こんにちは、宅郎です。
今回は、2024年7月の高気密高断熱住宅での生活と電気代についてお話しします。
くっそ暑い7月でしたので、皆さんもさぞたくさんの汗をかいたことでしょう。
僕たちが住む群馬県は全国屈指の暑さを誇る県で、毎年くっそ暑くなります。
そんなくっそ暑い7月ですが、高気密高断熱の家に住むと、どんな暮らしになるのか気になりますよね?
また、エアコンもガンガン使わないと生きていけませんので、電気料金も気になっちゃいますよね?
電気料金のお助け装置である、太陽光発電と蓄電池がどのような活躍をしてくれているのか?
果たして必要な装置なのか?
これから家を建てようと考えている方や、リフォームを考えている方なら気になってしまうことをレポートしていきます。
この記事を読むことで、以下の点が分かります。
- 高気密高断熱住宅の必要性
- 屋内環境の魅力
- 電気使用量と電気代の実態
- 太陽光発電&蓄電池の効果(設備は必要なのか?)
- おすすめの電力会社とプラン
それでは、詳細なレポートを始めましょう!
2024年7月の屋外状況(群馬県)
群馬県の2024年7月の屋外気温を確認していきます。
平均気温と最高気温/最低気温をグラフ化しました。
グラフ下部の数字は一日の温度差の値です。
屋外のデータは気象庁より入手しています。
気象観測地点と少々距離がありますが、大きくは違わないです。
- 平均気温:28.4℃
(6月の23.5℃から+4.9℃) - 最高気温:38.4℃
(6月の35.1℃から+3.3℃) - 最低気温:21.0℃
(6月の14.1℃から+6.9℃)
関東の7月18日に梅雨明けし、そこからはぐんぐん気温が上昇しました!
19日以降は最低気温が25℃を下回らない日が連続しています。
とってもしんどい季節ですね🥵
31日中29日が25℃以上になりました🌡
住環境の記録:2024年7月1日〜31日
快適な住環境に欠かせないお家の性能!
我が家の基本情報はこちらです👇
- 面積:106m2(32坪)
- 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
- 断熱性能(UA値):0.23w/m2k(HEAT20・G3、断熱等級7)
- 気密性能(C値):0.13cm2/m2
- 工法/構想:木造軸組工法
- 換気システム:第1種全熱交換型
- 太陽光発電:なし → 12kW(2023年6月運用)
- 蓄電池:なし → 6.2kWh(実効容量)(2023年6月運用)
我が家は2021年の新築時は太陽光発電と蓄電池は未設置でしたが、2023年に導入しました。
設備導入の際に、「太陽光発電の搭載量」や「蓄電池の量」や「V2H+EV」など複数案検討しました。
そちらについても参考になると思いますので、気になる方はご覧になっていただけると嬉しいです。
屋内温度の計測点
- リビング(南側一等地)
- ロフト(高所注意!)
