我が家ではSwitchBotによる住環境(温湿度)を記録しています。
屋内の温湿度環境を知る上で屋外との関係が重要だと思います。
✔屋外が高温多湿でも屋内は快適?
✔屋外が低温乾燥でも屋内は快適?
ところが屋外のどこにSwitchBotを設置したらいいのか?
百葉箱のような物が必要なのか?
と悩み設置を見送ってきました。
そのためこれまでは屋外の情報は気象庁のデータを用いて屋内との比較を行ってきました。
群馬県内の気象庁の観測所は複数ありますが、地方気象台のある「前橋」のデータを用いていました。
しかし、同じ群馬県内ですが少々距離がありまして、厳密には異なるだろうな〜と思っていました。
そこで、前々から行いたかったSwitchBotによる屋外の温湿度計測を試みましたのでご紹介します。
この記事はではSwitchBotの屋外設置についのご提案&検証結果を知ることができます。
- SwitchBotの設置場所候補
- 「正しいデータが得られているのか?」について検証
SwitchBotの屋外設置場所(我が家の例)
設置条件を考える必要があります。
そこで、気象庁HPの「気象観測ガイドブック」を参考に見てみましょう。
気象庁の気象観測ガイドブック
気象庁のHPより気象観測に関して情報収集を実施
下記は“気象観測ガイドブック”の情報です。
温度計と湿度計の設置に関して、気象庁は感部(通風筒の場合は通風筒の下部、自然通風の百葉箱に設置されたガラス製温度計の場合は水銀やアルコールを溜めている球部)を地上から1.5mの高さに設置することを標準としています。
電気式湿度計は相対湿度を計測します。相対湿度は温度の影響を受けるため湿度計の設置に際しては周辺からの温度へ影響にも注意を払う必要があります。
気象庁:気象観測ガイドブック
建物や人工熱源に対する考慮事項
- 最寄りの建物や樹木からその高さの3倍程度の距離を置いて設置する。
- 人工の熱源から十分に離す。
- 屋上への設置は避ける。
設置時の考慮事項
- 自然な環境に設置する。
- 寒冷地での設置では積雪に注意が必要。
我が家の温湿度計(SwitchBot)の設置条件
気象庁の気象観測ガイドブックをすべて満足することは絶望的です><
我が家の敷地では、建物の高さの3倍程度離すのは無理です…
現実的なSwitchBotの設置場所を気象観測ガイドブックの情報を参考にしつつ考えてみました。
- 日がSwitchBotに直接当たらない
日が直接当たると正しい温度計測が行えません! - 照り返しの少ない場所
- 適度な風通しがある
- 人工熱源から離す
エアコンの室外機、車からは極力離す - 雨・雪が直接かからない
SwitchBotは防水ではないので濡れると壊れてしまいます! - 屋内のSwithBotハブミニと接続可能なこと
ミニハブと接続できないとクラウド化できないため必須です!
設置場所の候補
自宅の北東に一日を通してあまり日が当たらない場所があります。
隣との塀も高く日差しをカットしてくれます。
この辺一体を「百葉箱」と捉えて設置テストを行うことにしました。
この設置場所は屋内のSwithBotミニハブとの平面距離3〜4mです。
設置方法
悩ましいのが設置方法です。
雨に濡れずにどのように設置するか…
💡閃きました!
SwitchBotの背面には磁石が備わっています。
その磁石を使って貼り付ければいいわけです!
問題はどこに貼り付けるかですね。
我が家の場合、付加断熱を有するため基礎から壁が大きく張り出しています。
そのため、水切り板金も奥行きが結構あります(13cm)。
そこに貼り付けたらどうか?
貼り付けは問題なく行えました!
SwithBotミニハブとの接続も可能!
