電力料金値上げ対策#1:太陽光発電・蓄電池の設置検討

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昨今の電気料金値上げは危機感を感じる勢いですね!
我が家でも契約していた電気会社(Looopでんき)の料金改定に伴い、新たな電力会社(九電みらいエナジー)への切り替えを行いました。
しかし、電気料金の値上がりは世界情勢から来る「燃料費高騰」の影響であり、どの電力会社も値上げを検討されていると思われます(今は売れば売るほど赤字になる状況)。
これに対応するため国としても動きがあり「電気料金支援制度」が加速しつつありますが、安定的に維持することは財政的に厳しいと思います。

一方で我が家では電力料金値上げに対する防衛策は脆弱で直撃は必至です。(太陽光発電などの設備がない)
そこで電力料金値上げに対する防衛策を検討しました。
これから新築を建てるけど「太陽光発電どうしよう?」既にお家はあるけど「太陽光発電が必要かも?」あるいは「蓄電池やEV(V2H)が必要かも?
と悩まれている方の参考になれば幸いです。

この記事のポイント

<結論>
新築・既存住宅共に、太陽光発電は必須、蓄電池は要検討である。
蓄電池設置により、電力料金値上げに対しては請求額の増加は超鈍化する。

  • 電力料金値上げの状況把握(再確認)
  • 我が家の電力使用量と太陽光発電のバランス確認(何kWを設置するのが妥当なのか?)
  • 太陽光発電・蓄電池設置の効果検証
  • 電気使用量増加や、さらなる電気料金値上げの影響を検証
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目次

電力料金値上げ状況把握(再確認)

「Looopでんき」を例にした電力料金値上げをご紹介します。
我が家では「Looopでんき(スマートタイムONEへの強制移行)」の値上げを回避するために「九電みらいエナジー(Nプラン)」への切り替え手続きを行いました(9月中旬)。

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九電みらいエナジーのその後の動向

九電みらいエナジー」ですが、各種N(ナイト)プランの新規受付一時停止が発表されました。

我が家はギリギリ切り替えできましたが、これは嫌な予感しかしません。
Looopでんき」でも同様の受付一時停止が発表され(2022年4月1日)、2022年10月現在も受付停止は継続中です。
この間に電力料金の見直しなどが発表されています。
どの電力会社も国の「電気料金支援制度」が先か、値上げが先か、または撤退か?を見極めていると思われます。

工務店さんに相談して「太陽光発電のたたき台」を作成する

我が家は高気密高断熱で作られているため、一般的なお家と少々異なります。
下手に工事されてしまうと気密性能が低下したり、熱橋(熱を通す道)ができてしまうかもしれません。
そのため、追加工事が発生する事案は工務店さんにお願いすると決めています。

今回の太陽光発電の設置も壁に穴をあけるなどの工事が発生するため、工務店さんへの相談は確定です。

我が家の設置場所候補(条件)

我が家の太陽光発電の設置場所候補は下記の3ヶ所になります。

太陽光発電の設置場所候補
  • 下屋(南東流れ)…事前調べで2.5kW 程度しか載らない
  • 大屋根(北西流れ)…太陽光設置には不利な屋根の方向
  • カーポート(カーポート未設置)

カーポートは未設置のため、太陽光発電に加えてカーポートの費用もかかります。

工務店さんへの依頼

工務店さんにはこの様に相談しました。

太陽光発電の要望
  • V2Hも含めた設備追加を検討している
  • ZEH+αの太陽光発電を設置しつつ、余剰電力をEVに蓄電し夜間はEVの電力を活用する
  • EVは蓄電をメインとし、EVによる外出頻度は少ない
  • 太陽光発電の設置場所候補は3ヶ所(下屋、大屋根、カーポート)
  • 設置場所の優先順位は、下屋>カーポート>大屋根

V2H:”Vehicle to Home”(車輌から家へ)の略。太陽電池燃料電池といった自家発電装置とEVを電気的に接続し、EVが家庭内に駐車している間は搭載バッテリーを戸別発電システムの一部として充電/放電という双方向の電力のやり取りを行うというものである。家庭内での直流給電とも関係する技術であるが、普及が進むデジタル家電は交流電力利用のため、実現には障害が大きい。電力の無駄を省きながら地域全体での消費と供給の平準化とそれによるコストダウンを目指す考えである。

