2024年2月、家族で過ごす高気密高断熱住宅のあたたかさと、エネルギー効率の良さは毎年助けられています。
外は暖冬と言われていますが、それでも寒いことには変わりません。
僕たちの家では、高気密高断熱という防寒を施した家と、太陽光発電と蓄電池の力を借りて快適な室温を保ちつつ、電気料金もお得に抑えることができました。
この記事では、実際にどれだけの電気を使用し、どれだけ節約できたのか、家族のリアルな声と共にお伝えします。
おさえておきたいポイントは相変わらずの断熱性能です!
✔夏は屋外の暑さを断熱し、冷やした屋内をキープする。
✔冬は屋外の寒さを断熱し、温めた屋内をキープする。
まさに魔法瓶のようなお家に住むことで、無駄なエネルギーを抑えることができます。
我が家は断熱等級7(HEAT20 G3)の断熱性を有していますが、どのような住環境になり、その時の電気代がいくらになるのか?など参考にしていただければと思います。
高気密高断熱(C値0.13cm2/m2、UA値0.23w/m2k)+太陽光発電&蓄電池のある暮らしをご紹介
- 2月の屋外/屋内の温湿度状況
- 2月の光熱費(JAPAN電力:くらしプランS)
- 太陽光&蓄電池の運用効果
- 電力会社の比較(支払額ランキング)
<結論>
- 屋外は冷え込む日々が続きましたが、家の中はどこも暖かく快適
- 屋内の平均室内温度は23.4℃、快適な温度を維持。
- 湿度は適度に50%前後、乾燥する季節を快適に過ごす。
- 電気使用量は674kWh、予測を上回るも太陽光発電の効果で買電量は292kWhに。
- 電気料金は8,532円(基本料金込み)、節約効果を体感。
- 電力自給率は56.3%、太陽光発電の余剰電力売電量は388kWh、売上6,207円。
- 電力会社の支払額ランキングではJAPAN電力が4位。
🥇1位:シン・エナジー(夜フィット)…7,403円
🥈2位:シン・エナジー(きほん)…7,614円
🥉3位:Looopでんき…7,761円
4位:JAPAN電力…8,532円 ←契約中
家づくりで後悔しないためのポイント
日本の住宅における2月の悩みTOP5!高気密高断熱住宅はどの様に関わるのでしょうか?
- 寒さによる快適性の低下
- 概要
→日本の多くの住宅では断熱性が低く、外気温の低下により屋内の温度も下がりがちです。これにより、居住者は不快に感じることがあります。 - 高気密高断熱住宅の対応
→高気密高断熱住宅は、優れた断熱性と気密性を備えており、外部の寒さを効果的に遮断します。その結果、屋内は一定の快適な温度を保ちやすくなります。
- 概要
- 暖房費の増加
- 概要
→2月は暖房を多用する時期であり、その結果として電気やガスなどの暖房費が大きく跳ね上がることがあります。 - 高気密高断熱住宅の対応
→断熱性と気密性が高いため、暖房効率が良くなります。これにより、同じ暖かさを保つために必要なエネルギーが少なくなり、暖房費の節約につながります。
- 概要
- 結露やカビの発生
- 概要
→冬は室内外の温度差が大きくなり、特に窓ガラスなどの断熱性が低い部分で結露が発生しやすくなります。結露が続くと、カビの発生原因にもなります。 - 高気密高断熱住宅の対応
→高い断熱性能を持つことで、室内の表面温度を外気温よりも高く保ちやすくなります。これにより、結露を抑え、カビの発生リスクを低減します。
- 概要
- 冷たい床や壁
- 概要
→断熱性が低い住宅では、床や壁が冷え切ってしまうことがあり、特に床冷えは足元からの寒さを感じさせます。 - 高気密高断熱住宅の対応
→床や壁も含めて高い断熱性を確保しているため、これらの部分が冷たくなることが少なく、快適な居住空間を維持できます。
- 概要