- 寝室(北側角部屋)
- 脱衣室(西側)
- 子供部屋(東側)
- 床下(基礎断熱=屋内扱い)
- 屋根裏(屋根断熱=屋内扱い)
我が家の生活スタイルですが、各部屋の扉は閉めずに生活しています。
ですので、空気の循環は良い状況です。
このような生活スタイルができるのも高気密高断熱住宅の特徴ですね。
屋内平均温度と温度差
屋内の平均温度と最高温度/最低温度を示し、一日の最大温度差を見ていきます。
※実際の居住スペースではない「床下」と「屋根裏」は除きます。
平均・最高温度・最低温度の値をピックアップ
- 屋内平均温度:25.5℃(快適)
- 各計測点の最大温度差:3.3℃(7月30日)
- 最高温度は28.4℃と高い(7月30日@脱衣室)
- 最低温度は23.1℃(7月17日@リビング)
7月は全区間で冷房を使用しました(24時間連続稼働)。
我が家の冷房はクール暖というふく射式の設備を使用しています。
クール暖の設定は後述します(リンク)。
屋外の最高気温が38.4℃となった7月29日の屋内の様子を確認してみます。
よく晴れた一日で屋外気温は14時に38.4℃に達しました。
屋内は特に変わった様子はありませんね。
18時ごろ洗濯乾燥を行う脱衣室で28℃になりましたが、その他のお部屋は快適温度域(25〜28℃)を維持しています。
湿度比較
我が家ではダニ・カビに対して意識高い系で過ごしているため、一年通して人間に対してのみ快適な湿度の維持に努めています。
目標の湿度は、
・相対湿度:40%〜60%
・絶対湿度:7g/kg〜13g/kg
です。
相対湿度[%]
相対湿度[%]で屋外と屋内を比較していきます。
屋内の湿度は各部屋(床下、屋根裏を除く5ヶ所)の平均値です。
- ■屋外の相対湿度
-
- 平均相対湿度:68.4%
- 最高相対湿度:96.0%(7月15、16、17日)
- 最低相対湿度:32.0%(7月29日)
- ■屋内の相対湿度
-
- 平均相対湿度:60.4%(床下、屋根裏除く)
- 最高相対湿度:74.0%(7月3日)
- 最低相対湿度:50.0%(7月25日)
今年は除湿機を使用しないとどうなるのかをトライしていましたが、途中で断念し使用を開始しました。
7月11日の夜から使用を開始し、順調に湿度を下げていけました。
7月18日の梅雨明けからは大きく相対湿度が下がっていますが、空気中の水分量が減少したのでしょうか?
答えはNOです。
次の絶対湿度を確認すれば一目瞭然となります。
絶対湿度[g/kg]
湿度の実態を見るには、相対湿度よりも絶対湿度の方が一目瞭然です。
湿度変化を確認するために、絶対湿度で比較してみましょう。
絶対湿度は計算で求めています。
(絶対湿度[g/kg]:1kgの空気の中に含まれる水分量[g]を示した値)
- ■屋外の絶対湿度
-
- 平均絶対湿度:16.5g/kg
- 最高絶対湿度:20.7g/kg(7月19日)
- 最低絶対湿度:12.2g/kg(7月2日)
- ■屋内の絶対湿度
-
- 平均絶対湿度:12.6g/kg(床下、屋根裏除く)
- 最高絶対湿度:16.7g/kg(7月3日)
- 最低絶対湿度:10.1g/kg(7月25日)
絶対湿度を確認すると梅雨明けの7月18日以降も屋外の湿度が高いことがわかります。気温の上昇に伴って空気が蓄えられる水蒸気量が増えるためですね。
除湿機の稼働によってなんとか目標の絶対湿度(7〜13g/kg)に抑えることができています。
最も屋外の絶対湿度が高かった7月19日の詳細を確認してみましょう。
お風呂場の影響で脱衣室の絶対湿度が高いですね😅
これはやむを得ないでしょう。。。
その他の計測ポイントでは、暮らしやすい絶対湿度となっています。
参考に我が家で使用している除湿機はこちらです👇
除湿能力が高く、消費電力が少ないのが特徴です。
クール暖(&エコヌクール):水温設定
7月は冷房を連続稼働しています。
クール暖は水温を指定することで、室温を調整するためやや難しいです。
7月の我が家の水温設定は8℃〜15℃で調整を行いました。
タイマーを下記の設定にして運用しました。
・日中(8時〜18時):標準
