こんにちは、宅郎です。
今日も家族とのあたたかい暮らしをお届けします!
このブログでは、高気密高断熱住宅での12月の生活を紹介していきますよ。
妻のなっちゃん、1歳の宅郎Jrと共に、冬の厳しい寒さの中でも、屋内はいつも快適でした。今回は特に、冬の寒さに立ち向かう我が家の温度管理と、経済的な電気使用量に焦点を当てます。屋外の厳しい寒暖差にも関わらず、屋内は常に暖かく、なおかつ電気代は大幅に節約。太陽光発電と蓄電池の効果を実感していただける内容です。高気密高断熱住宅に関心がある方も、すでにそのような環境で生活している方にも、有益な情報を分かりやすくお届けします。さあ、冬の宅郎家の暮らしをのぞいてみましょう!
おさえておきたいポイントは相変わらずの断熱性能です!
✔夏は屋外の暑さを断熱し、冷やした屋内をキープする。
✔冬は屋外の寒さを断熱し、温めた屋内をキープする。
まさに魔法瓶のようなお家に住むことで、無駄なエネルギーを抑えることができます。
我が家は断熱等級7(HEAT20 G3)の断熱性を有しますが、どのような住環境になり、その時の電気代がいくらになるのか?など参考にしていただければと思います。
高気密高断熱(C値0.13cm2/m2、UA値0.23w/m2k)+太陽光発電&蓄電池のある暮らしをご紹介
- 12月の屋外/屋内の温湿度状況
- 12月の光熱費(JAPAN電力:くらしプランS)
- 太陽光&蓄電池の運用効果
- 電力会社の比較(支払額ランキング)
<結論>
- 屋外は氷点下!そんな日でも家中どこでも快適
- 屋内の平均室内温度は22.4℃
- 湿度50%以上をキープ、乾燥シーズンを感じさせない
- 電気使用量は595kWh、買電量は139kWhのみ
- 電気料金は4,144円(基本料金込み)と心穏やかな金額
- 電力自給率は70.2%で、太陽光発電の余剰電力売電量は156kWh、売上2,498円
- 電力会社の支払額ランキング
🥇1位:タダ電…1,399円
🥈2位:Looopでんき…3,953円
🥉3位:JAPAN電力…4,144円 ←契約中
お家づくりで後悔しないためのポイント
日本の住宅における12月の悩みTOP5!高気密高断熱住宅はどの様に関わるのか?
日本の住宅における12月の悩みTOP5は、寒さや省エネに関連する問題が多いです。高気密高断熱住宅はこれらの問題にどのように対応しているのかを見ていきましょう。
- 室内の寒さ
日本の多くの住宅では、冬の寒さ対策が十分ではなく、室内が寒くなりがちです。高気密高断熱住宅では、厳しい寒さから室内を守り、快適な温度を保つことができます。 - 暖房費の高騰
冬になると暖房費が高騰し、家計に負担がかかります。高気密高断熱住宅はエネルギー効率が高く、暖房費の削減に大きく貢献します。 - 結露とカビの発生
寒い季節は、窓の結露やカビの問題が頻発します。高気密高断熱住宅は結露を防ぎ、カビの発生リスクを低減する構造になっています。 - 屋内の温度差による健康問題
室内外の温度差が大きいと、体調を崩しやすくなります。高気密高断熱住宅は一定の室温を維持し、健康的な生活環境を提供します。 - エコで持続可能な暮らしの実現
環境への配慮として、省エネやエコな暮らしが求められています。高気密高断熱住宅はエネルギー効率が高く、環境に優しい暮らしをサポートします。
これらの悩みに対して、高気密高断熱住宅は効果的な解決策を提供し、冬の暮らしをより快適で健康的、かつ経済的にサポートします。
実際の僕たちの暮らしの様子をお伝えしていきます。
2023年12月の屋外状況
我が家はあるのは群馬県です。
暖冬と言われている2023年12月ですが、12月23日には氷点下を記録しました。なんだかんだでやっぱり寒いです。
子供は風の子って言うけど、1歳の赤ちゃんは対象外だよね?
なので、寒さを気にして過ごすのは大変…
寒くてもお洋服一人で着れないからよろしくね。
親として赤ちゃんに寒い思いをさせちゃダメだね!
お家だけは快適さをキープするよ!!