- ヒートショックのリスク
- 概要
→屋内の温度差が大きいと、移動する際に体温調節に負担がかかり、特に高齢者などでは健康リスクを高めることがあります。 - 高気密高断熱住宅の対応
→室内の温度差を小さく保つことができるため、ヒートショックのリスクを軽減します。これにより、全ての居住者にとってより安全な住環境を提供することが可能です。
- 概要
これらのトップ5の悩みは、高気密高断熱住宅が解決または軽減できるものばかりです。そのため、これらの住宅は冬の厳しい寒さの中でも、より快適で健康的な生活を支える重要な役割を担っています。
2024年2月の屋外状況
屋外は冬本番で、平均気温は6.5℃、最高気温は20.6℃まで上がった日もありましたが、最低では-1.0℃まで下がりました。特に寒暖差が激しかったのが2月14日で、15.3℃もの差がありました。
屋外の様子について詳細を確認していきましょう。
2024年2月の屋外気温@群馬県
群馬県の2024年2月の屋外気温を確認していきます。
平均気温と最高気温/最低気温をグラフ化しました。
グラフ下部の数字は一日の温度差の値です。
屋外のデータは気象庁より入手しています。
気象観測地点と少々距離がありますが、大きくは違わないです。
- 平均気温:6.5℃
(1月の5.6℃から+0.9℃) - 最高気温:20.6℃
(1月の15.5℃から+5.1℃) - 最低気温:-1.0℃
(1月の-1.7℃から+0.7℃)
1月に比べると氷点下の日も減少し、暖かくなってきました。
最高気温に至っては、20℃を超えた日もあるくらいです。
とはいえ、平均気温は6.5℃とまだまだ寒い日が続いています。
住環境の記録:2024年2月1日〜29日
快適な住環境に欠かせないお家の性能!
我が家の基本情報はこちらです👇
- 面積:106m2(32坪)
- 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
- 断熱性能(UA値):0.23w/m2k(HEAT20・G3、断熱等級7)
- 気密性能(C値):0.13cm2/m2
- 工法/構想:木造軸組工法
- 換気システム:第1種全熱交換型
- 太陽光発電:なし → 12kW(2023年6月運用)
- 蓄電池:なし → 6.2kWh(実効容量)(2023年6月運用)
我が家は2021年の新築時は太陽光発電と蓄電池は未設置でしたが、2023年に導入しました。
設備導入の際に、「太陽光発電の搭載量」や「蓄電池の量」や「V2H+EV」など複数案検討しました。
そちらについても参考になると思いますので、気になる方はご覧になっていただけると嬉しいです。
屋内温度の計測点
我が家の温度計測点は下記の7ヶ所です。
- リビング(南側一等地)
- ロフト(高所注意!)
- 寝室(北側角部屋)
- 脱衣室(西側)
- 子供部屋(東側)
- 床下(基礎断熱=屋内扱い)
- 屋根裏(屋根断熱=屋内扱い)
我が家の生活スタイルですが、各部屋の扉は閉めずに生活しております。
ですので、空気の循環は良いと思っていただけると良いかと思います。
屋内平均温度と温度差
平均温度のトレンドで全体感は捉えましたが、一日の温度変化が見えてきません。
そこで、平均温度と最高温度/最低温度を示し、一日の最大温度差を見ていきます。
※実際の居住スペースではない「床下」と「屋根裏」は除きます。
平均・最高温度・最低温度の値をピックアップ
- 屋内平均温度:23.4℃(快適)
- 各計測点の最大温度差:6.1℃(2月4日)
- 最高温度は27.6℃と高い(2月18日@リビング)
- 最低温度は19.3℃(2月4日@寝室)