・夜間(18時〜8時):ひかえめ(3℃高く運転)
この設定で一日快適な温度で過ごすことができました。
電気使用量&電気料金の紹介
電気の使用量に関わる基本情報を共有しておきます。
断熱性能はHEAT20 G3(断熱等級7)です。
- 面積:106m2(32坪)
- 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
- 断熱性能(UA値):0.23w/m2k
- 気密性能(C値):0.13cm2/m2
- 工法/構想:木造軸組工法
- 換気システム:第1種全熱交換型
オール電化です。
- 冷暖房設備
協立エアテック:クール暖(輻射式冷暖房) - 換気設備
マーベックス:澄家(全熱交換型第一種換気) - 給湯設備
三菱:エコキュート(Sシリーズ460L) - 調理器具(IH)
三菱:ユーロスタイルIH(グリルなし) - 食洗機
BOSCH:60cmビルトイン食洗機(SMV46TX016) - 洗濯機
SHARP:ドラム式洗濯乾燥機(ES-W113) - 除湿機(梅雨、夏時期のみ使用)
三菱:衣類乾燥除湿機(MJ-M120PX)
エレクトロラックス:除湿機(UltimateHome 500)
2022年9月6日に第一子が誕生しました。
生活スタイルは2022年9月から大きく変わりました。
- 居住者:夫婦+子供1
- お休み:基本的には土日祝日休み
- 屋内の服装
夏:半袖半ズボン
冬:長袖長ズボン(薄手) - 室温目標
夏:25℃〜28℃
冬:22℃〜24℃ - 湿度目標
相対湿度:40%〜60%
絶対湿度:7g/kg〜13g/kg - 食洗機:1日に1回が基本
- 洗濯:
2日に1回が基本→ 1日に1回が基本
夏:洗濯機の乾燥機能を使用
冬:部屋干し・・・節電+加湿→ 洗濯機の乾燥機使用
※子育て中の今、乾燥機能は手放せず、冬でも使います - お風呂:基本的に毎日入浴
電力料金の仕組みをおさらい
一般的なご家庭で電気を使用した際の電気料金の算出方法をおさらいしておきます。
代表例として「東京電力エナジーパートナー」の「従量電灯B」の算出方法を示します。
使用量に対して、“単価”と“燃料費調整額”と“再エネ賦課金”が掛け算で計算されます。
如何に使用量を減らすかが、電力料金を抑える唯一の方法です。
※2024年4月より、「容量拠出金」を請求する電力会社もちらほら出てきています。
ご契約の電力会社、切替を行う際はよく確認しましょう。
「容量拠出金」については下記の記事でまとめてますので、参考にしていただければと思います。「容量拠出金」については下記の記事でまとめてますので、参考にしていただければと思います。
電力使用予測(エネルギーパス協会の事前予測)
使用量予測 | 電気料金予測 | 電力単価 (1kWhあたり) |
---|---|---|
619kWh | 24,742円 | 40.0円 |
建設時(2021年)は電力単価:29.1円/kWhでしたが、2022年の年末実績では電力単価:40円/kWhとなりました。
そのため光熱費の予測計算は40円/kWhで再計算しています。
✔29.1円/kWhの年間光熱費予測:175,500円
✔40.0円/kWhの年間光熱費予測:241,237円
年間で65,737円の差が生じることになります。
契約中の電力会社とプラン
2024年7月現在の電力会社および、電力プランは下記です。
電力会社 | 電力プラン | 電力単価 | 特徴 |
---|---|---|---|
JAPAN電力 | くらしプランS | 電力量料金(400kWhまで):27.00 円 電力量料金(400kWh超過):26.00 円 | 基本料金がゼロ円 買電量が少ないと基本料金分お得 「容量拠出金」744円加算 (一律3kWとみなし248円/kWを計上) |
電力使用量
2024年7月(2024/7/1〜2024/7/31)の電力使用量は下記となりました。
予測使用量 | 2023年 実際の使用量 | 2024年 実際の使用量 | 予測との差 (予測比) | 前年との差 (前年比) |
---|---|---|---|---|