お家以外はお洋服で調整しようね…
それでは早速屋外の様子からみていきましょう。
屋外の情報に関しては、気象庁のデータを用いています。
2023年12月の屋外気温@群馬県
群馬県の2023年12月の屋外気温を確認してみます。
平均気温と最高気温/最低気温をグラフ化しました。
グラフ下部の数字は一日の温度差の値です。
- 平均気温:7.8℃
(11月の12.5℃から-4.7℃) - 最高気温:19.6℃
(11月の26.9℃から-7.3℃) - 最低気温:-1.6℃
(11月の2.1℃から-3.7℃)
2023年は暖冬と言われてますが、グラフで表現すると確かに暖冬だね。参考に昨年のグラフはこんな感じです👇
2022年の方が全体的に低くて波がない感じね。
2023年は波があるから、逆に体調管理が難しかった印象ね。
そうだよね、気温が上がったり、下がったりするよりは、安定していたほうが身体も慣れて健康管理しやすいよね。
因みに2022年の平均/最高/最低気温はこんな感じです。
平均気温:6.1℃
最高気温:15.7℃
最低気温:-1.5℃
平均気温と最低気温はそこまで違わないけど、2023年は最高気温が高かったのね。気温差の影響で、寒さをより感じる12月だったわね。
確かに、通勤時に身体も気温差にびっくりしちゃってました。
職場でも周りから「さみぃ〜」声があっちこっちで聞こえてきたね。
そんな屋外でしたが、屋内はどんな様子だったでしょうか?
次のセクションで詳しく見ていきましょう。
住環境の記録:2023年12月1日〜12月31日
お家の基本スペック
- 面積:106m2(32坪)
- 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
- 断熱性能(UA値):0.23w/m2k(HEAT20・G3、断熱等級7)
- 気密性能(C値):0.13cm2/m2
- 工法/構想:木造軸組工法
- 換気システム:第1種全熱交換型
- 太陽光発電:なし → 12kW(2023年6月運用)
- 蓄電池:なし → 6.2kWh(実効容量)(2023年6月運用)
また、断熱性能、気密性能に関する「おさらい」はこちらの記事を参考にしてください。
太陽光発電と蓄電池を2023年6月から導入しました。設備の詳細は下記記事をご覧ください。
温度比較
- リビング(南側一等地)
- ロフト(高所注意!)
- 寝室(北側角部屋)
- 脱衣室(西側)
- 子供部屋(東側)
- 床下(基礎断熱=屋内扱い)
- 屋根裏(屋根断熱=屋内扱い)
各部屋の平均温度と屋外気温を折れ線グラフで表示しています。
ざっくりですがトレンドを掴めるかと思います。
屋内平均温度と温度差
平均温度のトレンドで全体感は捉えましたが、一日の温度変化が見えてきません。
そこで、平均温度と最高温度/最低温度を示し、一日の最大温度差を見ていきます。
※実際の居住スペースではない「床下」と「屋根裏」は除きます。
それぞれの値をピックアップ
- 屋内平均温度:22.4℃(快適)
- 各計測点の最大温度差:5.6℃(12月24日)
- 目標温度域(夏季:25℃〜28℃、冬期:22℃〜24℃)に対して、冬季の領域
- 最高温度は27.0℃と高い(12月13日@リビング)
温度計が日射を浴びてしまった影響(その後設置場所を変更) - 最低温度は19.0℃(寝室)
屋内の最低温度は19.0℃でやや寒いと感じる状況です。
暖房はクール暖(ふく射式暖房)を使用していますが、設定は「自動2」という弱設定です。
1月からは「自動1」にしてもう少し室温を上げていきたいと思います。
12月のトピックとしては、
✔12月20日の屋内最低温度19.0℃
✔12月23日の屋外最低気温-1.6℃
について取り上げたいと思います。
屋外気温と各部屋の温度を表示します。
その上で、最大温度差を求めています。
12月20日の屋内最低温度:19.0℃
この日は暖房を6時〜15時まで停止していましたが、その間に寝室の温度が19.0℃となり12月の最低温度を記録しました。
寝室に誰もいない時間帯だから、問題ないけどね。
確かに6時以降の暖房はそこまで必要性を感じないから、電力自給率を稼ぐために停止で行きましょう!