我が家の屋内は別世界でした。平均温度は23.4℃を保ち、最高で27.6℃、最低でも19.3℃と、一日の温度差も6.1℃と限られていました。これが高気密高断熱住宅の力です。
リビングの27.6℃はオーバーヒート気味ですね😅
2月のトピックスとしては、2月4日の最低温度の様子を確認してみます。
2月4日の屋内最低温度:19.3℃
この日の前日は寝室の扉を閉めていて暖気が入らない状態となっていました。我が家の寝室には暖房設備がないため、締め切ってしまうと温度が低下してしまいます。
これは、設計時にコスト削減のため、寝室のクール暖(ふく射パネル)の設置をケチったためです。
10万円ぐらいだったので、ケチらずに付けておけばよかったかな?でも、あまり扉閉めないよな〜、まいっかって感じです笑
そんな調整してたわね。
我が家は今のところオープンな暮らしをしているから、問題はないわね。
普通は「寒いから扉を閉める」というのが常識だけど、我が家は逆に開けっ放しという暮らし方。個人的に好きです。
湿度比較
相対湿度[%]
馴染みのある相対湿度[%]で屋外と屋内を比較してみます。
屋内の湿度は各部屋(床下、屋根裏を除く5ヶ所)の平均値です。
- ■屋外の相対湿度
-
- 平均相対湿度:56.8%
- 最高相対湿度:95.0%(2月5、6、22日)
- 最低相対湿度:19.0%(2月13日)
- ■屋内の相対湿度
-
- 平均相対湿度:51.6%(床下、屋根裏除く)
- 最高相対湿度:69.0%(2月1、23日)
- 最低相対湿度:42.0%(2月2、27日)
2024年2月は雪が降ったり、雨が降ったり、最高気温が20℃を超えたりと、不安定な天気でした。
屋外の湿度も乱高下が激しいですね。
それでも屋内は一定の湿度を維持できております。
絶対湿度[g/kg]
湿度の実態を見るには、相対湿度よりも絶対湿度の方が一目瞭然です。
湿度変化を確認するために、絶対湿度で比較してみましょう。
絶対湿度は計算で求めています。
(絶対湿度[g/kg]:1kgの空気の中に含まれる水分量[g]を示した値)
- ■屋外の絶対湿度
-
- 平均絶対湿度:3.4g/kg
- 最高絶対湿度:7.8g/kg(2月21日)
- 最低絶対湿度:1.6g/kg(2月13日)
- ■屋内の絶対湿度
-
- 平均絶対湿度:9.3g/kg(床下、屋根裏除く)
- 最高絶対湿度:13.4g/kg(2月18日)
- 最低絶対湿度:7.2g/kg(2月4、29日)
絶対湿度で確認すると屋外が乾燥していることがよくわかります。
天気が雨だった2月19日〜22日であっても、空気中の水分量は少ないです。一方で屋内は快適な湿度域を維持できています。
ちなみに、我が家の潤い維持は、一種換気システムによる全熱交換でなるべく屋外に捨てないことと、一台の加湿器で行っています。
換気システムは「澄家」を採用しています。
加湿器は「BALMUDA Rain」を採用しています。
関連記事を貼っておきますので、気になる方は合わせてお読みください。
クール暖(&エコヌクール):水温設定
我が家で使用している冷暖房は「クール暖」です。
冷水or温水を樹脂配管が並ぶパネルに通すことで、お家を冷やしたり、温めたりするシステムです。
クール暖に関する詳細は下記の記事を御覧ください。
2024年2月は一貫して「自動1」で通しました。
日中は室温が上がりすぎるため、6時〜16、17時ぐらいまでをOFFにしました。
やや屋外の気温変化に引っ張られてますが、ほぼほぼ一定の温度を維持できてる印象です。
もちろん体感的には「寒暖差」なんて屋内では感じません。
(朝晩の冷え込み、特に朝方の寒い寒いお布団から出れません症状等はゼロです)
電気使用量&電気料金の紹介
電気の使用量に関わる基本情報を共有しておきます。