619kWh | 672kWh | 721kWh | +102kWh (116%) | +49kWh (107%) |
暑さ対策&除湿で結構電力を使用しました。
結果的に、予測に対しても2023年実績に対しても超過しました。
買電量
2024年7月(2024/7/1〜2024/7/31)の買電量は下記となりました。
2023年 買電量 | 2024年 買電量 | 前年との差 (前年比) |
---|---|---|
80kWh | 149kWh | +69kWh (186%) |
使用電力の増加に伴って、買電量も増加しています。
使用量は2023年に対して+49kWh、買電量は+69kWhなので、主に夜の電気使用量が増えたようですね。
日別の電力使用量&買電量
7月11日の夜から除湿機を24時間連続運転しています。
屋外気温に連動して使用電力が増減しています。
平均電力使用量は23.3kWhと多くの電力を使用する季節となっています。
最も買電量が多かった7月16日と、屋外気温が最も高かった7月29日の詳細を確認してみましょう。
7月16日の電力状況
この日は梅雨期間でもあり、一日雨模様でした。
太陽光発電の量も少なく、日中でも買電を行っていることがわかります。
ということで、この日の買電量は11.7kWhに達し、平均の4.8kWhから比べても効率の悪い日になっています。
7月29日の電力状況
エコキュートの湯沸かし、食洗機、洗濯機(乾燥含む)を日中に行っているため、太陽光発電のピークに電力使用量のピークを合わせられています。
蓄電池は5時間ほどで力尽きてしまいます。
電力料金
2024年7月(2024/7/1〜2024/7/31)の電力料金は下記となりました。
予測料金 | 2023年 実際の電力料金 | 2024年 実際の電力料金 | 予測との差 (予測比) | 前年との差 (前年比) |
---|---|---|---|---|
24,742円 | 3,235円 | 5,492円 | ▲19,250円 (22%) | +2,257円 (170%) |
内訳
項目 | 単価[円] | 買電量[kWh] | 金額[円] |
---|---|---|---|
基本料金(60A) | 0 | − | 0 |
容量拠出金 | − | − | 744 |
電力量料金(1段料金) | 27.00 | 149.09 | 4025.43 |
燃料費調整額 | 1.36 | 149.09 | 202.76 |
再生可能エネルギー発電進捗賦課金 | 3.49 | 149.09 | 520.32 |
合計 | 5,492 |
日別の電気料金
2024年7月は一日平均153.2円でした。
夜間の冷房&除湿機の使用が電力料金の主犯です。
しかし、屋外の暑さ&ジメジメと戦うためにはやむを得ないところですね。
燃料費調整額の推移
我が家の歴代の燃料費等調整額です。
各電力会社で計算が異なるため、その当時契約していた電力会社も記載しています。
燃料費等調整額の高騰に伴い、国による電気料金軽減措置が行われています。
- 2023年2月〜9月分:▲7 円/kWh
- 2023年10月〜2024年4月分:▲3.5円/kWh
- 2024年5月分:▲1.8円/kWh
- 2024年8月〜9月:▲4円/kWh ※
- 2024年10月:▲2.5円/kWh ※
※:「酷暑乗り切り緊急支援」として補助が検討されています。
再エネ賦課金の推移
賦課金単価については、毎年度、当該年度の開始前に、再エネ特措法で定められた算定方法に則り、経済産業大臣が設定しています。
2024年(5月から翌年4月分)の再エネ賦課金は3.49円/kWhです。
2023年は燃料費高騰の影響で再エネ賦課金は減少していましたが、2024年からは元通りです。
電力単価の推移(含む基本料金、燃料調整額、再エネ賦課金)
2024年7月はそこそこの買電を行ったため、容量拠出金(744円)が分散され、36.8円/kWhに落ち着きました。
太陽光発電の発電状況
我が家は2021年新築時は太陽光発電&蓄電池はありませんでしたが、電力高騰を考慮し2023年に増設を決意!
