春が全開になりつつある4月、我が家ではどのように快適な暮らしを保っているのか、そして太陽光発電と蓄電池がもたらす経済的利益はどの程度なのかをご紹介します。高気密高断熱住宅に住む僕と家族、なっちゃんと宅郎Jrの日常を通じて、暮らしの実際と省エネ効果をお伝えします。
おさえておきたいポイントは相変わらずの断熱性能です!
✔夏は屋外の暑さを断熱し、冷やした屋内をキープする。
✔冬は屋外の寒さを断熱し、温めた屋内をキープする。
まさに魔法瓶のようなお家に住むことで、無駄なエネルギーを抑えることができます。
我が家は断熱等級7(HEAT20 G3)の断熱性を有していますが、どのような住環境になり、その時の電気代がいくらになるのか?など参考にしていただければと思います。
高気密高断熱(C値0.13cm2/m2、UA値0.23w/m2k)+太陽光発電&蓄電池のある暮らしをご紹介
- 4月の屋外/屋内の温湿度状況
- 4月の光熱費(JAPAN電力:くらしプランS)
- 太陽光&蓄電池の運用効果
- 電力会社の比較(支払額ランキング)
<結論>
- 屋外は5.4℃〜29.9℃と1ヶ月の温度差が大きかったが屋内はほぼ一定
- 屋内の平均室内温度は23.8℃、快適な温度を維持。
- 湿度は適度に50%台後半、乾燥する季節を快適に過ごす。
- 電気使用量は360kWh、予測通り!
でも買電量は太陽光発電の効果で17kWhに。 - 電気料金は1,156円(基本料金込み)、節約効果を体感。
- 電力自給率は95.4%、太陽光発電の余剰電力売電量は936kWh、売上14,971円。
- 電力会社の支払額ランキングではJAPAN電力が4位。
🥇1位:タダ電…0円
🥈2位:Looopでんき…478円
🥉3位:よかエネEAST電灯…676円
4位:JAPAN電力…1,156円←契約中
家づくりで後悔しないためのポイント
4月は日本の住宅にとって特有の季節的な変化が多く見られる時期です。この時期の主な住宅の悩みと、それに対する高気密高断熱住宅の影響や対策を以下にまとめました。
日本の住宅における4月の悩みTOP5!高気密高断熱住宅はどの様に関わるのでしょうか?
1. 温度変化による快適性の問題
- 概要: 4月は春本番となり、日中と夜間の気温差が激しくなります。これにより、室内の温度調整が難しくなることがあります。
- 高気密高断熱住宅の対策: 優れた断熱性と気密性により、外気温の変動の影響を受けにくく、室内温度を一定に保ちやすいため、快適性が大幅に向上します。
2. 春の花粉症対策
- 概要: 4月は花粉症のシーズンでもあり、家の中に花粉が侵入することで屋内でも花粉症の症状に悩まされる人が多くいます。
- 高気密高断熱住宅の対策: 高い気密性により、外からの空気の侵入を抑制することができるため、花粉の侵入を大幅に減らすことが可能です。
3. 結露とカビの発生
- 概要: 日中の暖かさと夜間の冷え込みが結露を引き起こしやすく、それがカビの原因となることがあります。
- 高気密高断熱住宅の対策: 断熱性能が高いため、壁面や窓の結露が少なく、カビの発生リスクを減らすことができます。
4. 換気の必要性
- 概要: 室内の空気がこもりやすく、新鮮な空気の供給が不足しがちになります。
- 高気密高断熱住宅の対策: 高気密住宅では、計画的な換気システム(例えば、熱交換換気システム)を利用することで、常に新鮮で清潔な空気を室内に供給しながら、エネルギー効率を保つことが可能です。
5. エアコンや暖房設備の運用コスト
- 概要: 昼夜の気温差が大きいため、暖房や冷房の利用を日によって切り替える必要が出てくるが、これによる電気代が気になるポイントです。
- 高気密高断熱住宅の対策: 断熱性と気密性が高いため、少ないエネルギーで室内の温度を管理でき、冷暖房のコストを抑えることができます。
高気密高断熱住宅に住むことで、4月に特有の様々な住宅の悩みから解放される実感があります。特に、昼夜の気温差が大きいこの時期において、家の中は一年を通して安定した快適な環境を保つことができるのは大きな利点です。子供のパジャマに対して、今日は寒いから厚手のパジャマにするとか考えなくても大丈夫です。
2024年4月の屋外状況(群馬県)
群馬県の2024年4月の屋外気温を確認していきます。
平均気温と最高気温/最低気温をグラフ化しました。
グラフ下部の数字は一日の温度差の値です。
屋外のデータは気象庁より入手しています。
気象観測地点と少々距離がありますが、大きくは違わないです。
- 平均気温:16.6℃
(3月の7.9℃から+8.7℃) - 最高気温:29.9℃
(3月の27.1℃から+2.8℃) - 最低気温:5.4℃
(3月の-0.9℃から+6.3℃)
4月になりだいぶ暖かくなってきました。平均気温は16.6℃と3月の一桁台から大幅に上がっております。
とは言え最低気温は5.4℃で寒暖差はまだまだ感じる季節です。
そして!最高気温はなんと29.9℃です🥵
寒暖差が凄いですね。
住環境の記録:2024年4月1日〜30日
快適な住環境に欠かせないお家の性能!
