断熱性能「HEAT20 G3(断熱等級7)」は快適&エコなのか?:2022年4月編

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お家づくりで「断熱性能」をどのくらいにすればいいのか?と悩まれている方が多いのではないでしょうか?
断熱性能を示す基準も複数あり代表的な基準は下記です。
・国土交通省の「断熱等級
・一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会の「HEAT20
断熱性能も頭打ちはあり、断熱等級であれば7」、HEAT20であればG3」だと思います。
この記事では、HEAT20 G3(断熱等級7)の暮らしをご紹介していきます。
家づくりの大切な要素の一つである断熱性能について、本記事を参考にしいただき後悔のない家づくりの参考にしていただければ幸いです。

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目次

2022年4月の屋外状況

屋外の温度・湿度に関しては、気象庁のデータを使用しています。
最寄りの地点のため実際に住んでいる場所と異なるので、多少のずれはあるかもしれません。

群馬県4月の屋外温度

群馬県の2022年4月はどのような気温でしょうか?
気象庁のデータから平均気温と最高気温/最低気温をグラフ化してみました。
グラフ下部の数字は一日の温度差の値です。

2022年4月の外気温@群馬県前橋市
2022年4月の外気温@群馬県前橋市

4月は一日の寒暖差が大きい月ですね。
最高気温が25℃を超える夏日が8日もありました。
気持ちよく過ごせる春はどこに行ってしまったのでしょうね(^_^;)

  • 平均気温:14.5℃
    (3月の9.6℃から+4.9℃)
  • 最高気温:28.3℃
    (3月の25.3℃から+3.0℃)
  • 最低気温:1.0℃
    (3月の-0.5℃から+1.5℃)
  • 氷点下日数:0日
    (3月は1日でした)
  • 夏日(25℃以上):8日
    (3月は1日でした)

群馬県4月の屋外湿度

湿度に関しても気象庁のデータからグラフを作成します。

相対湿度[%]

2022年3月の相対湿度@群馬県前橋市
2022年4月の相対湿度@群馬県前橋市

絶対湿度[g/kg]…計算により算出のため参考です

2022年4月の絶対湿度@群馬県前橋市
2022年4月の絶対湿度@群馬県前橋市

4月の前半は乾燥した状態(乾燥注意報も発令)ですが、後半には空気中の水分も増えてきています。
と言ってもジメジメではなく、適度な湿度で過ごしやすいですね。

特別警報・警報・注意報についてはこちら↓

我が家の湿度に対する考え方は下記の記事を参考にしてみてください。

住環境の記録:2022年4月1日〜4月30日

寒暖差の激しい季節なので、お家の中が一定に保たれていると体調管理もしやすくありがたいですよね。
実際はどのようになっていたのか確認していきます。

その前にお家の基本スペックについてです。

  • 面積:106m2(32坪)
  • 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
  • 断熱性能(UA値):0.23w/m2k
    HEAT20・G3=断熱等級7のUA値は0.26w/m2k(6地域)
  • 気密性能(C値):0.13cm2/m2
  • 工法/構想:木造軸組工法

また、断熱性能、気密性能に関するおさらいはこちらの記事を参考にしてください。

温度比較

お家の温度計測場所は、
リビング(南側一等地)
ロフト(高所注意!)
寝室(北側角部屋)
脱衣室(西側)
床下(基礎断熱=屋内扱い)
の5ヶ所で行っています。
各部屋の平均温度と屋外平均温度を折れ線グラフで表示しています。
また、日照時間を棒グラフで表示しています。

各部屋と屋外の平均温度:2022年4月
各部屋と屋外の平均温度:2022年4月

4月は無暖房とする日が多く、日射取得の具合で屋内温度に落ち込みが見られます。

  • 4月の無暖房は日射とのバランスを見ながら適宜調節が必要
    (自動放置でもよいが、個人的には節電をしたい)
  • 外気温の上昇には鈍感だが、外気温の低下には敏感