2023年6月から稼働させ運用しています。
そんな太陽光発電&蓄電池の運用状況をご紹介します。
2023年に導入し、2023年6月から運用を開始
- 太陽光発電パネル
・メーカー:Hanwha Q SELLS
・モデル:Q.PEAK DUO M-G11
・発電容量:400W×30枚=12kW - 太陽光パネルの設置条件
・屋根傾斜角:14.04度
・方位角:135度 - パワーコンディショナ
・メーカー:ダイヤゼブラ電機
・モデル:9.9kW 5回路モデル(EHF-S99MP5B) - 蓄電池
・メーカー:ダイヤゼブラ電機
・モデル:EIBS7
・蓄電容量:6.2kWh(実効容量)
▶蓄電池の運転モード
・運転モード:節エネ(日中の余剰電力で蓄電し、夜間放電する)
・使い切りレベル:0(残量0%まで放電する)
発電量
月別の発電量および、年の累積を示したグラフです。
メーカー(Q SELLS)のシミュレーションと2023年の実績も記載しています。
2024年7月の発電量は1,416kWhでした。
シミュレーションの1,216Whに対しては、+200kWh(146%)でした。
2023年の1,775kWhに対して大幅減少となりましたが、梅雨シーズンのため安定は望めませんね。
電力使用量と発電量の収支
プラスは発電量、マイナスは使用量を示します。
グレーの線はその月の収支を示します。
日別の電力収支
理論値発電量は屋根の傾斜/向き、日射量などから求められた値です。
- システム容量:12kW
- 屋根傾斜角:14.04度
- 方位角:135度
- 温度損失:10,15,20(季節別)
- パワコン損失:5%
- その他損失:5%
電力自給率
電力自給率は下記の式で求めています。
7月18日の梅雨明けまでは、安定した自給率が得られませんでした。
梅雨明け後は75%前後の自給率となりました。
1ヶ月の平均は74.5%となります。
<電力自給率UPのポイント>
✔エコキュートの沸きあげは日中に行う
✔洗濯乾燥は日中に行う
✔食洗機は日中に使用する(1日分をまとめて洗浄)
✔夜間は極力電力を使わない
売電量
我が家では蓄電池も導入し、極力自己消費しようと考えています。
消費しきれない分に関しては売電を行っています。
売電金額
我が家の余剰電力はFIT制度(固定価格買取制度)によって16円/kWhで買い取られます。前述した電力単価と比べるととても安いですね。
2024年7月の売電量は800.18kWhでしたので、800.18kWh×16円=12,803円となります。ありがたい金額のキャッシュインです!
日別の売電金額
電力に関する金額収支(買電・売電の収支)
下記は電力料金を支出、売電金額を収入とした際の収支を示したグラフです。
2024年6月は冷房&除湿機をフル稼働していますが、金額上はプラス収支となっています。+7,311円で僅かではありますが、ありがたいです。
太陽光発電&蓄電池の効果
ここでは、太陽光発電&蓄電池の有無でどれくらい電気料金が変わってくるのかを検証してみます。
この検証によって、設備を導入した効果を見える化したいと思います。
設備有無によって、相性の良い電力契約があるため、比較しているプランが異なります。
■設備あり(現在契約中の電力プラン)
JAPAN電力:くらしプランS
■設備なし
TEPCO:従量電灯B
太陽光発電&蓄電池の有無比較
- 設備あり:5,492円
- 設備なし:27,182円
差額:21,690円
太陽光発電と蓄電池がなければ電気代は27,182円になる計算でしたが、実際の電気代は5,492円でした。その差額は21,690円です。
2万円以上の支払いが削減できるのは、家計管理としてもとてもありがたい金額です。
設備導入の費用と効果額の関係
(利回り算出)
<太陽光発電&蓄電池導入費用>
- 設備導入費用:4,400,000円(税込み)
- 群馬県からの補助金(再エネ補助金):150,000円
導入費用:4,250,000円
<利回りの計算式>
- 利回り(一月分を年間換算) = 毎月の効果額 ✕ 12ヶ月 ÷ 設備導入費
- 利回り(年間)= 年間効果額 ÷ 設備導入費
太陽光発電と蓄電池の効果を金額に換算すると、34,493円となります。設備導入の単月での利回りは9.7%です。
設備導入後の回収額(累計:370,848円)を利回り7%の投資商品(インデックス投資)で運用した場合の「シンの効果額」は、385,413円となります。
設備導入を行わずに、4,250,000円を優良な投資商品(インデックス投資)を購入していたらどうなっていたか?
