断熱性能なんてどこのハウスメーカーで建てても同じと思われてる方
そんなことはありません!!
しっかりと見極めていただきたいです・・・
そんな断熱性能ですが、頭打ちはHEAT20 G3(=断熱等級7)だと思います。
この記事では、HEAT20 G3(=断熱等級7)の暮らしをご紹介していきます。
2022年1月の暮らしのポイント
1月の暮らしのポイント
- 屋外の温度低下に対して、屋内の温度は?
- 空気の乾燥(連続乾燥注意報)への対応として加湿器を導入
加湿器の効果は? - 電力会社の変更
東京電力エナジーパートナー → Looopでんき
2021年12月の記事でも少し触れましたが、加湿器を導入することにしました。
また、電力会社を変更しました!ようやく新電力の仲間入りです。
電力使用量が細かく分析できるということです(@ ̄ρ ̄@)
2022年1月の屋外状況
屋外の温度・湿度に関しては、気象庁のデータを使用しています。
最寄りの地点のため実際に住んでいる場所と異なるので、多少のずれはあるかもしれません。
群馬県1月の屋外温度
群馬県の2022年1月はどのような気温でしょうか?
気象庁のデータから平均気温と最高気温/最低気温をグラフ化してみました。
グラフ下部の数字は一日の温度差の値です。
寒いですね。
すべての日で平均気温が10℃以下です。
1月としての平均気温を算出すると、何と3.3℃でした!
また、最低気温に関しては氷点下の日が半分以上を締めています。(31日中19日)
一番冷え込んだのは1月22日で-4.2℃となりました。
水道管が凍結する目安が-4℃らしいです!
屋外に水道がありますが、凍結したかは未確認です。
群馬県1月の屋外湿度
平均気温10℃以下の湿度ってどうなるんだろう?
こちらも気象庁のデータからグラフを作成してみます。
相対湿度[%]
相変わらず相対湿度は潤っているように見えますが、次項の絶対湿度を見れば乾燥は一目瞭然です。
絶対湿度[g/kg]…計算により算出のため参考です
絶対湿度の目安は7g/kg〜13g/kgですが、全域で目安以下です。
1月1日〜9日、14日〜31日とほとんど期間で「乾燥注意報」が発令されました。
空気が乾っからですね!
湿度の考え方は下記の記事を参考にしてみてください。
住環境の記録:2022年1月1日〜1月31日
このような屋外状態ですが、お家の中はどうなっているでしょうか?
早速見ていきましょう!
お家の基本性能は下記をご覧ください。
温度比較
お家の温度計測は、リビング、ロフト、寝室、脱衣室、床下の5ヶ所で行っています。
各部屋の平均温度と屋外平均温度を折れ線グラフで表示しています。
また、日照時間を棒グラフで表示しています。
1月6日を中心に室内温度の落ち込みがあります。
この日は日照時間が少なかったのですが、クール暖の設定を日中控えめ運転の影響です。
クール暖の設定は「こちら」で示します。
こうしてみると日照時間と室温の関係がよくわかりますね。
まさに日射取得の大切さが現れています。
続けて一日の屋内温度差(床下は除く)を見ていきます。
日ごとの平均温度差をグラフ化してみました。
ここで示す温度差は各部屋の差を示していることになります。
お家の中で高い位置のロフトと北側の寝室の温度差です。
最大で3℃ぐらいの差になっています。
クール暖の設置場所を調整する際に寝室への設置を迷っていました。
検討段階では寝室にも設置で進めていたのですが、
- 予算オーバー
- 計算上はなしでも大丈夫
ということで、最終的には寝室への設置をやめました。
(約10万円の節約)
全然無理のない温度差なので、節約は成功したのかな?と思います。
湿度比較
相対湿度と絶対湿度について比較していきます。
相対湿度
馴染みのある相対湿度[%]で屋外と屋内を比較してみます。
屋内の湿度は各部屋(床下を除く4ヶ所)の平均値です。
屋内は目安の40%〜60%内を維持しています。
ほぼ50%維持しているので、体感的にも「ちょうどよい」です。
屋外の相対湿度は高いですが、気温が低いので当てになりません。
絶対湿度を比較して行きましょう。
絶対湿度
絶対湿度[g/kg]の比較です。
相対湿度から計算で求めています。
絶対湿度を見ると一目瞭然ですね!