我が家の基本情報はこちらです👇
- 面積:106m2(32坪)
- 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
- 断熱性能(UA値):0.23w/m2k(HEAT20・G3、断熱等級7)
- 気密性能(C値):0.13cm2/m2
- 工法/構想:木造軸組工法
- 換気システム:第1種全熱交換型
- 太陽光発電:なし → 12kW(2023年6月運用)
- 蓄電池:なし → 6.2kWh(実効容量)(2023年6月運用)
我が家は2021年の新築時は太陽光発電と蓄電池は未設置でしたが、2023年に導入しました。
設備導入の際に、「太陽光発電の搭載量」や「蓄電池の量」や「V2H+EV」など複数案検討しました。
そちらについても参考になると思いますので、気になる方はご覧になっていただけると嬉しいです。
屋内温度の計測点
- リビング(南側一等地)
- ロフト(高所注意!)
- 寝室(北側角部屋)
- 脱衣室(西側)
- 子供部屋(東側)
- 床下(基礎断熱=屋内扱い)
- 屋根裏(屋根断熱=屋内扱い)
我が家の生活スタイルですが、各部屋の扉は閉めずに生活しております。
ですので、空気の循環は良いと思っていただけると良いかと思います。
屋内平均温度と温度差
平均温度のトレンドで全体感は捉えましたが、一日の温度変化が見えてきません。
そこで、平均温度と最高温度/最低温度を示し、一日の最大温度差を見ていきます。
※実際の居住スペースではない「床下」と「屋根裏」は除きます。
平均・最高温度・最低温度の値をピックアップ
- 屋内平均温度:23.8℃(快適)
- 各計測点の最大温度差:4.5℃(4月3日)
- 最高温度は27.8℃と高い(4月29日@リビング)
→これはちょっと暑いですね😅 - 最低温度は19.8℃(4月3日@子供部屋)
4月頭は無暖房で過ごしていましたが、ちょっと室温が低下して再び暖房を使用しました。中旬以降は屋外の最低気温も落ち着き、無暖房で過ごせるようになりました。
という事で概ね無暖房で過ごすことができた4月でした。
最大の温度差(4.5℃)を記録した4月3日の屋内の様子を確認してみます。
4月3日の屋内温度差:4.5℃
宅郎Jrもまだ小さいので子供部屋はあまり使用していません。
最近は宅郎Jrが動き回って大変なので、子供部屋はクローズしております。そして、子供部屋には暖房がありませんので室温が下がってしまいました。
4月28日は屋外気温が29.9℃まで上昇したので、その時の屋内の様子も確認してみます。
4月28日の屋外最高気温:29.9℃
屋外の気温上昇が4月とは思えません!