その代わり、発電量が安定してくる10時以降は暖房を活用し、お家全体の温度ムラを減らす作戦へ切り替えました。
12月23日の屋外最低気温:-1.6℃
屋外が最低気温となった23日を確認してみます。
屋外の最低気温は-1.6℃まで下がりましたが、屋内最低温度は19.5℃(寝室)です。
暖房の温度設定(クール暖:自動2)は変更していませんので、「自動2」が安定して作動しているようですね。
20℃を下回ってるし、やっぱり自動2(弱設定)だと暖房力が少し足りないみたいね。
1月は見直します!
湿度比較
相対湿度[%]
馴染みのある相対湿度[%]で屋外と屋内を比較してみます。
屋内の湿度は各部屋(床下、屋根裏を除く5ヶ所)の平均値です。
- ■屋外の相対湿度
-
- 平均相対湿度:53.8%
- 最高相対湿度:95.0%(12月16日)
- 最低相対湿度:22.0%(12月22日)
- ■屋内の相対湿度
-
- 平均相対湿度:52.0%(床下、屋根裏除く)
- 最高相対湿度:77.0%(12月16日)
- 最低相対湿度:40.0%(12月23日)
12月は気温が低下したことで、乾燥もより一層強まりました。
屋外、屋内ともに最も乾燥したのは12月22日、23日です。
屋内が最も乾燥した12月23日にスポットを当てて確認してみましょう。
12月23日は日中になると屋外の相対湿度が23%まで低下しました。
屋内は気温変化が大きくないので、安定した相対湿度を維持し、目標相対湿度を保てています。
宅郎Jrが保育園から強力な菌をもらってくる傾向があるので、湿度には注意をしたいわ。
そうだね、乾燥した空気だと菌やウイルスが舞いやすいし、ノドがイガイガすると咳も出やすいからね。
この日の絶対湿度の様子も後述します。
絶対湿度[g/kg]
湿度の実態を見るには、相対湿度よりも絶対湿度の方が一目瞭然です。
湿度変化を確認するために、絶対湿度で比較してみましょう。
絶対湿度は計算で求めています。
(絶対湿度[g/kg]:1kgの空気の中に含まれる水分量[g]を示した値)
- ■屋外の絶対湿度
-
- 平均絶対湿度:3.6g/kg
- 最高絶対湿度:9.8g/kg(12月16日)
- 最低絶対湿度:1.5g/kg(12月22日)
- ■屋内の絶対湿度
-
- 平均絶対湿度:8.8g/kg(床下、屋根裏除く)
- 最高絶対湿度:15.0g/kg(12月16日)
- 最低絶対湿度:6.8g/kg(12月23日)
絶対湿度で確認すると屋外の乾燥の様子がよくわかりますね。
夏場だと最大で20g/kgなんて日もありますが、それに比べると10分の1以下になる日もあります。
相対湿度の最高/最低は、絶対湿度でみても同日となっています。
屋内の最低絶対湿度は12月23日の6.8g/kgでした。
その近辺の詳細を確認してみましょう。
この日の屋外は終始乾燥していることがわかります。
屋外の絶対湿度は1.6〜2.6g/kgと低空飛行ですが、屋内は目標絶対湿度(7〜13g/kg)内を推移しています。
目標内かもしれないけど、乾燥感を感じるわね。ノドがちょっとイガイガするから、もう少し潤したいな〜💧
洗濯物の屋内干しとかすると潤うんだけど、乾燥機生活に慣れると手間だしね…
対策考えてみます!