断熱性能はHEAT20 G3(断熱等級7)です。
- 面積:106m2(32坪)
- 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
- 断熱性能(UA値):0.23w/m2k
- 気密性能(C値):0.13cm2/m2
- 工法/構想:木造軸組工法
- 換気システム:第1種全熱交換型
オール電化です。
- 冷暖房設備
協立エアテック:クール暖(輻射式冷暖房) - 換気設備
マーベックス:澄家(全熱交換型第一種換気) - 給湯設備
三菱:エコキュート(Sシリーズ460L) - 調理器具(IH)
三菱:ユーロスタイルIH(グリルなし) - 食洗機
BOSCH:60cmビルトイン食洗機(SMV46TX016) - 洗濯機
SHARP:ドラム式洗濯乾燥機(ES-W113) - 除湿機(梅雨、夏時期のみ使用)
三菱:衣類乾燥除湿機(MJ-M120PX)
エレクトロラックス:除湿機(UltimateHome 500)
2022年9月6日に第一子が誕生しました。
生活スタイルは2022年9月から大きく変わりました。
- 居住者:夫婦+子供1
- お休み:基本的には土日祝日休み
- 屋内の服装
夏:半袖半ズボン
冬:長袖長ズボン(薄手) - 室温目標
夏:25℃〜28℃
冬:22℃〜24℃ - 湿度目標
相対湿度:40%〜60%
絶対湿度:7g/kg〜13g/kg - 食洗機:1日に1回が基本
- 洗濯:
2日に1回が基本→ 1日に1回が基本
夏:洗濯機の乾燥機能を使用
冬:部屋干し・・・節電+加湿→ 洗濯機の乾燥機使用
※子育て中の今、乾燥機能は手放せず、冬でも使います - お風呂:
基本的にはシャワー
(快適な家になってからお風呂を欲しなくなった)
→基本的に毎日入浴(1月25日より子供が沐浴を卒業)
電力料金の仕組みをおさらい
一般的なご家庭で電気を使用した際の電気料金の算出方法をおさらいしておきます。
代表例として「東京電力エナジーパートナー」の「従量電灯B」の算出方法を示します。
使用量に対して、“単価”と“燃料費調整額”と“再エネ賦課金”が掛け算で計算されます。
如何に使用量を減らすかが、電力料金を抑える唯一の方法です。
電力使用予測(エネルギーパス協会の事前予測)
使用量予測 | 電気料金予測 | 電力単価 (1kWhあたり) |
---|---|---|
498kWh | 19,931円 | 40.0円 |
建設時(2021年)は電力単価:29.1円/kWhでしたが、2022年の年末実績では電力単価:40円/kWhとなりました。
そのため光熱費の予測計算は40円/kWhで再計算しています。
✔29.1円/kWhの年間光熱費予測:175,500円
✔40.0円/kWhの年間光熱費予測:241,237円
年間で65,737円の差が生じることになります。
契約中の電力会社とプラン
2024年2月現在の電力会社および、電力プランは下記です。
電力会社 | 電力プラン | 電力単価 | 特徴 |
---|---|---|---|
JAPAN電力 | くらしプランS | 電力量料金(400kWhまで):27.00 円 電力量料金(400kWh超過):26.00 円 | 基本料金がゼロ円 買電量が少ないと基本料金分お得 |
電力使用量
2024年2月(2024/2/1〜2024/2/29)の電力使用量は下記となりました。
予測使用量 | 2023年 実際の使用量 | 2024年 実際の使用量 | 予測との差 (予測比) | 前年との差 (前年比) |
---|---|---|---|---|
498kWh | 815kWh | 674kWh | +176kWh (135%) | ▲141kWh (83%) |