<条件>
- 設備導入費用(4,250,000円)を一括投資
- 運用利回りは7%
- 設備導入していない場合の電気料金を差し引く
設備導入を有/無で資産推移は14ヶ月目で8,218,000円の差があります。
設備導入は初期費用が負担となり、プラス圏にするのも時間がかかりますし、途中設備の故障もあるでしょうから、設備非導入に追いつくことはとても困難です。
各電力会社の比較
2024年7月現在、我が家が契約している電力会社は「JAPAN電力」です。
太陽光発電&蓄電池が備わったことで、電気の買い方は大きく変わりました。
それは、買電量がものすごく少なくなったということです。
そうすると、気になってしまうのが「基本料金」です。
我が家は基本料金ゼロ円の「JAPAN電力」へ2023年8月分から切り替えました。
我が家の契約プラン以外ではいったいどうなるのか?気になります!
そこで、僕が気になる7社(8プラン)をピックアップして、電力料金の比較を行ってみました。
前提条件
<前提条件>
✔我が家はオール電化のため、60A(6kVA)での契約
✔東京電力管内
✔太陽光発電&蓄電池と相性の良いプランを優先(基本料金ゼロ円、深夜割安)
✔比較のためTEPCO従量電灯B等も記載する
※あくまで筆者調べのため、参考扱いでお願いします。
電力会社、プラン比較表
異なる電力会社のプランを比較することで、各ご家庭に最も適した選択をすることが重要です。また、高気密高断熱住宅と太陽光発電を最大限に活用するためには、電力会社のプランも見直すことが必要です。
2024年6月は買電量がすごく少ないので、基本料金ゼロが圧倒的に有利となります。
ご家庭に応じた最適な電力会社を探すのに下記のサイトが便利です。
是非活用してみてください!
電力料金の支払額レース(月間ランキング)
2024年7月の安さランキング
🥇1位:シン・エナジー(夜フィット)…5,153円
🥈2位:タダ電…5,328円
🥉3位:Looopでんき…5,353円
4位:JAPAN電力…5,492円
5位:シン・エナジー(きほん)…5,574円
6位:九電みらいエナジー…6,064円
7位:TEPCO(従量電灯B)…6,118円
8位:よかエネEAST電灯…6,409円
2024年7月の電力料金はあまり差がありませんでした。
一定量の買電がある場合は、基本料金0円のメリットが薄れてしまうことがわかる事例です。
電力料金の支払額レース(年間ランキング)
我が家の契約する「JAPAN電力」は年間レースの7月中継所地点で3位をキープしています。
太陽光発電+蓄電池でピークシフトを行うことで、夜間の電力が安い「Looopでんき」や「シン・エナジー(【夜】生活フィットプラン)」が有利のようですね。
各ご家庭に最適な電力会社・プランを探そう!