でも、屋内はそこまで影響は受けてませんが、27.2℃まで上昇はしています。リビングは日射が入るので、やや暑くなってますね。
湿度比較
相対湿度[%]
馴染みのある相対湿度[%]で屋外と屋内を比較してみます。
屋内の湿度は各部屋(床下、屋根裏を除く5ヶ所)の平均値です。
- ■屋外の相対湿度
-
- 平均相対湿度:59.9%
- 最高相対湿度:89.7%(4月24日)
- 最低相対湿度:32.3%(4月2日)
- ■屋内の相対湿度
-
- 平均相対湿度:58.4%(床下、屋根裏除く)
- 最高相対湿度:72.0%(4月28日)
- 最低相対湿度:45.0%(4月2日)
4月の前半はまだ乾燥していましたが、中旬以降は乾燥も落ち着きました。4月23日以降は屋内の平均相対湿度が60%を超えてしまったのでそろそろ加湿器は不要そうですね。
という事で、4月27日に加湿器のお片付けを行いました。
絶対湿度[g/kg]
湿度の実態を見るには、相対湿度よりも絶対湿度の方が一目瞭然です。
湿度変化を確認するために、絶対湿度で比較してみましょう。
絶対湿度は計算で求めています。
(絶対湿度[g/kg]:1kgの空気の中に含まれる水分量[g]を示した値)
- ■屋外の絶対湿度
-
- 平均絶対湿度:7.1g/kg
- 最高絶対湿度:12.2g/kg(4月30日)
- 最低絶対湿度:2.1g/kg(4月2日)
- ■屋内の絶対湿度
-
- 平均絶対湿度:10.9g/kg(床下、屋根裏除く)
- 最高絶対湿度:15.5g/kg(4月29、30日)
- 最低絶対湿度:7.7g/kg(4月3日)
屋外の絶対湿度は4月22日以降で急激に上昇し快適領域の7g/kg以上になりました。一年を通して屋外が快適な状態になる希少な季節ですね。
4月は行いませんでしたが、窓開け換気を行っても良い季節と言えますね。
屋内は通して変化が少なく、快適な湿度を維持していたと言えると思います。
クール暖(&エコヌクール):水温設定
4月に入り無暖房で暮らせるかと思ったんですが、思いのほか気温が低い日が続き、4月3日〜13日の感で断続的に暖房を使用しました。
その後は屋外の最低気温も落ち着き、無暖房生活を送れるようになりました。
むしろ後半は冷房が必要なぐらいに室温も上昇してしまいましたが、夜間の換気(ナイトパージ)を行えばよかったと反省しております。
電気使用量&電気料金の紹介
電気の使用量に関わる基本情報を共有しておきます。
断熱性能はHEAT20 G3(断熱等級7)です。
- 面積:106m2(32坪)
- 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
- 断熱性能(UA値):0.23w/m2k
- 気密性能(C値):0.13cm2/m2
- 工法/構想:木造軸組工法
- 換気システム:第1種全熱交換型
オール電化です。
- 冷暖房設備
協立エアテック:クール暖(輻射式冷暖房) - 換気設備
マーベックス:澄家(全熱交換型第一種換気) - 給湯設備
三菱:エコキュート(Sシリーズ460L) - 調理器具(IH)
三菱:ユーロスタイルIH(グリルなし) - 食洗機
BOSCH:60cmビルトイン食洗機(SMV46TX016) - 洗濯機
SHARP:ドラム式洗濯乾燥機(ES-W113) - 除湿機(梅雨、夏時期のみ使用)
三菱:衣類乾燥除湿機(MJ-M120PX)
エレクトロラックス:除湿機(UltimateHome 500)
2022年9月6日に第一子が誕生しました。
生活スタイルは2022年9月から大きく変わりました。
- 居住者:夫婦+子供1
- お休み:基本的には土日祝日休み
- 屋内の服装
夏:半袖半ズボン
冬:長袖長ズボン(薄手) - 室温目標
夏:25℃〜28℃
冬:22℃〜24℃ - 湿度目標
相対湿度:40%〜60%
絶対湿度:7g/kg〜13g/kg - 食洗機:1日に1回が基本
- 洗濯:
2日に1回が基本→ 1日に1回が基本
夏:洗濯機の乾燥機能を使用
冬:部屋干し・・・節電+加湿→ 洗濯機の乾燥機使用
※子育て中の今、乾燥機能は手放せず、冬でも使います - お風呂:基本的に毎日入浴
電力料金の仕組みをおさらい
一般的なご家庭で電気を使用した際の電気料金の算出方法をおさらいしておきます。
代表例として「東京電力エナジーパートナー」の「従量電灯B」の算出方法を示します。
使用量に対して、“単価”と“燃料費調整額”と“再エネ賦課金”が掛け算で計算されます。
如何に使用量を減らすかが、電力料金を抑える唯一の方法です。
※2024年4月より、「容量拠出金」を請求する電力会社もちらほら出てきています。
ご契約の電力会社、切替を行う際はよく確認しましょう。
「容量拠出金」については下記の記事でまとめてますので、参考にしていただければと思います。
電力使用予測(エネルギーパス協会の事前予測)
使用量予測 | 電気料金予測 | 電力単価 (1kWhあたり) |
---|---|---|
361kWh | 14,433円 | 40.0円 |
建設時(2021年)は電力単価:29.1円/kWhでしたが、2022年の年末実績では電力単価:40円/kWhとなりました。
そのため光熱費の予測計算は40円/kWhで再計算しています。
✔29.1円/kWhの年間光熱費予測:175,500円