クール暖(&エコヌクール):水温設定
我が家で使用している冷暖房は「クール暖」です。
冷水or温水を樹脂配管が並ぶパネルに通すことで、お家を冷やしたり、温めたりするシステムです。
クール暖に関する詳細は下記の記事を御覧ください。
クール暖(エコヌクール)の水温設定と平均温度の関係をグラフにしました。
(水温設定:棒グラフ、平均温度:折れ線グラフ)
12月は暖房:自動2(弱設定)で過ごしました。
12月18日以降は屋外平均気温もガクンと下がり、自動2では力不足を感じますね。
日射取得ができる晴れの日はリビングはとても快適よ。曇や雨だと室温が上がらないから、暖房を強めないとかもね、
1月は「自動1」で運用しようと思います。
クール暖を使用する上で、露点温度との関係性が重要だと考えています。
✔夏季:露点温度を下回る設定とすることで、除湿効果が得られる。
✔冬季:露点温度を下回る場所を屋内に作らないことで、結露を防止できる。
下記は露点温度とクール暖の設定温度を示したグラフです。
参考に最も温度が下がるであろう、寝室の窓際の温度を掲載します。
赤丸を付けた日は寝室の窓際が露点温度を下回っているので、結露の可能性があります。
実際に12月25日の朝に寝室の窓で結露が発生したので詳細を確認してみましょう。
夜中から明け方にかけて窓際の温度が「結露レッドゾーンエリア」まで下がってしまいました。結果的に窓の下渕にわずかながら結露が発生しました。
露点温度である11℃まで下がってしまうとビッチョビチョになると思いますが、このぐらいの結露であれば自然乾燥可能です。
予防策としては、カーテンを締め切らないで少し上げると改善します。
過去の記事が参考になりますので、よかったら合わせて読んでみてください。下記にリンクを貼っておきます。
光熱費紹介
光熱費に関わる基本情報のご紹介です。
断熱性能はHEAT20 G3(断熱等級7)です。
- 面積:106m2(32坪)
- 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
- 断熱性能(UA値):0.23w/m2k
- 気密性能(C値):0.13cm2/m2
- 工法/構想:木造軸組工法
- 換気システム:第1種全熱交換型
2023年に導入し、2023年6月から運用を開始
- 太陽光発電パネル
・メーカー:Hanwha Q SELLS
・モデル:Q.PEAK DUO M-G11
・発電容量:400W×30枚=12kW - 太陽光パネルの設置条件
・屋根傾斜角:14.04度
・方位角:135度 - パワーコンディショナ
・メーカー:ダイヤゼブラ電機
・モデル:9.9kW 5回路モデル(EHF-S99MP5B) - 蓄電池
・メーカー:ダイヤゼブラ電機
・モデル:EIBS7
・蓄電容量:6.2kWh(実効容量)
▶蓄電池の運転モード
・運転モード:節エネ(日中の余剰電力で蓄電し、夜間放電する)
・使い切りレベル:0(残量0%まで放電する)
オール電化です。
- 冷暖房設備
協立エアテック:クール暖(輻射式冷暖房) - 換気設備
マーベックス:澄家(全熱交換型第一種換気) - 給湯設備
三菱:エコキュート(Sシリーズ460L) - 調理器具(IH)
三菱:ユーロスタイルIH(グリルなし) - 食洗機
BOSCH:60cmビルトイン食洗機(SMV46TX016) - 洗濯機
SHARP:ドラム式洗濯乾燥機(ES-W113) - 除湿機(梅雨、夏時期のみ使用)
三菱:衣類乾燥除湿機(MJ-M120PX)
エレクトロラックス:除湿機(UltimateHome 500)
2022年9月6日に第一子が誕生しました。
生活スタイルは2022年9月から大きく変わりました。
- 居住者:夫婦+子供1
- お休み:基本的には土日祝日休み
- 屋内の服装
夏:半袖半ズボン
冬:長袖長ズボン(薄手) - 室温目標
夏:25℃〜28℃
冬:22℃〜24℃ - 湿度目標
相対湿度:40%〜60%
絶対湿度:7g/kg〜13g/kg - 食洗機:1日に1回が基本
- 洗濯:
2日に1回が基本→ 1日に1回が基本
夏:洗濯機の乾燥機能を使用
冬:部屋干し・・・節電+加湿→ 洗濯機の乾燥機使用
※子育て中の今、乾燥機能は手放せず、冬でも使います - お風呂:
基本的にはシャワー
(快適な家になってからお風呂を欲しなくなった)
→基本的に毎日入浴(1月25日より子供が沐浴を卒業)
電力使用予測(エネルギーパス協会の事前予測)
消費量予測 | 光熱費予測 | 電力単価 (1kWhあたり) |
---|---|---|