続けて一日の屋内温度差(床下は除く)を見ていきます。
日ごとの平均温度差をグラフ化します。

部屋平均温度と差:2022年4月
部屋平均温度と差:2022年4月

ここで示す温度差は各部屋の差を示していることになります。

  • 温度差は最大で1.8℃
    主に高所のロフトと北側の寝室との差
  • 暖房(クール暖)を停止する日が増え、日ごとの温度差が発生してしまった。
  • 無暖房では寒い日がある
  • 日射とのバランスを見極めれば無暖房で節電が可能
  • 22〜23℃で室温が一定に保たれると床の温度も一定になり寒さを感じない
  • やはり健康のためには一定温度が望ましいとと感じた

相対湿度と絶対湿度について比較していきます。

相対湿度[%]

馴染みのある相対湿度[%]で屋外と屋内を比較してみます。
屋内の湿度は各部屋(床下を除く4ヶ所)の平均値です。

屋外と屋内の相対湿度比較:2022年3月
屋外と屋内の相対湿度比較:2022年4月

屋内は目安相対湿度である40%〜60%を維持しています。
(数日60%を超えてしまった日がありますね)
加湿器に関しては4月6日まで使用し、それ以降は使用していません。
平均58.3%です。やや高めな感じがしますね。

絶対湿度[g/kg]

絶対湿度[g/kg]の比較です。
相対湿度から計算で求めています。

屋外と屋内の絶対湿度比較:2022年4月
屋外と屋内の絶対湿度比較:2022年4月

屋内の絶対湿度は目標の範囲の中央付近をウロウロです。
平均10.3g/kgです。
この季節は湿度に対して気を使わなくてもいいので楽ですね。

2022年4月はクール暖(暖房)を停止する日が多くありました。
曇りや雨で日射が入らない日はクール暖(暖房)をポイント使用しました。

クール暖(暖房)なし(終日使用しない)の日が21日/30日で7割以上は無暖房で過ごせました。

環境トピックス

4月22日は一日の寒暖差が一番大きい日でした。
・屋外最高気温:28.3℃
・屋外最低気温:12.5℃

寒暖差は15.8℃でした。

この日の屋内温度(リビング)を確認してみます。

寒暖差チェック:2022年4月22日
寒暖差チェック:2022年4月22日

朝からよく晴れ、最高気温は28.3℃まで上昇しました。
(上記グラフは時間平均のため28.2℃)
リビングの温度を確認すると、
・リビング最高温度:24.6℃
・リビング最低温度:22.3℃

寒暖差は2.3℃でした。

屋外の影響はほぼ受けず、冷暖房を使用することなく快適な空間が維持できています。

光熱費の紹介

4月は暖かくなり7割以上が無暖房で過ごせました。
電力を多く使用するエコキュートに関しても、外気温度の上昇とともに電力消費が抑えられるはずです。

また、エコキュートに関しては電力契約との関係で「日中湯わかし」をトライしています。
参考になると思うので下記リンクをご覧ください。

条件

お家の基本スペック・・・断熱性能はHEAT20 G3(断熱等級7)

  • 面積:106m2(32坪)
  • 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
  • 断熱性能(UA値):0.23w/m2k
  • 気密性能(C値):0.13cm2/m2
  • 工法/構想:木造軸組工法
  • ソーラー発電:なし
  • 蓄電池:なし

主な設備仕様(電気を多く消費してそうなモノたち)・・・オール電化

  • 冷暖房設備
    協立エアテック:クール暖(輻射式冷暖房)
  • 換気設備
    マーベックス:澄家(全熱交換型第一種換気)
  • 給湯設備
    三菱:エコキュート(Sシリーズ460L)
  • 調理器具(IH)
    三菱:ユーロスタイルIH(グリルなし)
  • 食洗機
    BOSCH:60cmビルトイン食洗機(SMV46TX016)
  • 洗濯機
    SHARP:ドラム式洗濯乾燥機(ES-W113)
  • 除湿機(梅雨、夏時期のみ使用)
    三菱:衣類乾燥除湿機(MJ-M120PX)

生活スタイル

  • 居住者:夫婦
  • お休み:基本的には土日祝日休み
  • 屋内の服装
    夏:半袖半ズボン
    冬:長袖長ズボン(薄手)
  • 室温
    夏:25℃〜28℃
    冬:22℃〜24℃
  • 湿度
    相対湿度:40%〜60%
    絶対湿度:7g/kg〜13g/kg
  • 食洗機:1日に1回が基本
  • 洗濯:2日に1回が基本
    夏:洗濯機の乾燥機能を使用
    冬:部屋干し・・・節電+加湿
  • お風呂:基本的にはシャワー
    (快適な家になってからお風呂を欲しなくなった)