屋外の乾燥に対して屋内は潤っています。
2021年12月は基準の湿度内でしたが、以下のような乾燥感が出てきてしまいました。
❌朝起きると喉が痛い
❌肌が乾燥してカサカサ(足から粉が…)
対策として加湿器を導入しましたが、その効果がしっかり現れていますね。
加湿器についてはトピックスで紹介します。
「加湿器に関するトピックス」にジャンプ
クール暖(&エコヌクール):水温設定
2022年1月のクール暖の水温設定は、Auto1です。
前半では日中ひかえめ設定にしていたのですが、6日の日照時間「少」により屋内の平均気温が下がってしまいました。
8日より日中ひかえめ運転を中止し、終日Auto1としました。
27日よりひかえめ運転を再開しました。
6日、7日の屋内の体感としては、肌寒く足元が冷える感じでした。
私も足元が冷えてしまうので、ブランケットを足にかけないとって感じだったわね。
室温的にはそこまで低いわけではないんだけど、床板の温度が下がってしまい寒く感じたんだと思う。
ということで、物(床板等)の温度を下げてしまうと体感としては寒く感じてしまうので、日中も標準設定で行くことにしました。
といってもAuto設定なので過剰に暖かくことはありません。
11日は日照時間が「ゼロ」でしたが、屋内の温度は安定して快適に過ごせました。
クール暖の自動設定については、2021年10月の記事を参考にしてください。
光熱費のご紹介
1月の屋外は氷点下の日も多く寒いですが、屋内は快適に保てています。
しかし、電気代が気になるところですね。
確認していきましょう。
条件
お家の基本スペック・・・断熱性能はHEAT20 G3(=断熱等級7)
- 面積:106m2(32坪)
- 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
- 断熱性能(UA値):0.23w/m2k
- 気密性能(C値):0.13cm2/m2
- 工法/構想:木造軸組工法
- ソーラー発電:なし
- 蓄電池:なし
主な設備仕様(電気を多く消費してそうなモノたち)・・・オール電化
- 冷暖房設備
テスク:クール暖(輻射式冷暖房) - 換気設備
マーベックス:澄家(全熱交換型第一種換気) - 給湯設備
三菱:エコキュート(Sシリーズ460L) - 調理器具(IH)
三菱:ユーロスタイルIH(グリルなし) - 食洗機
BOSCH:60cmビルトイン食洗機(SMV46TX016) - 洗濯機
SHARP:ドラム式洗濯乾燥機(ES-W113) - 除湿機(梅雨、夏時期のみ使用)
三菱:衣類乾燥除湿機(MJ-M120PX)
生活スタイル
- 居住者:夫婦
- お休み:基本的には土日祝日休み
- 屋内の服装
夏:半袖半ズボン
冬:長袖長ズボン(薄手) - 室温
夏:25℃〜28℃
冬:22℃〜24℃ - 湿度
相対湿度:40%〜60%
絶対湿度:7g/kg〜13g/kg - 食洗機:2日に1回が基本
- 洗濯:2日に1回が基本
夏:洗濯機の乾燥機能を使用
冬:部屋干し・・・節電+加湿 - お風呂:基本的にはシャワー
(快適な家になってからお風呂を欲しなくなった)
電力使用予測(エネルギーパス協会の事前予測)
消費量予測 | 光熱費予測 | 燃料単価 (1kWhあたり) |
---|---|---|
584kWh | 17,000円 | 29.1円 |
電力使用量
2022年1月(2021/12/23〜2022/1/21)の使用量は…
(電力会社:Looopでんき)
使用量 | 請求金額 | 1kWhあたり |
---|---|---|
753kWh | 21,144円 | 28.1円 |
光熱費予測を大幅にオーバーしてしまいました。
予測:574kWhに対して、実際:753kWhで+169kWh(+31%)です。
今までは大体予想通りだったのにね。
どうしちゃったんだろうね?