515kWh | 20,619円 | 40.0円 |
建設時(2021年)は電力単価:29.1円/kWhでしたが、2022年の年末実績では電力単価:40円/kWhとなりました。
そのため光熱費の予測計算は40円/kWhで再計算しています。
✔29.1円/kWhの年間光熱費予測:175,500円
✔40.0円/kWhの年間光熱費予測:241,237円
年間で65,737円の差が生じることになります。
電力料金の仕組みをおさらい
一般的なご家庭で電気を使用した際の電気料金の算出方法をおさらいしておきます。
代表例として「東京電力エナジーパートナー」の「従量電灯B」の算出方法を示します。
使用量に対して、“単価”と“燃料費調整額”と“再エネ賦課金”が掛け算で計算されます。
如何に使用量を減らすかが、電力料金を抑える唯一の方法です。
電力使用量と光熱費
2023年12月(2023/12/1〜2023/12/31)の使用量と光熱費は下記となりました。
電力会社:JAPAN電力(くらしプランS)※2023年8月分よりJAPAN電力へ切替え
- 電力使用量:595kWh
- 電力買電量:139kWh
- 電力料金:4,144円
- 電気使用量は予測に対して116%
- 昨年の使用量に対しては117%
- 1m2あたりの電気使用量:5.6kWh/月(595kWh÷106m2)
- 1m2あたりの電気料金:39.1円/月(4,144円÷106m2)
- 1kWhあたりの電気単価(基本料金含む):29.8円
予測比、昨年比に対して使用量が増加しています。昨年に対しては、お風呂の使用頻度が増えたことが影響している気がします。(昨年は宅郎Jrが沐浴だったため、シャワーメインの暮らし)
2022年との大きな違いは太陽光発電&蓄電池が装備されたことです。
お陰で、電気料金は4,144円で昨年の20,619円に対して、▲16,179円も抑えることができています。
太陽光発電&蓄電池の効果については後述します。
2022年は電気料金の高騰もあったから、目を塞ぎたくなる金額だったわね!先行投資だけど、太陽光発電を付けてよかったわね。
内訳
項目 | 単価[円] | 買電量[kWh] | 金額[円] |
---|---|---|---|
基本料金(60A) | 0 | − | 0 |
電力量料金(1段料金) | 27.00 | 139.00 | 3,753.0 |
燃料費調整額 | 1.39 | 139.00 | 193.2 |
再生可能エネルギー発電進捗賦課金 | 1.40 | 139.00 | 194.6 |
合計 | 4,144 |
年間累計
エネパス予測および、昨年(2022年)・今年(2023年)の実績使用量・光熱費の累計グラフです。
2023年6月より太陽光&蓄電池を稼働させたため、累計光熱費の上昇が抑えられています。このギャップが導入に対する費用効果と考えていいと思います。この効果については後述します。
燃料費等調整額・再エネ賦課金の推移
燃料費等調整額
燃料費調整額は8月から上昇局面となっていて、どこまで上昇するのか心配でしたが、12月は1.36円/kWhで少し下がりました。
国による軽減措置(▲3.5円/kWh)がいつまで続くかわかりませんが、暖房を使用する冬の期間だけでも継続してほしいですね。
電気代、ガソリン代、食費代などみ〜んな上がって大変よね…
色々と温かい日が訪れることを願います。
再エネ賦課金
2023年(5月から翌年4月分)の再エネ賦課金は1.40円/kWhです。
2023年は燃料費高騰の影響で再エネ賦課金は減少しました。
2023年度の賦課金単価については、足元のウクライナ危機による急激な市場価格の高騰により、再エネ電気の販売収入(回避可能費用)が増加すること等から、以下のとおり、1kWh当たり1.40円となります。
経済産業省:再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度における2023年度以降の買取価格等と2023年度の賦課金単価を設定します
電力単価の推移
基本料金を含めた電力単価の推移を示します。
太陽光発電&蓄電池の効果で買電量が少なくなった利点を活かし、基本料金ゼロ円の電力会社(JAPAN電力)とすることで、基本料金を含む電力単価は29.8円/kWhです。
2021年の水準を下回っています。
電気使用量の分析
電気使用量のは屋外気温との関係が密接と考えています。
その他因子も含めて分析してみます。
電気使用量と因子の相関分析
相関分析を用いて電気使用量との関係性を分析してみます。
電気使用量に関係する因子(5つ)について相関係数を算出します。