電力使用予測(エネルギーパス協会の事前予測)

電力使用予測(エネルギーパス協会の事前予測)
電力使用予測(エネルギーパス協会の事前予測)
消費量予測光熱費予測燃料単価
(1kWhあたり)
361kWh10,500円29.1円
4月の光熱費予測

電力使用量

2022年4月(2022/3/22〜2022/4/21)の使用量は…
(電力会社:Looopでんき…スマートタイムプラン)

請求金額

使用量
(前月比)
請求金額
(前月比)
1kWhあたり
(前月比)
346kWh
(85%)
9,408円
(82%)
27.2円
(97%)
2022年4月の電気料金

内訳

スクロールできます
項目単価
[円]
(前月比)
使用量
[kWh]
(前月比)
金額
[円]
(前月比)
スマートタイム
(3月〜6月)
17.50
(−)
134
(200%)
2,345.00
(200%)
ピークタイム
(7月〜9月、12月〜2月)
37.50
(−)
0
(−)
0
(−)
リビングタイム27.50
(−)
110
(85%)
3,025.00
(85%)
ナイトタイム20.50
(−)
102
(52%)
2,091.00
(52%)
燃料費等調整額2.27
(124%)
346
(85%)
785.42
(105%)
再生可能エネルギー発電進捗賦課金3.36
(100%)
346
(85%)
1,162.56
(85%)
2022年4月の電気料金内訳

光熱費予測を下回りました。
予測:361kWhに対して、実際:346kWhで-15kWh(96%)です。

先月に比べても節電できたわね。

そうだね。
温かい日が増えて暖房を使わない影響は大きいね。

年間累計

エネパス予測と実績使用量の累計グラフです。

電気使用量累計:2022年
電気使用量累計:2022年

1月、2月は大幅に予測を上回ってしまった影響で累計に関しても予測を上回っています。
3月、4月では挽回ならずです(-_-;)

まとめ

2022年4月は春の季節と思いきや、最高気温が28.3℃まで上昇する日もある月になりました。
前半や天気の悪いなどまだ寒い日もありましたが、7割が無暖房で過ごすことができました。

屋内の温度・湿度まとめ

  • 平均温度:23.0℃(冬季目標:22℃〜24℃)
  • 平均相対湿度:58.3%(目標:40%〜60%)
  • 平均絶対湿度:10.3g/kg(目標:7g/kg〜13g/kg)

平均温度が目標の中央値です。
中間期ですので基本的には無暖房・無冷房で過ごすことができました。
寒暖差の大きい季節でアパート時代は風邪を引きやすい季節でした体調不良ゼロで過ごせました。
また、屋内の温度が安定しているため服装や布団選びに悩むことなく過ごすことができました。

光熱費まとめ

  • 予測電力使用量:361kWh
  • 実際の電力使用量:346kWh(予測比85%)
  • 電気料金:9,408円

エネルギーパス協会の予測に対して下回ることができました。
節電・光熱費を抑えるポイントとしては下記です。
 

  • 暖房のメリハリ運用(7割無暖房)
    日照時間のある日は日中停止
    日中の蓄熱が得られた日は終日停止
  • エコキュートの設定見直し
    沸かし量おまかせ(eco)設定
    スマートタイム(10:00〜16:00)で沸かす
    気温の高い時間帯に沸かすことで効率アップ
  • 食洗機の使用時間
    スマートタイム(10:00〜16:00)に使用する
  • 洗濯機の使用時間
    極力スマートタイム(10:00〜16:00)で洗濯する

断熱性能:HEAT20 G3(断熱等級7)の暮らしが少しでも表現できていれば幸いです。
周りからは「暑かったり寒かったりして風邪を引いた」と聞くことが多い季節ですが、お家の中の温度が安定していると健康管理はとてもしやすいです。
この暮らしが皆さんに訪れればいいなぁと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m

HEAT20 G3(断熱等級7)の生活・暮らし

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この記事を書いた人

星野宅郎のアバター 星野宅郎 お家の情報発信ブロガー

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✔︎30代でお家を建てる
✔︎お家の情報にどハマり!
✔︎情報をまとめてブログで発信

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