予測に対しては大幅にオーバーしました。
昨年の2023年と比べると大幅に低下し、予測と昨年のちょうど間ぐらいの使用量になりました。
買電量
2024年2月(2024/2/1〜2024/2/29)の買電量は下記となりました。
2023年 買電量 | 2024年 買電量 | 前年との差 (前年比) |
---|---|---|
815kWh | 292kWh | ▲523kWh (36%) |
昨年は太陽光発電&蓄電池がありませんでしたので、電力使用量=買電量でしたが、今年は発電設備があるおかげで大幅に買電量は減少しました。
日別の電力使用量&買電量
2月は天気の悪い日が多く、使用量と共に買電量も多くなっております。
特に2月5日〜7日にかけては雪の影響で太陽光発電が行えず買電量が増えてしまいました。
電力料金
2024年2月(2024/2/1〜2024/2/29)の電力料金は下記となりました。
予測料金 | 2023年 実際の電力料金 | 2024年 実際の電力料金 | 予測との差 (予測比) | 前年との差 (前年比) |
---|---|---|---|---|
19,931円 | 26,991円 | 8,532円 | ▲11,399円 (43%) | ▲18,459円 (32%) |
内訳
項目 | 単価[円] | 買電量[kWh] | 金額[円] |
---|---|---|---|
基本料金(60A) | 0 | − | 0 |
電力量料金(1段料金) | 27.00 | 292.38 | 7,894.3 |
燃料費調整額 | 0.78 | 292.38 | 228.1 |
再生可能エネルギー発電進捗賦課金 | 1.40 | 292.38 | 409.3 |
合計 | 8,532 |
2024年1月の燃料費調整額は5.39円/kWhに対して、2月は0.78円/kWhに下がったことで電気代としてはありがたい限りです。
しかし、買電量自体が多いので電気料金は8,532円と多いです。
日別の電気料金
2024年2月の前半は関東でも雪が振り、太陽光パネルがすっかり雪化粧してしまいました。その影響で数日間発電が行えず電気料金が嵩んでしまいました。
燃料費調整額の推移
我が家の歴代の燃料費等調整額です。
各電力会社で計算が異なるため、その当時契約していた電力会社も記載しています。
燃料費等調整額の高騰に伴い、国による電気料金軽減措置が行われています。
- 2023年2月〜9月分:▲7 円/kWh
- 2023年10月〜 :▲3.5円kWh
再エネ賦課金の推移
賦課金単価については、毎年度、当該年度の開始前に、再エネ特措法で定められた算定方法に則り、経済産業大臣が設定しています。
2023年(5月から翌年4月分)の再エネ賦課金は1.40円/kWhです。
2023年は燃料費高騰の影響で再エネ賦課金は減少しました。
2023年度の賦課金単価については、足元のウクライナ危機による急激な市場価格の高騰により、再エネ電気の販売収入(回避可能費用)が増加すること等から、以下のとおり、1kWh当たり1.40円となります。
経済産業省:再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度における2023年度以降の買取価格等と2023年度の賦課金単価を設定します
電力単価の推移(含む基本料金、燃料調整額、再エネ賦課金)
電力料金(基本料等含む)を電力使用量(買電量)で割った値です。
2024年1月まではまたどこまでも上がっていってしまうのかと思いましたが、2月は落ち着きましたね。
太陽光発電の発電状況
我が家は2021年新築時は太陽光発電&蓄電池はありませんでしたが、電力高騰を考慮し2023年に増設を決意!