引用元:Wikipedia

工務店さんからのご提案

工務店さんからは下記のような回答をいただけました。

太陽光発電の工務店さんご提案
  • 太陽光発電容量:7.5kW
  • 設置場所:大屋根
  • システム
    ・太陽光発電:CanadianSolar「CS3L-375MSB×20枚」
    ・V2H(含むパワコン):ニチコン「トライブリッドシステムESS-T3」

要望の優先順位(下屋>カーポート>大屋根)とは異なる提案となっております。
各々理由がありまして、
下屋に関しては、やはりあまり載らないことと、午後には大屋根の影になってしまって効率的ではない。
カーポートに関しては、こちらもあまり載らないのと外観が悪くなる…

今の外観をかなり気に入っているのですが、カーポートを設置すると…カーポートの存在感抜群ですね!
これはちょっといただけませんね。

頂いたご提案を一旦持ち帰ることにしました。

参考の見積もり概算

このまま採用することはありませんが、見積もり概算をご紹介します。
概算見積もりは「約400万円」です。

V2Hの設置に関しては国からの補助金(CEV補助金)を活用すると最大で1,050,000円(ニチコン:トライブリッド V2Hセパレート型)を受けられます。
内訳はV2H本体が750,000円、工事費が300,000円となります。

工事費に関してはV2Hに関わる工事のみとなります。
太陽光発電を設置するのにかかる工事には適用できません。
例えば、トライブリッドのパワコンはV2Hにも関わりますが、太陽光発電にも属すためCEV補助金は受けられない。
注意が必要ですね。

実際には750,000円(V2H本体)+200,000円(工事費)=950,000円が補助額といったところでしょう(正確には補助金込みで見積もってもらう必要があります)。
よって、実質的な400万円ー95万円=305万円ぐらいになると思われます。

しかしながら…
2022年(令和4)のCEV補助金の締切は10月末(交付申請の提出期限:10月31日)ですが、V2Hが需要の急増や部材の供給不足等により枯渇しております。最早でも2023年2月以降とのことです。
よって今年度の申請は不可となります。
来年度の補助金は同様にあるかもしれませんし、なくなってしまうかもしれません。

我が家の電力使用量と太陽光発電のバランス確認(何kWを設置するのが妥当なのか?)

工務店さんからのご提案を元にどれくらいの発電能力とするべきかを検討してみます。
工務店さんからの提案では7.5kWですが、実際の電力使用量とも比較しながら必要性を確認してみます。
検討する前の感覚では「5kWぐらいの能力があれば十分かな?」と考えていましたが結果は如何に。

太陽光発電の発電量を再確認

工務店さんに算出してもらった太陽光発電(7.5kW)の発電量は7,369kWh/年間でした。
僕なりに我が家の設置条件および、気象条件を考慮して発電量を算出しました。

太陽光発電の設置条件
  • 屋根傾斜角[°]:14.04(2.5寸)
  • 方位角[°]:135
  • 温度損失[%]:10,15,20
  • パワコン損失[%]:5
  • その他損失[%]:5

太陽光発電:7.5kWの発電量

太陽光発電量 天候 考慮 シュミュレーション シミュレーター 予想 計算
スクロールできます
7.5kW1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月合計
工務店さん4115007348199107187407515435083833527,369
リアル天候4475437157379227917937005304924343737,475

太陽光発電の発電量を個人で算出することは可能のようです。
※周辺に木や住宅があり、日陰が多く発生する環境では難しいと思います。

リアル天候を考慮した発電量の算出に使用させていただいた情報源は「音と色と数の散歩道さん」のサイトになります。
下記サイトの「太陽光発電所」というページに「1時間毎の日射量と発電量の表示(JavaScript版)」という素晴らしい情報源がございます。

細かい条件設定に加えて気象データとの紐付けにより発電量を算出できるようです。
素晴らしい✨

発電システムの入力条件
  • システム容量[kW]
  • 屋根傾斜角[度]
  • 方位角[度]
  • 温度損失[%]
  • パワコン損失[%]
  • その他損失[%]