✔40.0円/kWhの年間光熱費予測:241,237円
年間で65,737円の差が生じることになります。
契約中の電力会社とプラン
2024年4月現在の電力会社および、電力プランは下記です。
電力会社 | 電力プラン | 電力単価 | 特徴 |
---|---|---|---|
JAPAN電力 | くらしプランS | 電力量料金(400kWhまで):27.00 円 電力量料金(400kWh超過):26.00 円 | 基本料金がゼロ円 買電量が少ないと基本料金分お得 |
電力使用量
2024年4月(2024/4/1〜2024/4/30)の電力使用量は下記となりました。
予測使用量 | 2023年 実際の使用量 | 2024年 実際の使用量 | 予測との差 (予測比) | 前年との差 (前年比) |
---|---|---|---|---|
361kWh | 337kWh | 360kWh | +1kWh (100%) | +23kWh (109%) |
予測通りの使用量となりました。
前年に比べても+23kWhなので、安定しておりますね。
電気の使用が少なくてすむ良い季節です。
買電量
2024年4月(2024/4/1〜2024/4/30)の買電量は下記となりました。
2023年 買電量 | 2024年 買電量 | 前年との差 (前年比) |
---|---|---|
337kWh | 17kWh | ▲320kWh (5%) |
昨年は太陽光発電&蓄電池がありませんでしたので、電力使用量=買電量でしたが、今年は発電設備があるおかげでほとんど買わずにすみました。
何と!17kWhでした!
日別の電力使用量&買電量
4月前半で思いのほか気温が低く、暖房を使用したため買電が発生しましたが、4月13日以降は無暖房生活になったため、買電は発生しなくなりました。
とは言え、10kWh/日の電力は使用していますが、太陽光発電&蓄電池で賄えております。その様子がよく分かる電力自給率については後述します。
電力料金
2024年4月(2024/4/1〜2024/4/30)の電力料金は下記となりました。
予測料金 | 2023年 実際の電力料金 | 2024年 実際の電力料金 | 予測との差 (予測比) | 前年との差 (前年比) |
---|---|---|---|---|
14,443円 | 12,102円 | 1,156円 | ▲13,277円 (8%) | ▲10,946円 (10%) |
内訳
項目 | 単価[円] | 買電量[kWh] | 金額[円] |
---|---|---|---|
基本料金(60A) | 0 | − | 0 |
容量拠出金 | − | − | 744 |
電力量料金(1段料金) | 27.00 | 16.53 | 446.3 |
燃料費調整額 | ▲3.47 | 16.53 | ▲57.4 |
再生可能エネルギー発電進捗賦課金 | 1.40 | 16.53 | 23.14 |
合計 | 1,156 |
燃料費調整額はマイナスとなり、▲3.47円/kWhでした。
そして、JAPAN電力では2024年4月分より「容量拠出金」が加算されます。JAPAN電力では、一律で744円のみなし加算が行われます。
他の電力会社では1kWhあたりの加算に対して、JAPAN電力ではみなし加算となり、我が家のような電力をあまり使用しないユーザーにとっては損をした気分になってしまうシステムとなっております…
4月の料金の内64%が容量拠出金です😅
日別の電気料金
2024年4月はほとんど電気料金がかかっていないことがわかりますね。
一日平均で13.7円です🤗
燃料費調整額の推移
我が家の歴代の燃料費等調整額です。
各電力会社で計算が異なるため、その当時契約していた電力会社も記載しています。
燃料費等調整額の高騰に伴い、国による電気料金軽減措置が行われています。
- 2023年2月〜9月分:▲7 円/kWh
- 2023年10月〜2024年4月分:▲3.5円/kWh
- 2024年5月分:▲1.8円/kWh
再エネ賦課金の推移
賦課金単価については、毎年度、当該年度の開始前に、再エネ特措法で定められた算定方法に則り、経済産業大臣が設定しています。
2023年(5月から翌年4月分)の再エネ賦課金は1.40円/kWhです。
2023年は燃料費高騰の影響で再エネ賦課金は減少しました。
2023年度の賦課金単価については、足元のウクライナ危機による急激な市場価格の高騰により、再エネ電気の販売収入(回避可能費用)が増加すること等から、以下のとおり、1kWh当たり1.40円となります。
経済産業省:再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度における2023年度以降の買取価格等と2023年度の賦課金単価を設定します
電力単価の推移(含む基本料金、燃料調整額、再エネ賦課金)
2024年4月は買電量が少ないところへ、容量拠出金の744円が計上されたため、電力単価としては過去に例を見ないほど上昇し68円/kWhとなりました。
容量拠出金を一律額で計上するのはやめていただきたいですね😅
太陽光発電の発電状況
我が家は2021年新築時は太陽光発電&蓄電池はありませんでしたが、電力高騰を考慮し2023年に増設を決意!