2023年6月から稼働させ運用しています。
そんな太陽光発電&蓄電池の運用状況をご紹介します。
2023年に導入し、2023年6月から運用を開始
- 太陽光発電パネル
・メーカー:Hanwha Q SELLS
・モデル:Q.PEAK DUO M-G11
・発電容量:400W×30枚=12kW - 太陽光パネルの設置条件
・屋根傾斜角:14.04度
・方位角:135度 - パワーコンディショナ
・メーカー:ダイヤゼブラ電機
・モデル:9.9kW 5回路モデル(EHF-S99MP5B) - 蓄電池
・メーカー:ダイヤゼブラ電機
・モデル:EIBS7
・蓄電容量:6.2kWh(実効容量)
▶蓄電池の運転モード
・運転モード:節エネ(日中の余剰電力で蓄電し、夜間放電する)
・使い切りレベル:0(残量0%まで放電する)
発電量
月別の発電量および、年の累積を示したグラフです。
メーカー(Q SELLS)のシミュレーションと2023年の実績も記載しています。
2024年2月の発電量は805kWhでした。
シミュレーションの801kWhに対しては、+4kWh(100%)となり9ヶ月連続で過達となりました。
2月は天候が悪くギリギリも目標達成でした。
電力使用量と発電量の収支
プラスは発電量、マイナスは使用量を示します。
グレーの線はその月の収支を示します。
日別の電力収支
理論値発電量は屋根の傾斜/向き、日射量などから求められた値です。
- システム容量:12kW
- 屋根傾斜角:14.04度
- 方位角:135度
- 温度損失:10,15,20(季節別)
- パワコン損失:5%
- その他損失:5%
電力自給率
電力自給率は下記の式で求めています。
平均自給率は56.3%とかなり低い値となりました。
2024年2月5日の昼ごろから6日の明け方まで雪が振り太陽光パネルは雪で覆われたしまった影響で、自給率は3日間ほど低い状態となってしまいました。
下記がその時の屋根の様子です。
雪国の太陽光発電は毎日こんな感じなのね…
売電量
我が家では蓄電池も導入し、極力自己消費しようと考えています。
消費しきれない分に関しては売電を行っています。
売電金額
我が家の余剰電力はFIT制度(固定価格買取制度)によって16円/kWhで買い取られます。前述した電力単価と比べるととても安いですね。
2024年2月の売電量は387.9kWhでしたので、387.9kWh×16円=6,207円となります。
日別の売電金額
電力に関する金額収支(買電・売電の収支)
下記は電力料金を支出、売電金額を収入とした際の収支を示したグラフです。
2024年2月からはプラス収支になることを期待していましたが、思いの外天気が悪く1月に続きマイナスとなりました。
3月は間違いなくプラスになるでしょう!
太陽光発電&蓄電池の効果
ここでは、太陽光発電&蓄電池の有無でどれくらい電気料金が変わってくるのかを検証してみます。
この検証によって、設備を導入した効果を見える化したいと思います。
設備有無によって、相性の良い電力契約があるため、比較しているプランが異なります。
■設備あり(現在契約中の電力プラン)
JAPAN電力:くらしプランS
■設備なし
TEPCO:従量電灯B
太陽光発電&蓄電池の有無比較
- 設備あり:8,532円
- 設備なし:21,679円
差額:13,148円
設備導入の費用と効果額の関係
(利回り算出)
<太陽光発電&蓄電池導入費用>
- 設備導入費用:4,400,000円(税込み)
- 群馬県からの補助金(再エネ補助金):150,000円
導入費用:4,250,000円
<利回りの計算式>
- 利回り(一月分を年間換算) = 毎月の効果額 ✕ 12ヶ月 ÷ 設備導入費
- 利回り(年間)= 年間効果額 ÷ 設備導入費
2024年2月の設備導入効果額は19,355円となっております。
(売電:6,207円、設備有無の差額:13,148円)
年利計算すると5.5%です。
設備導入は電気代金の先払いの感覚ですが、毎月のキャッシュフローが楽になり心穏やかに過ごせています。
各電力会社の比較
2024年2月現在、我が家が契約している電力会社は「JAPAN電力」です。
太陽光発電&蓄電池が備わったことで、電気の買い方は大きく変わりました。
それは、買電量がものすごく少なくなったということです。
そうすると、気になってしまうのが「基本料金」です。
我が家は基本料金ゼロ円の「JAPAN電力」へ2023年8月分から切り替えました。
我が家の契約プラン以外ではいったいどうなるのか?気になります!