太陽光発電:5kWの発電量

太陽光発電量 天候 考慮 シュミュレーション シミュレーター 予想 計算
スクロールできます
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月合計
7.5kW4475437157379227917937005304924343737,475
5.0kW2983624774916155275284663533282892484,983

当然ですがパネル量が減少した分だけ減っています。
65%の減少です。

我が家の使用電力を確認

太陽光発電の発電量が分かりましたが、多いのか?少ないのか?わかりません。
我が家の実際の使用電力量を把握する必要があります。

下記は実際の我が家の使用電力量になります。
1月〜9月が2022年分ですが、10月〜12月は2021年分になります。

スクロールできます
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月合計
電力使用量7537254083462452845265905694113805305,767

発電量と使用量の収支を確認

太陽光発電の発電量と実際の使用量を比較することで、必要な発電量が確認してみましょう。
棒グラフが使用量と発電量で、線グラフが収支になります。
マイナス側に入っているのは、発電量が不足しているということになります。

太陽光発電量 天候 考慮 シュミュレーション シミュレーター 予想 計算

5.0kWも7.5kWも1月/2月/9月/12月はマイナスとなっています。
年間通しで見るために累積で確認してみましょう。

太陽光発電量 天候 考慮 シュミュレーション シミュレーター 予想 計算

これで一目瞭然ですが、5.0kWでは年間通しでマイナスになります。
7.5kWは年間使用量を上回り+1,708kWhです。

<太陽光発電の必要量>
我が家の場合は「7.5kW」の発電容量とすべきことが分かりました。

太陽光発電・蓄電池設置の効果検証

音と色と数の散歩道さん」のサイトでは1時間単位の発電量をシミュレーションすることができます。
せっかくですので、我が家の使用電力と発電量を比較して、「太陽光発電のみがよいのか?」「蓄電池 or EVが必要なのか?」を検証してみたいと思います。

検証の条件

太陽光発電システム
  • 発電容量[kW]:7.5
  • パワコン定格容量[kW]:4.95
  • 屋根傾斜角[°]:14.04(2.5寸)
  • 方位角[°]:135
  • 温度損失[%]:10,15,20
  • パワコン損失[%]:5
  • その他損失[%]:5
  • 劣化損失[%/年]:1
  • パワコン交換:15年(25万円と仮定)
蓄電池システム
  • 蓄電池容量:15kWh(HUAWEI:LUNA2000)
電力プラン
  • 電力プラン:TEPCO(スマートライフS)
  • 燃料費等調整額:9.72円/kWh(2022年11月@関東エリア)
  • 再エネ賦課金:3.45円/kWh(2022年11月)
  • 売電単価(FIT):16円/kWh(2023年申請を想定)
  • 売電単価(FIT終了後):8円/kWh

太陽光発電のみの検証

我が家の実際の電力使用量と発電シミュレーションの結果を重ねたグラフです。
青色透明部分の時間帯(午前1時〜午前6時)はTEPCOの「スマートライフ」の割安時間帯です。

太陽光発電量 天候 考慮 シュミュレーション シミュレーター 予想 計算

電力使用と太陽光発電のピークと見事にずれていますね。
夜間はエコキュート・食洗機などを使用しているためピークの山も大きめです。
日中は発電過多になり売電となります。
売電は16円/kWh(2023年にFITを契約した場合)ですが、買電は単価(日中:25.80円/kWh、深夜:17.78円/kWh)+燃料費等調整額:9.72円/kWh(2022年11月)+再エネ賦課金:3.45円/kWhですので、売電:16円/kWh vs 買電:38.97円/kWh(日中)ですので間違いなく「良くない」です。

余談ですが、22時からピークが形成されているのは、Looopでんきの「スマートタイムプラン(ナイトタイム)」を活用していたためです。

データがある区間(1月〜9月)をザッとグラフ化すると下記のようになりました。

太陽光発電量 天候 考慮 シュミュレーション シミュレーター 予想 計算

小さくて見えないですねw
この間(1月〜9月)を平均化するとこうなります。

太陽光発電量 天候 考慮 シュミュレーション シミュレーター 予想 計算

1月単月に比べると発電量は大幅に増えています。
ここまでのデータを元にして各月の電気料金を予測すると下記のようになり、年間の電気料金予測は38,154円です。
※10月〜12月は詳細の使用電力データがないため、使用電力・発電量が近い季節を参照しています。

