Electrolux(エレクトロラックス):UltimateHome 500とは?
Electrolux社はスウェーデンの家電メーカーです。
UltimateHome 500は空気清浄機付き除湿機になります。
前編の続きで実際に使用した具合をまとめます。
この記事ではElectrolux:UltimateHome 500を実際に使用し性能や使用感をレビューします。
<着目した性能・使用感>
✔音
✔消費電力
✔部屋の温度上昇
✔除湿能力
✔水捨て作業性
除湿機選びの参考にしていただければ幸いです。
前編はこちら↓
(使用条件、選定条件、開封、外観について)
湿度管理の重要性はこちら↓
Electrolux:UltimateHome 500のレビュー
前編で掲げた「リビング用除湿機の選定条件」を中心にElectrolux:UltimateHome 500の詳細を確認してみましょう。
■リビング用除湿機の選定条件
- 音:40dB程度
既存の除湿機のカタログスペックは除湿「強運転」で47dB、「弱運転」で39dB
47dBはうるさくて無理、39dBならま〜我慢できるという印象なので、目標を40dB程度とします - 消費電力:200W以下
少なければ少ないほどいいですが、除湿能力も必要なので…
200Wの場合、電気代の目安は129.6円/日です(27円/kWhで計算) - 送風される風の温度(温かすぎない)
これに関してはカタログ等からは不明…
実際に試してみるしかありませんね - 除湿能力:9L〜/日
お家全体を除湿したいのでこれぐらいの能力は欲しい - 連続排水(排水ホース接続可能)
連続使用を想定しているため必須機能
■Electrolux:UltimateHome 500のカタログスペック
- 音:35〜41dB
- 消費電力:160W(50Hz)
- 送風される風の温度(温かすぎない):?
- 除湿能力:11L/日(50Hz)
- 連続排水:排水ホース接続可能
条件
我が家が位置する関東では6月6日(2022年)から梅雨入りしました。
そこから屋外の湿度は上昇し、屋内も6月11日には相対湿度60%超えるようになりました。
それに伴って6月11日の11:30から翌12日の14:00まで26.5時間お試し運転を行いました。
音
動作音は送風音+コンプレッサー音です。
送風音は風量MAXでは多少気になりますが、通常使いの風量MIDではほとんど気になりません。
音は「ブォォォーーン〜ブォォォーーン」「ウォンウォンウォン」という感じです。
気になるのはコンプレッサー音といった感じですね。
※音質的に気になる方が多いかもしれません…
動作時の様子
下記は除湿+空気清浄モード(風量MID)の動作音です。
音量計測(参考)
参考にiPhoneを用いて音量計測をおこなってみました。
使用したアプリは「デジベルX – dBA デシベルテスター」です。
✔除湿+空気清浄モード(風量MID)
✔1メートル離れた位置から計測しました。
カタログ値は35〜41dB なので素人計測にしては妥当なところでしょうか?
平均:40.5dB(静か、ささやき声相当)
Hz帯:〜1,000Hzが主
1,000Hz以下ということは低音ということですね。
体感的にも唸り音の成分が強く、あまり良い気分はしませんね。
コンプレッサー音が若干気になりますが、リビングで動作中にテレビを観ていても気にならないレベルです。
※音質的に気になる方が多いかもしれません…
消費電力
ワットモニターを用いてモード別に消費電力を計測してみました。
COMPLETE(除湿+空気清浄)でカタログ値の160Wを超えるケースもあります。
しかし、誤差レベルのオーバーです。
COMPLETE(除湿+空気清浄)の風量MID(156W)で1日使用した場合、電気料金は101円(※1)
1ヶ月フル稼働させると3,131円(※2)
そして、なぜか除湿モードでは風量が少ない方が消費電力が多いですね。
※1:27円/kWhで計算
※2:31日で計算
部屋の温度上昇
部屋の温度変化
除湿機を使用した6月11日のリビング(除湿機設置場所)の温度変化をみてみます。
※冷房は使用しておりません。
11:30から使用を開始しました。
生活をしているのですべてが除湿機の影響ではありませんが、12.5時間で+1℃の温度変化が確認できます。
このレベルであれば許容できますね。
送風温度
送風される温度を簡易的に計測していみました。
こんな感じで吹出口に温湿度計(SwithBot)を置いての計測です。
