力料金値上げ対策#4:「太陽光発電+蓄電池」のイニシャルコスト低減検討でした。
少しでも参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m

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この記事を書いた人

星野宅郎のアバター 星野宅郎 お家の情報発信ブロガー

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