2023年6月から稼働させ運用しています。
そんな太陽光発電&蓄電池の運用状況をご紹介します。
2023年に導入し、2023年6月から運用を開始
- 太陽光発電パネル
・メーカー:Hanwha Q SELLS
・モデル:Q.PEAK DUO M-G11
・発電容量:400W×30枚=12kW - 太陽光パネルの設置条件
・屋根傾斜角:14.04度
・方位角:135度 - パワーコンディショナ
・メーカー:ダイヤゼブラ電機
・モデル:9.9kW 5回路モデル(EHF-S99MP5B) - 蓄電池
・メーカー:ダイヤゼブラ電機
・モデル:EIBS7
・蓄電容量:6.2kWh(実効容量)
▶蓄電池の運転モード
・運転モード:節エネ(日中の余剰電力で蓄電し、夜間放電する)
・使い切りレベル:0(残量0%まで放電する)
発電量
月別の発電量および、年の累積を示したグラフです。
メーカー(Q SELLS)のシミュレーションと2023年の実績も記載しています。
2024年4月の発電量は1,317kWhでした。
シミュレーションの1,342kWhに対しては、▲25kWh(98%)となり10ヶ月連続で過達していた記録はここで途絶えました😱
思いのほか日射量が得られなかったようです。
電力使用量と発電量の収支
プラスは発電量、マイナスは使用量を示します。
グレーの線はその月の収支を示します。
日別の電力収支
理論値発電量は屋根の傾斜/向き、日射量などから求められた値です。
- システム容量:12kW
- 屋根傾斜角:14.04度
- 方位角:135度
- 温度損失:10,15,20(季節別)
- パワコン損失:5%
- その他損失:5%
電力自給率
電力自給率は下記の式で求めています。
ほぼ無暖房で過ごすことができたため、電力自給率は95.4%ととても高い値となりました。
ほとんどの日で100%近い自給率となりました。
売電量
我が家では蓄電池も導入し、極力自己消費しようと考えています。
消費しきれない分に関しては売電を行っています。
売電金額
我が家の余剰電力はFIT制度(固定価格買取制度)によって16円/kWhで買い取られます。前述した電力単価と比べるととても安いですね。
2024年4月の売電量は935.7kWhでしたので、935.7kWh×16円=14,971円となります。ありがたい金額のキャッシュインです!