体感としては生ぬるい感じです。
計測結果は下記のようになりました。
風量によって吹出口の温度が異なります。
MID以上で使用するのが体感的にも良さそうです。
また、IN – OUTで湿度は約半分になっていますね。
除湿能力
まずはリビング(除湿機設置場所)の湿度変化をみてみます。
リビングの相対湿度変化
除湿機を使用した6月11日のリビング(除湿機設置場所)の相対湿度[%]の変化です。
参考に屋外の相対湿度も記載しました。
11:30から使用を開始しました。
生活をしながらの計測のため調理やお風呂で発生する湿度も加わるので参考ですが、12.5時間で-4%の相対湿度変化が確認できます。
リビングの絶対湿度変化
除湿機を使用した6月11日のリビング(除湿機設置場所)の絶対湿度[g/kg]の変化です。
参考に屋外の絶対湿度も記載しました。
※絶対湿度とは、1kgあたりの空気にどのくらいの水分が含まれているかを示す値です。
11:30から使用を開始しました。
こちらも相対湿度同様に参考ですが、12.5時間で-0.2g/kgの相対湿度変化が確認できます。
相対湿度ほど変化がみられませんね。
お家全体の湿度変化
リビングは除湿効果が確認できましたね。
では目的のお家全体の除湿が行えているかをチェックしてみます。
他の部屋はリビングよりも少し湿度が高いですね。
除湿機使用開始から設置場所のリビングに追従する形で湿度が下がってます。
(脱衣室の急激な湿度上昇はお風呂上がりのドア全開乾燥の影響です)
Electrolux:UltimateHome 500を1台稼働させるだけでお家全体の除湿が行えそうです。
湿度コントロールに関する注意点
湿度コントロールに関しては、全熱交換型の一種換気を使用している効果も大きいです。
各ご家庭の換気性能・住まい方によって湿度コントロールのしやすさは異なりますのでご注意ください!
水分除去量の確認
どのくらいの水分が除湿できたのでしょうか?
- 1時間経過後
-
ここで排水タンクを一度空にしました。
排水された水の量は約290mlでした。 - 12時間後
-
排水タンクが満水になり自動停止しました。
12時間で4.8L除湿したことになります。
カタログスペックは50Hz:11L/日です。
今回の結果から1日分の除湿量を単純計算すると、4.8L ✕ 2 = 9.6L/日になります。
カタログ値は室温27℃、相対湿度60%を維持し続けたときの1日あたりの除湿量なので、ほぼスペック通りと言えるのではないでしょうか。
水捨て作業性
我が家では本格的な除湿シーズン時は排水ホースを接続し連続運転をする予定です。
しかし、一般的には排水タンクを用いるでしょう。
一日に2回以上水捨て作業をするので、簡単に捨てられた方がいいですよね。
今回のお試し運転は排水タンクを用いましたので、水捨て作業をご紹介します。
- 可動式のハンドルがあり持ちやすい
- 満水時は水位が高いが蓋で守られていて溢れにくい
- 可動式の排水口があり作業性○
- 排水タンクがU字型をしているため、排水口の逆側に水が残る
最後は蓋の隙間から漏れ出る
まとめ
Electroluxの空気清浄機能付き除湿機「UltimateHome 500」の使用レビュー如何だったでしょうか?
個人的には大変満足しておりますが、除湿機に定価約9万円は勇気がいる買い物です。
決してコスパが良い除湿機ではありませんね😅
性能は◎、デザインも◎なので、是非検討してみてください。
チェックポイント
✔音
✔消費電力
✔部屋の温度上昇
✔除湿能力
✔水捨て作業性
結果まとめはこちら↓
- 音:△
音量は40dB前後で○
音域は〜1,000Hzで低音が強い(唸り音)
単独で聞いているとうっとおしい…
テレビを観る分には気にならない - 消費電力:◎
ほぼカタログ値通り(50Hz:160W)
1ヶ月フル稼働の電気代は3,131円 - 部屋の温度上昇:○
送風温度は約31℃(室温が25.6℃の場合)で生ぬるい
今回の検証では12.5時間使用し室温は+1℃(無冷房) - 除湿能力:◎
12時間で排水タンク(4.8L)が満水
消費電力とのバランス◎
同等の除湿能力の他製品では倍の消費電力… - 水捨て作業:○
可動式ハンドル○
満水時は4.8Lで重いが安定して運べる
可動式の排水口も作業性○
排水作業終盤に排水口以外から水が漏れるのは✕
最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m