スクロールできます
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月合計
太陽光のみ17,81511,474359-3,831-8,004-3,3223,2215,1497,291359-3,83111,47438,154

蓄電池ありの検証

我が家の実際の電力使用量と発電・蓄電シミュレーションの結果を重ねたグラフです。
青色透明部分の時間帯(午前1時〜午前6時)はTEPCOの「スマートライフ」の割安時間帯です。

太陽光発電量 天候 考慮 シュミュレーション シミュレーター 予想 計算

蓄電池があることで日没後の電力使用をカバーできています。
しかし、蓄電池容量(15kWh)に対して使用電力が多いのでまかない切れていません。
では、蓄電池が大きければいいのでしょうか?
下記は蓄電池容量を20kWhとした場合のグラフになります。

太陽光発電量 天候 考慮 シュミュレーション シミュレーター 予想 計算

日中の発電量(内余剰分)は15kWhでもすべて蓄電していたので、20kWhにしても太陽光発電からの蓄電は増やせません。
ではどうすれば?
それは、夜間の蓄電量(買電)を増やすことで、日没後をすべてカバーできます。
しかしこれは蓄電池の容量アップに見合った効果ではありませんし、他の季節では使用電力も減少するので宝の持ち腐れとなります。
冬期でも日中の発電量が多いご家庭であれば有効かもしれませんね。

データがある区間(1月〜9月)をザッとグラフ化すると下記のようになりました。

太陽光発電量 天候 考慮 シュミュレーション シミュレーター 予想 計算

この間(1月〜9月)を平均化するとこうなります。

太陽光発電量 天候 考慮 シュミュレーション シミュレーター 予想 計算

1月単月よりも当然発電量は多く、その分蓄電池の残量が多いです。
このことから蓄電池容量は十分に感じますが、あくまで平均化した結果です。
天気の悪い日は発電量が減少し、蓄電池も季節によっては1日持ちません。
ここまでのデータを元にして各月の電気料金を予測すると下記のようになり、年間の電気料金予測は-22,816円です。
マイナスというのは利益が出るということを意味しています。

※10月〜12月は詳細の使用電力データがないため、使用電力・発電量が近い季節を参照しています。

スクロールできます
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月合計
蓄電池あり10,3304,467-4,688-6,730-10,293-6,730-3,071-1,3872,240-4,688-6,7304,467-22,816

参考にEVを想定して、蓄電池容量を40kWhとした場合はどうなるでしょうか?

蓄電池が満タンで平均的な電力使用であれば、4日間は暮らせそうですね。

太陽光発電・蓄電池設置の効果検証のまとめ

太陽光発電・蓄電池のシミュレーションを行ってみました。
下記の電力プランでの電気料金を比較しみましょう。

電力プラン
  • 電力プラン:TEPCO(スマートライフS)
  • 燃料費等調整額:9.72円/kWh(2022年11月@関東エリア)
  • 再エネ賦課金:3.45円/kWh(2022年11月)
  • 売電単価(FIT):16円/kWh
  • 売電単価(FIT終了後):8円/kWh
スクロールできます
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月合計
なし28,83423,16314,87711,2169,59813,65821,12421,72720,09714,87711,21623,163213,551
太陽光のみ17,81511,474359-3,831-8,004-3,3223,2215,1497,291359-3,83111,47438,154
蓄電池あり10,3304,467-4,688-6,730-10,293-6,730-3,071-1,3872,240-4,688-6,7304,467-22,816
各条件の電力料金比較

「なし=現状」に対して、年間で
・蓄電池あり:236,367円/年
・太陽光発電のみ:175,397円/年
の差額が発生します。
蓄電池ありと太陽光発電のみの差額は、60,970円/年です。
蓄電池が高価なことを考えると、金額面のメリットは少ないですね(10年で60万円)。
非常用電源としての設置が主な目的になるでしょう。

電気料金の削減金額と投資金額を比較してみましょう。

太陽光発電・蓄電池設置の効果検証のまとめ
  • 太陽光発電の設置費用が200万円だとすると約13年でペイできる。
  • 蓄電池の設置費用が400万円だとすると20年かかってもペイできない。