日別の売電金額
電力に関する金額収支(買電・売電の収支)
下記は電力料金を支出、売電金額を収入とした際の収支を示したグラフです。
2024年4月は大幅なプラス収支でした。
年間のプラス収支をどこまで伸ばしてくれるか期待したいと思います。
太陽光発電&蓄電池の効果
ここでは、太陽光発電&蓄電池の有無でどれくらい電気料金が変わってくるのかを検証してみます。
この検証によって、設備を導入した効果を見える化したいと思います。
設備有無によって、相性の良い電力契約があるため、比較しているプランが異なります。
■設備あり(現在契約中の電力プラン)
JAPAN電力:くらしプランS
■設備なし
TEPCO:従量電灯B
太陽光発電&蓄電池の有無比較
- 設備あり:1,156円
- 設備なし:11,617円
差額:10,461円
2024年4月は大幅なプラス収支でした。
年間のプラス収支をどこまで伸ばしてくれるか期待したいと思います。もし太陽光発電と蓄電池の設備がなかったら、電気代は11,617円かかっていたでしょう。しかし実際の支出は1,156円だけなので、設備の効果で10,461円節約でき、合わせて売電収入も加えると、実質25,432円の経済効果があることになります。この一か月だけで見ても、設備の単月利回りは7.2%と非常に高い効率を示しています。
設備導入の費用と効果額の関係
(利回り算出)
<太陽光発電&蓄電池導入費用>
- 設備導入費用:4,400,000円(税込み)
- 群馬県からの補助金(再エネ補助金):150,000円
導入費用:4,250,000円
<利回りの計算式>
- 利回り(一月分を年間換算) = 毎月の効果額 ✕ 12ヶ月 ÷ 設備導入費
- 利回り(年間)= 年間効果額 ÷ 設備導入費
もし太陽光発電と蓄電池の設備がなかったら、電気代は11,617円かかっていたでしょう。しかし実際の支出は1,156円だけなので、設備の効果で10,461円節約でき、合わせて売電収入も加えると、実質25,432円の経済効果があることになります。この一か月だけで見ても、設備の単月利回りは7.2%と非常に高い効率を示しています。
各電力会社の比較
2024年4月現在、我が家が契約している電力会社は「JAPAN電力」です。
太陽光発電&蓄電池が備わったことで、電気の買い方は大きく変わりました。
それは、買電量がものすごく少なくなったということです。
そうすると、気になってしまうのが「基本料金」です。
我が家は基本料金ゼロ円の「JAPAN電力」へ2023年8月分から切り替えました。
我が家の契約プラン以外ではいったいどうなるのか?気になります!
そこで、僕が気になる7社(8プラン)をピックアップして、電力料金の比較を行ってみました。
前提条件
<前提条件>
✔我が家はオール電化のため、60A(6kVA)での契約
✔東京電力管内
✔太陽光発電&蓄電池と相性の良いプランを優先(基本料金ゼロ円、深夜割安)
✔比較のためTEPCO従量電灯B等も記載する
※あくまで筆者調べのため、参考扱いでお願いします。
電力会社、プラン比較表
2024年4月から容量拠出金が反映されている電力会社があります。
容量拠出金については下記の記事でまとめましたので参考にしていただければと思います。
電力料金の支払額レース(月間ランキング)
2024年4月のレース結果
2024年4月の安さランキング
🥇1位:タダ電…0円
🥈2位:Looopでんき…478円
🥉3位:よかエネEAST電灯…676円
4位:JAPAN電力…1,156円
5位:シン・エナジー(夜フィット)…1,489円
6位:シン・エナジー(きほん)…1,910円
7位:TEPCO(従量電灯B)…2,234円
8位:九電みらいエナジー…2,255円
2024年4月の買電量は17kWhでしたが、電気料金の幅は0円〜2,255円とかなり大きいです。
やはり、基本料金があるプランはどうしても電気使用量が少ない月は不利になってしまいます。
そして、ここまで電力使用量が少ないと、タダ電は0円を叩き出せますね。
そして我が家が契約しているJAPAN電力は一律の容量拠出金が響き、4位となりました。
電力料金の支払額レース(年間ランキング)
我が家の契約する「JAPAN電力」は3月と変わらずの4位となっております。これからの季節は基本料金ゼロ円が有利ですので、追い上げを期待します。
電力会社の比較検討を行った記事がありますので、よかったら参考にしてみてくださあい。
電力会社の比較は下記のサイトが便利です。
是非ご家庭にあった電力会社を探してみましょう!!
エネチェンジでご家庭に適した電力会社を見つけよう!