要因は2つありそうだね。
- 冬季連休で家にいる時間が長かった
- 暖房設定をひかえなかった(日中ひかえめ運転)
2月からはクール暖の使い方はもう少し工夫してみるね。
がんばって〜
使用電力の深掘り
2021年12月23から電力会社を変更しました。
変更前:東京電力エナジーパートナー
変更後:Looopでんき
新電力になったことで、時間単位での電力使用量が見えるようになりました。
(反映に2日程度かかり、レスポンスは悪いですが…)
使用電力量と屋外気温/日照時間の関係
使用電力量に大きく影響するのが屋外温度だと考えています。
もう一つの要素として日照時間も気になります。
そこで、屋外温度/日照時間と使用電力の関係が見れるグラフを作成しました。
赤枠部分(2022/1/12〜2022/1/14)を比較する屋外温度/日照時間の影響比較が行えそうですね。
比較の理由
- 平日
- 暖房(クール暖)の設定が同じ
- 日照時間は9時間以上でほぼ一致
- 屋外温度は日に日に低下
=温度影響が比較しやすい
明らかに屋外温度に比例して使用電力が上がっています。
屋外温度が使用電力には密接のようです。
日照時間の影響もあると思いますが、そこまで大きくはないようですね。
これは我が家の特殊な事情が影響しているかもしれませんね。
- 平屋で日の当たらない部屋や廊下の割合が多い
(四角い土地での日射取得上は不利であることを承知の上で平屋を選択) - クール暖が屋内温度の変化に対して調節が苦手
(エアコンよりも非効率は承知の上で衛生面・快適性を優先しクール暖を選択)
屋外温度と使用電力の関係を分析
ということで、屋外温度の差が顕著な1月21日と1月24日(共に平日、日照時間はほぼ同じ)の比較をしてみます。
グラフの両端(0:00、1:00、22:00、23:00)はエコキュート、食洗機の影響が現れてしまうので除外します。
(使用条件が異なるため)
年月日 | 平均温度 (屋外) | 使用電力 (比較区間) |
---|---|---|
2022/1/21 | 0.6℃ | 17.1kWh |
2022/1/24 | 5.0℃ | 14.0kWh |
約3kWhの差ですね。
温度差が4.4℃なので、1℃あたり0.7kWhの負荷がかかるということになります。
※暖房(クール暖)の負荷を抽出したイメージ
エコキュートもヒートポンプ式なので屋外温度の影響を受けます。
冬の使用電力増加の構図がよく分かるデータですね。
暖房(クール暖)の設定比較
もう一つ気になることがあります。
それは、クール暖の日中ひかえめ運転の効果です。
1月26日と1月27日が比較にちょうどよいので比べてみましょう。
(ほぼひかえめ運転の有無のみの差)
年月日 | クール暖のひかえめ運転 | 使用電力 (比較区間) |
---|---|---|
2022/1/26 | なし | 7.4kWh |
2022/1/27 | あり | 5.4kWh |
2kWhの差ですね。
電気代は2kWh×37.5円(ピークタイム料金)=75円
1ヶ月では75円×31日=2,325円です。
屋外温度の影響で差はあるかもしれませんが、使わない手はないですね!
2022年1月のトピックス
2022年1月のトピックスは1件です。
加湿器の導入
複数の加湿器候補の中から僕が選んだのは、BALMUDAの「Rain」という商品です。
この商品に至った経緯は長くなってしまうので、別の記事にまとめようと思います。
加湿器導入の目的
導入の目的はお家全体の加湿です。
この商品の最大加湿能力は、600ml/hと大型の商品と比べると少ないです。
(2,000ml/h以上の商品もあるぐらいです笑)
いやいや!圧倒的に足りないでしょ!!
せいぜい寝室ぐらいが限界でしょ!!!
と思われる方がほとんどだと思います。
効果確認
効果の確認をしてみましょう。
加湿器を導入したには2021年12月27日です。
その時期の湿度(相対/絶対)を確認してみます。
下記のグラフは4ヶ所(リビング、ロフト、寝室、脱衣室)の平均値を示しています。
もともと目標の湿度内でしたが、右肩上がりに増加し相対湿度:55%、絶対湿度:9.7g/kgまで改善しました。
ここまでくれば、乾燥感は感じられません。
本記事でも示していますが、2022年1月も効果は維持できています。
「1月の湿度詳細」へジャンプ
加湿器の加湿能力が高くないのにお家全体を加湿できているのは、お家の性能が影響しています。
- 気密性能が高い
- 換気設備(一種換気の全熱交換)
まとめ
2022年1月は氷点下になった日が31日中19日もありました。
お家の中はすこぶる快適です。
屋内の温度・湿度まとめ
- 平均温度:23.3℃(冬季目標:22℃〜24℃)
- 平均相対湿度:50.4%(目標:40%〜60%)
- 平均絶対湿度:9.0g/kg(目標:7g/kg〜13g/kg)
光熱費まとめ
- 予測電力使用量:584kWh
- 実際の電力使用量:753kWh(予測比+31%)
- 電気料金:21,144円
増加要因は下記2点
- 冬季連休で家にいる時間が長かった
- 暖房設定をひかえなかった(日中ひかえめ運転)
✔屋外気温が電気使用量に密接に影響する
✔暖房(クール暖)のひかえめ運転は積極的に使うべき!
トピックスは1件
- 加湿器(BALMUDA:Rain)の導入
少ない加湿能力でもなぜお家全体を加湿できたのか?ポイントは下記2点
- お家の気密性能が高い
- 換気設備が一種換気の全熱交換のため、熱・湿度を回収できる
少しでもこれからお家づくりを考える方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m