そこで、僕が気になる7社(8プラン)をピックアップして、電力料金の比較を行ってみました。
前提条件
<前提条件>
✔我が家はオール電化のため、60A(6kVA)での契約
✔東京電力管内
✔太陽光発電&蓄電池と相性の良いプランを優先
✔比較のためTEPCO従量電灯B等も記載する
※あくまで筆者調べのため、参考扱いでお願いします。
電力会社、プラン比較表
電力料金の支払額レース(月間ランキング)
レース結果
2024年2月の安さランキング
🥇1位:シン・エナジー(夜フィット)…7,403円
🥈2位:シン・エナジー(きほん)…7,614円
🥉3位:Looopでんき…7,761円
4位:JAPAN電力…8,532円
5位:九電みらいエナジー…8,965円
6位:TEPCO(従量電灯B)…8,965円
7位:よかエネEAST電灯…11,958円
8位:タダ電…13,361円
2024年2月は買電量が292kWhと多かったこともあり、全体的に金額が大きめです。
1位は前月の「Looopでんき」から入れ替わり、「シン・エナジー(夜フィット)」が獲得しました。
太陽光発電と蓄電池ではカバーしきれない夜間の買電となるため、夜間を得意とする電力プランが1位となりました。
我が家の契約する「JAPAN電力」は4位となり、1位との価格差は+1,129円でした。
1位と8位の差額が、5,958円もあってピックリしちゃう。
倍近い差額になっちゃってる!
しっかり選ばないとだね。
上位陣は入れ替わりが意外あるんだな〜ということがわかりますね。
平均点を取っていくのがいいのかもね。
電力料金の支払額レース(年間ランキング)
我が家の契約する「JAPAN電力」は6位と前月と変わりません。
これからの追い上げに期待します。
電力会社の比較検討を行った記事がありますので、よかったら参考にしてみてくださあい。
電力会社の比較は下記のサイトが便利です。
是非ご家庭にあった電力会社を探してみましょう!!
エネチェンジでご家庭に適した電力会社を見つけよう!
まとめ
2024年2月を振り返ると、高気密高断熱住宅がいかにして日本の冬、特にこの月の変動する寒さに対応してくれたかがよくわかります。
本記事では、屋内外の温度差が大きなこの時期における、高気密高断熱住宅の生活環境の快適さ、エネルギー使用の効率性、そして電気料金の節約について深掘りしました。
家族が日々体験したこと、そして具体的な数値に基づき、これらの住宅がどのようにして家計にやさしく、かつ環境に配慮した暮らしを支援してくれるのかを検証してみました。
- 平均温度:23.4℃(冬季目標:22℃〜24℃)(夏季目標:25℃〜28℃)
- 平均相対湿度:51.6%(目標:40%〜60%)
- 平均絶対湿度:9.3g/kg(目標:7g/kg〜13g/kg)
2月の屋内環境を振り返ると、平均温度は23.4℃と、快適で健康的な居住空間を保つ目標範囲内を維持しました。湿度に関しても、理想的な値とされる45~60%の範囲内で、平均51.6%を記録し、乾燥の季節にも関わらず、屋内の快適さを保つことができました。
このような環境は、小さな子供がいる家庭にとって特に重要で、1歳6ヶ月の宅郎Jrも、快適な屋内環境の中で健やかに過ごすことができました。宅郎Jrが活発に動き回り、お布団から出てしまうことがあっても、適切な温度と湿度の管理により、風邪をひくリスクを最小限に抑えることができるのです。
高気密高断熱住宅の恩恵をこの冬もしっかりと実感できた一か月でした。
- 予測電力使用量:498kWh
- 予測電気料金:19,931円
- 実際の電力使用量:674kWh(予測比135%)
- 実際の買電量:292kWh(前年比36%)
- 実際の電気料金:8,532円(予測比32%)
※2022年9月から家族が増えました!在宅時間は大幅に増加!洗濯等の回数も増加しています。
※2022年11月から電気会社変更(Looopでんき → 九電みらいエナジー)
※2023年1月から子供が沐浴を卒業し、シャワー中心からお風呂中心へシフト
※2023年6月から太陽光発電&蓄電池を運用開始
※2023年8月から電力会社変更(九電みらいエナジー → JAPAN電力)
- 電気使用量は予測に対して135%でやや多い
- 昨年の使用量に対して83%と減少(暖冬の影響か?)