まとめ
この記事で、2024年4月の我が家の生活環境と電気代の具体的な状況をご紹介しました。
高気密高断熱住宅における屋内の安定した温度維持、太陽光発電と蓄電池の組み合わせによる高い電力自給率、そしてそれがもたらす経済的利益は、僕たち家族にとって大きな価値があります。
快適な居住環境とともに、エネルギーコストの削減は、持続可能な生活を送る上で欠かせない要素です。
- 平均温度:23.8(冬季目標:22℃〜24℃)(夏季目標:25℃〜28℃)
- 平均相対湿度:58.4%(目標:40%〜60%)
- 平均絶対湿度:10.9g/kg(目標:7g/kg〜13g/kg)
4月の屋外では、最高気温が29.9℃まで上昇し、最低気温は5.4℃と、かなりの寒暖差がありました。それに対して、我が家の屋内は常に一定の快適さを保っています。屋内の平均温度は23.8℃、最高温度は27.8℃、そして最低でも19.8℃をキープ。温度差は5℃以下と非常に安定しています。
- 予測電力使用量:361kWh
- 予測電気料金:14,433円
- 実際の電力使用量:360kWh(予測比100%)
- 実際の買電量:17kWh(前年比5%)
- 実際の電気料金:1,156円(予測比10%)
※2022年9月から家族が増えました!在宅時間は大幅に増加!洗濯等の回数も増加しています。
※2022年11月から電気会社変更(Looopでんき → 九電みらいエナジー)
※2023年1月から子供が沐浴を卒業し、シャワー中心からお風呂中心へシフト
※2023年6月から太陽光発電&蓄電池を運用開始
※2023年8月から電力会社変更(九電みらいエナジー → JAPAN電力)
- 電気使用量は予測に対して100%で予測通り
- 昨年の使用量に対して109%と僅かに増加
- 1m2あたりの電気使用量:3.4kWh/月(360kWh÷106m2)
- 1m2あたりの電気料金:10.9円/月(1,156円÷106m2)
- 1kWhあたりの電気単価(基本料金含む):68.0円
4月の光熱費の概要を振り返ると、高気密高断熱住宅の効果が明確に表れています。屋外の激しい温度変動にも関わらず、我が家の屋内は一定の快適な環境を保持していました。この安定した室温が、エネルギーの使用効率を高め、結果的に電気使用量を大幅に抑えることに寄与しました。
電気使用量は予測値とほぼ一致の360kWhで、これは一般的な住宅に比べて非常に少ない数値です。その結果、電気代はわずか1,156円に抑えられました。これにより、家計に優しい生活を継続することが可能となっています。
高気密高断熱の家は、温度の変動が激しい春先でも、一定の温度を保つことで快適な居住環境を提供し、同時にエネルギーコストの削減にも大きく寄与します。これは、長期的に見ても家計にとって非常に有益な投資であると言えるでしょう。
- 電力自給率:95.4%
- 太陽光&蓄電池の有無での電気料金差額:10,461円
- 売電電力量:936kWh
- 売電収益額:14,971円(売電単価:16円)
- 太陽光&蓄電池の効果額:25,432円(利回り7.2%)
4月の我が家のエネルギー管理において、太陽光発電と蓄電池の導入は大きな役割を果たしました。この月は、太陽光発電から合計1,317kWhの電力が生成され、そのうち936kWhを売電として利用し、14,971円の売電収入を得ることができました。これにより、我が家の電力自給率は95.4%に達し、ほぼ全ての電気を自家発電で賄うことができました。
この高い自給率のおかげで、電気代は非常に低く抑えられ、実際の支払いは1,156円にとどまりました。さらに、太陽光発電と蓄電池がなければ支払うことになっていたであろう電気代は11,617円であり、この設備によって10,461円の節約が実現しています。太陽光発電と蓄電池を合わせた経済効果は、設備の導入費用を考慮しても、単月で見ると7.2%の利回りを達成しています。
このように、太陽光発電と蓄電池の導入は、直接的な経済的利益だけでなく、環境への影響を考えるとさらに価値があることがわかります。持続可能なエネルギー源を利用することで、長期的に安定した電力供給を確保し、家計にも優しい生活を実現しています。
2024年4月の安さランキング
🥇1位:タダ電…0円
🥈2位:Looopでんき…478円
🥉3位:よかエネEAST電灯…676円
4位:JAPAN電力…1,156円
5位:シン・エナジー(夜フィット)…1,489円
6位:シン・エナジー(きほん)…1,910円
7位:TEPCO(従量電灯B)…2,234円
8位:九電みらいエナジー…2,255円
4月の電力プラン比較結果を見ると、様々なプランが競い合っており、家庭ごとのエネルギー消費パターンに最適なプランを選ぶことの重要性が浮き彫りになります。特に注目すべきは、「タダ電」プランが0円という驚異的な結果を出している点です。これは特定の条件下での結果であり、当てはまれば魅力的な選択肢になる可能性がありますが、多くのご家庭では0円を維持することは難しいと思います。
我が家が契約する「JAPAN電力」は4位という結果ですが、これは「容量拠出金」の影響が大きいです。一律で744円の計上は電力をあまり使用しない家庭には厳しい額です。
皆さんの家庭でも、このようなエネルギー自給システムを導入することで、快適さと経済性を両立させることが可能です。次回の更新では、更に具体的な節約テクニックや新しいエネルギーソリューションを探求していきますので、お楽しみに。高気密高断熱住宅での生活がどのように変わるか、是非ご期待ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!