太陽光発電は投資としてみてもメリットあり。
投資利回りで考えると、

  • 太陽光発電のみ:〜10年は8.8%、10年以降は6.3%
  • 蓄電池あり:〜10年は5.9%、10年以降は5.2%

電気使用量増加や、さらなる電気料金値上げの影響を検証

例として「燃料費等調整額」が大幅値上げしたらどうなるのかを検証してみる。

電力プラン
  • 電力プラン:TEPCO(スマートライフS)
  • 燃料費等調整額:9.72円/kWh → 25円/kWh
  • 再エネ賦課金:3.45円/kWh(2022年11月)
  • 売電単価(FIT):16円/kWh
  • 売電単価(FIT終了後):8円/kWh

これは現状の電気料金に対して、約4割増加に相当します。
即ち電気使用量が現状に対して4割増加しても同じことがいえます。

因みにこの値上げ幅は「Looopでんき」の値上げを考えるとあり得る値です。

スクロールできます
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月合計
現状40,63632,66920,93415,74413,44519,15629,70630,56028,27920,93415,74432,669300,476
太陽光27,04018,9844,368-1,482-6,179-7518,28410,38312,5924,368-1,48218,98495,108
蓄電池あり15,5097,642-4,419-6,554-10,156-6,682-2,535-8694,183-4,419-6,5547,642-7,211
各条件の電力料金比較(燃料費等調整額値上がり想定)

「なし」は年間の電気料金が30万円/年を超えます(現状:21万円/年)。
太陽光ありは38,154円/年から95,108円/年になります。
蓄電池ありは-22,816円/年から-7,211円/年になります。

蓄電池ありは値上げの影響を超鈍化させることができます。
蓄電池ありと太陽光発電のみの差額も60,970円/年から102,319円/年に広がっています。
蓄電池は高価ですが、電気料金の値上げに対してはかなりの安心材料になりそうです。

電気料金の削減金額と投資金額を比較してみましょう。

電気使用量増加や、さらなる電気料金値上げの影響を検証のまとめ
  • 太陽光発電の設置費用が200万円だとすると約10年でペイできる。
  • 蓄電池の設置費用が400万円だとすると約15年でペイできる。

投資利回りで考えると、

  • 太陽光発電のみ:〜10年は10.3%、10年以降は7.9%
  • 蓄電池あり:〜10年は7.7%、10年以降は7.0%

まとめ

我が家の電気料金値上げに対する検討#1は如何だってでしょうか?
太陽光発電や蓄電池の必要性が感じられたら即行動が良いかもしれません。

まとめ①:太陽光発電の必要な能力

太陽光発電シミュレーション(リアル天候)と実際の電気使用量の比較から、必要な太陽光発電容量を導き出した。
結果は「7.5kW」が妥当である(我が家の場合)。

まとめ②:太陽光・蓄電池の効果検証
  • 蓄電池あり:236,367円/年の電気料金削減
  • 太陽光のみ:175,397円/年の電気料金削減

投資利回りに換算すると、

  • 蓄電池の投資額400万円(仮)とすると、5.9%
  • 太陽光発電の投資額200万円(仮)とすると、8.8%
まとめ③:電気料金値上げに対する効果検証

燃料費等調整額が9.72円/kWhから25円/kWhへ値上げしたら、対策なしは30万円/年となる。
蓄電池ありは-7,211円/年でマイナス(利益あり)を推移する。

  • 蓄電池あり:307,687円/年の電気料金削減
  • 太陽光のみ:205,369円/年の電気料金削減

投資利回りに換算すると、

  • 蓄電池の投資額400万円(仮)とすると、7.7%
  • 太陽光発電の投資額200万円(仮)とすると、10.3%

本検証の目的は電気料金の値上げに対する対策です。
考えられる値上げに対して安心して暮らすには太陽光発電+蓄電池を備えるのが良さそうです。

蓄電池に関してEV(電気自動車)を活用する手段があります。
V2Hという装置を備えることで、EVとお家で電気を共有することができます。
定置型の蓄電池が良いか?、V2H+EVが良いか?を下記の記事で検討してみました。
是非合わせて読んでいただけると幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m

電力 値上げ 対策 検討 蓄電池 V2H EV

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