下記サイトがお助けしてくれます。
我が家と同様に太陽光発電&蓄電池のあるご家庭には、基本料金0円のプランがお勧めです。
いくつかピックアップしましたので、検討してみてください。
まとめ
2024年7月の高気密高断熱住宅での生活と電気代について、今回は詳しくご紹介しました。この夏の猛暑の中でも、屋内環境は快適に保たれ、エアコンの使用量が抑えられることで、予想以上に効率的なエネルギー利用が実現しました。また、太陽光発電と蓄電池の組み合わせにより、電力の自給率が大幅に向上し、結果的に電気料金の大幅な節約が可能になりました。
- 平均温度:25.5℃(冬季目標:22℃〜24℃)(夏季目標:25℃〜28℃)
- 平均相対湿度:60.4%(目標:40%〜60%)
- 平均絶対湿度:12.6g/kg(目標:7g/kg〜13g/kg)
7月の屋外最高気温は38.4℃ととても暑い世界が広がっていましたが、家の中は別世界(快適な空間)が広がっています。
24時間安定した温度を維持しているため、外から帰ってきた際の快適感は至福のときです。
家を建てる際の重要ポイントだったので、実現できて良かったと思います。
- 予測電力使用量:619kWh
- 予測電気料金:24,742円
- 実際の電力使用量:721kWh(予測比116%)
- 実際の買電量:149kWh(前年比186%)
- 実際の電気料金:5,492円(予測比22%)
※2022年9月から家族が増えました!在宅時間は大幅に増加!洗濯等の回数も増加しています。
※2022年11月から電気会社変更(Looopでんき → 九電みらいエナジー)
※2023年1月から子供が沐浴を卒業し、シャワー中心からお風呂中心へシフト
※2023年6月から太陽光発電&蓄電池を運用開始
※2023年8月から電力会社変更(九電みらいエナジー → JAPAN電力)
- 1m2あたりの電気使用量:6.8kWh/月(721kWh÷106m2)
- 1m2あたりの電気料金:51.8円/月(5,492円÷106m2)
- 1kWhあたりの電気単価(基本料金含む):36.8円
7月になり子どもの保育園では水遊びが開始されました。ビチョ濡れの服を持ち帰ってくるので、日中の洗濯乾燥に加えて、夜の洗濯乾燥も始まりました。
そんな影響もあり、電気使用量は増加したように思います。
一番は「暑さ」の影響ですが🌻
- 電力自給率:74.5%
- 太陽光&蓄電池の有無での電気料金差額:21,690円
- 売電電力量:800Wh
- 売電収益額:12,803円(売電単価:16円)
- 太陽光&蓄電池の効果額:34,493円(利回り9.7%)
7月の電力自給率は74.5%でした。夜間も気温が下がらず、冷房負荷が高かったことに加え、湿度上昇で除湿機をフル稼働させていることが自給率を下げた要因として大きいと思われます。
設備稼働から14ヶ月が経過した現在、効果額を投資運用した場合と導入費用を一括で投資運用した場合を比較すると(運用利回りは7%と仮定)、
・設備導入効果額を運用した場合の資産推移:▲3,865,000円
・設備導入せずに一括投資した場合の資産推移:4,353,000円
となり、設備導入は圧倒的に不利な状況です。
2024年7月の安さランキング
🥇1位:シン・エナジー(夜フィット)…5,153円
🥈2位:タダ電…5,328円
🥉3位:Looopでんき…5,353円
4位:JAPAN電力…5,492円
5位:シン・エナジー(きほん)…5,574円
6位:九電みらいエナジー…6,064円
7位:TEPCO(従量電灯B)…6,118円
8位:よかエネEAST電灯…6,409円
7月はある程度の買電があったため、基本料金が0円のメリットが薄れ、大きな差が出ない月となりました。
1位のシン・エナジー(夜フィット)と8位のよかエネEAST電灯との差は、1,256円でした。
高気密高断熱住宅は、厳しい気候条件でも快適な生活環境を提供し、さらにエネルギーコストの削減にも大きく貢献します。
これから家を建てる方やリフォームを検討している方にとって、高気密高断熱住宅は、長期的な視点で見ても非常に価値のある選択肢であることがわかりました。また、太陽光発電と蓄電池の導入は、電力コストの節約とエネルギー自給の観点からも非常に有益ですが、初期投資が大きいので導入には信用な判断が必要です。
今後の家づくりや設備投資の参考にしていただければ幸いです。