- 1m2あたりの電気使用量:6.4kWh/月(674kWh÷106m2)
- 1m2あたりの電気料金:80.5円/月(8,532円÷106m2)
- 1kWhあたりの電気単価(基本料金含む):29.2円
2024年2月の我が家の電気使用量は674kWhと、予測値498kWhを上回りましたが、これは太陽光発電&蓄電池のおかげで買電量を292kWhに抑えることができ、電気料金は8,532円に収まりました。予想以上の電気使用量にもかかわらず、設備の効果で経済的負担を軽減できたことは大きな安心材料です。
- 電力自給率:56.3%
- 太陽光&蓄電池の有無での電気料金差額:13,148円
- 売電電力量:388kWh
- 売電収益額:6,207円(売電単価:16円)
- 太陽光&蓄電池の効果額:19,355円(利回り5.5%)
2月の電力自給率は、不安定な天候により56.3%と先月よりも若干下がりましたが、これは夜間を含む暖房需要の増加と日照時間の短さが主な要因です。加えて、雪の影響で極端に発電量が低下したことも重なりました。
それでも、太陽光発電と蓄電池システムの組み合わせによる効果は明らかで、設備効果額は19,355円に達しました。これにより、投資に対する月間利回りは5.5%となり、年間を通じても安定したパフォーマンスを維持しています。
特に、太陽光発電による売電金額の貢献は経済的なメリットをさらに強調しており、エネルギー自給自足の観点からも、環境保全の観点からも、我が家の取り組みが正しい方向に進んでいることを実感しています。
太陽光&蓄電池の導入は、長期的な視点で見ると、家計にも地球環境にも優しい選択と言えるでしょう。
2024年2月の安さランキング
🥇1位:シン・エナジー(夜フィット)…7,403円
🥈2位:シン・エナジー(きほん)…7,614円
🥉3位:Looopでんき…7,761円
4位:JAPAN電力…8,532円
5位:九電みらいエナジー…8,965円
6位:TEPCO(従量電灯B)…8,965円
7位:よかエネEAST電灯…11,958円
8位:タダ電…13,361円
2024年2月の電力料金支払額レースも激戦が続いています!今月のトップは「シン・エナジー(夜フィット)」で、7,403円という結果で金メダルを獲得しました。続く銀メダルは「シン・エナジー(きほん)」で、7,614円、そして銅メダルは「Looopでんき」が7,761円で獲得しました。
我が家が契約する「JAPAN電力」は、8,532円で4位にランクイン。先月よりは順位を上げることができましたが、トップグループとの差は依然としてあります。一方、前月トップだった「Looopでんき」は今月は3位に下がりましたが、依然として競争の上位につけています。
「タダ電」は13,361円で再び最下位に。電力料金の改訂後も苦戦が続いており、他社との価格競争において厳しい状況が見て取れます。
このような電力料金の差は、太陽光発電や蓄電池などの自家発電設備の有無、使用時間帯による料金プランの違い、さらには気候や家庭での消費行動の違いによるものです。電力料金レースは、これからも様々な要因によって変動することが予想されます。毎月の変動を追いかけ、最適な電力会社を見極めることが、賢い電力使用と経済的な選択につながります。次月も引き続き、各社の動向に注目していきたいと思います。
高気密高断熱住宅のメリットは、2月のように寒暖差が激しい月にも明らかです。
家の中を一定の快適な温度に保つことで、不必要な暖房費用を抑え、電気料金の節約に直結します。
また、結露やカビの問題を減少させ、居住空間の品質を向上させる効果も実感できました。
太陽光発電と蓄電池の効果を最大限に活かすことで、エネルギーの自給自足率を高め、経済的負担を軽減すると同時に環境保護にも貢献しています。
これらの特徴から、高気密高断熱住宅は快適で経済的かつ環境に優しい、未来指向の住まいの選択として強くお勧めできます。
2月の寒さを乗り越えた我々の経験は、この種の住宅がどれだけ生活を豊かにしてくれるかを物語っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!