得られたデータの検証(計測データを気象庁データと比較)
良さそうな設置場所は見つかりましたが、正しく計測されるのかが心配です。
また、雨で壊れてしまわないかも心配です。
1ヶ月間テストで様子を見てみました。
温度[℃]
SwithBotで計測した屋外温度を気象庁のデータと比較してみます。
比較は、平均気温・最高気温・最低気温で行いました。
平均気温の差を棒グラフで示しています。
計測方法も異なりますし、同じ群馬県内ではありますが離れた場所のため天気も異なるでしょう。
その割には傾向は捉えられているようですね。
平均気温のズレは最大で1.9℃です。
いくつか抜粋で一日の動向を見てみましょう。
まずは、差が一番大きい6月14日を確認してみます。
この日は全体を通してSwithBotの温度の方が高めに出ていますね。
日中の天気は「曇時々雨」で日照時間は0時間でした。
最大温度差は8時台の2.9℃です。
日差しによる影響は小さかったと思われるため、地域による気温差でしょうか?
次に6月17日を確認してみます。
この日は日中から夜にかけてSwithBotの温度の方が低めに出ていますね。
日中の天気は「曇り後時々晴れ」で日照時間は3.1時間でした。
最大温度差は15時台の2.6℃です。
夜の気温はほとんど一致しているため、日中の日の出方が地域によって異なったのかもしれませんね。
気温に関しては、素人が管理する上では概ね良好な精度ではないでしょうか。
相対湿度[%]
SwithBotで計測した屋外相対湿度を気象庁のデータと比較してみます。
平均相対湿度の差を棒グラフで示しています。
相対湿度は気温と強く関連付くため、気温差が生じた日を中心にズレていますね。
とは言え、傾向は捉えられていますね。
相対湿度に関しても、素人が管理する上では概ね良好な精度ではないでしょうか。
絶対湿度[g/kg]
絶対湿度はSwithBot・気象庁データ共に計算で求めています。
平均気温の差を棒グラフで示しています。
絶対湿度を求める要素は、気温・相対湿度・気圧のため、気温・相対湿度がズレている分だけ差として出てきます。
とは言え、月末にかけての絶対湿度の上昇を捉えられていますね。
絶対湿度に関しても、素人が管理する上では概ね良好な精度ではないでしょうか。
しっかりと梅雨場の湿度上昇を捉えれていますね。
耐久性
1ヶ月間のテスト中に夕立ち(ゲリラ豪雨)による横殴りの激しい雨もありましたが、異常を起こすことなく計測を続けられています。
奥行き13cm程度あればある程度の雨は防げる
※条件によっては壊れてしまうかもしれませんのでご注意ください!
まとめ
SwithBotの屋外設置についてのご紹介しましたが如何だったでしょうか?
最後にまとめをして終わりたいと思います。
理想的な設置条件(気象観測ガイドブック)
- 最寄りの建物や樹木からその高さの3倍程度の距離を置いて設置する。
- 人工の熱源から十分に離す。
- 屋上への設置は避ける。
- 自然な環境に設置する。
- 寒冷地での設置では積雪に注意が必要。
我が家のSwithBot設置条件
理想的な条件は家庭で満足することは厳しいので、参考にしつつ独自の条件を検討しました。
- 日がSwitchBotに直接当たらない
- 照り返しの少ない場所
- 適度な風通しがある
- 人工熱源から離す
- 雨・雪が直接かからない
- 屋内のSwithBotハブミニと接続可能
設置場所と計測データの検証結果
設置条件を満たす場所として自宅の北東「基礎水切り板金」の裏側を選定しました。
計測データと気象庁のデータを比較した結果、個人で管理するレベルとしては許容範囲
気象庁データは同じ群馬県内ですが距離があるため自宅周辺の計測としては正しいデータと考えることもできますね😁
- 温度…○
2022年6日の日別平均気温で最大誤差は1.9℃
平均すると0.6℃ - 相対湿度…○
2022年6日の日別平均相対湿度で最大誤差は11.5%
平均すると3.8% - 絶対湿度…○
2022年6日の日別平均絶対湿度で最大誤差は1.1g/kg
平均すると0.5g/kg
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最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m