- 屋外平均気温
- 屋外最高気温
- 屋外最低気温
- 日照時間
- 屋内平均温度
相関係数 | 相関の強さ |
---|---|
1.0〜0.7 | 強い正の相関 |
0.7〜0.5 | 正の相関 |
0.5〜-0.5 | 相関なし |
-0.5〜-0.7 | 負の相関 |
-0.7〜-1.0 | 強い負の相関 |
12月の使用電力と温度の関係から求めた相関係数は、r=▲0.76で「強い負の相関」となる要因がありました。それは、屋外平均気温との関係です。
負の相関係数を高めた要因として下記が挙げられます。
・エコキュート:給水される水温の低下。また、気温が低いことでヒートポンプによる熱回収が困難。
・暖房:気温が低くなったことで暖房を使用。また、気温が低いことでヒートポンプによる熱回収が困難。
・食洗機:給水される水温の低下。
2023年12月の電気使用量
- 電気使用量の“平均”は19.2kWh
- 電気使用量“最小値”は14.1kWh(12月8日)
- 電気使用量“最大値”は24.9kWh(12月24日)
- 全域で暖房しようのため、平均電力使用量は19.2kWhと多い
- 屋外の平均気温が下がった12月18日以降の電力使用量が増加
- 太陽光発電、蓄電池の効果で買電量は平均4.5kWh
- 夜間の暖房使用で蓄電池のキャパを超えるため買電はやむを得ない
平均気温が3℃だった12月22〜24日は寒かったですね。
でも、屋内は暖かく過ごしやすかったです。
その分、電力は使用していますね。
2023年12月の電気料金
- 電気料金の“平均”は133.7円
- 電気料金“最小値”は51円(12月4日)
- 電気料金“最大値”は374円(12月5日)
- 2023年6月より太陽光&蓄電池の運用を開始
- 買電電力料金はかなり抑えられて平均133.7円
- 12月4日は晴れ、12月5日は曇りで電気料金は大きな差
太陽光発電の運用実績
2023年6月より、太陽光発電&蓄電池の運用を開始しました。
どのような電力収支になっているのか、毎月確認していきたいと思います。
また、設備“あり”と“なし”で電気料金にどのような差があるかも比較したいと思います。
発電シミュレーションと実績
太陽光見積もり時の発電シミュレーションと実際の発電量を確認してみます。
12月22日は冬至のため、一年で一番日照時間が短いです。
そんな12月ですが、656kWhの発電をしてくれました。
使用量が595kWhでしたので、61kWhのプラスです。
2023年12月も発電量はシミュレーションに対して大幅過達です。
今のところ7ヶ月連続で過達となりとても頼もしいです。
電力収支(daily)
プラスは発電量を示します。
マイナスは使用量を示します。
グレーの線はその日の収支を示します。
参考として、理論値発電量についても示しています。
理論値発電量は屋根の傾斜/向き、日射量などから求められた値です。
- システム容量:12kW
- 屋根傾斜角:14.04度
- 方位角:135度
- 温度損失:10,15,20(季節別)
- パワコン損失:5%
- その他損失:5%
理論値発電量よりも多く発電してくれていることは頼もしいですね。
今後も引き続き太陽光発電さんには頑張って頂きたいです。
太陽光発電を大容量の12kWhにした理由
✔我が家の屋根は北西流れの片流れで発電に不利
✔曇や雨の日でもプラス収支を維持したい
✔冬季の日照時間減少でもプラス収支を維持したい
✔将来のEV採用を見越して
発電状況(pickup)
電力収支がトップとワーストの一日を比較してみましょう。
電力収支トップ:2023/12/8
12月8日は8.2kWhのプラス収支でした。
使用量のピークもしっかり発電領域に納まっていますね。
12月は1年で最も太陽が低く、日照時間も短い月とあって、発電の山が低く裾野も小さいですね。
電力収支ワースト:2023/12/5
12月5日は一日を通して曇りでした。
発電はしてくれていますが、9.5kWhと少なく、使用量の22.9kWhに対して大幅に不足しています。
但し、このような大幅マイナスな日は、1日しかありませんでした。
後述する電力自給率が物語ってくれます。
電力自給率
電力自給率は下記の式で求めています。
平均電力自給率は70.2%です。
日照量も少なく、日照時間も短いですし、暖房を終日使用しているため、太陽光発電と蓄電池ではカバーしきれませんね。
それでも一年で最も厳しい季節を自給率70%で乗り切ったことは合格点だと思います。
<電力自給率UPのポイント>
✔エコキュートの湧きあげは日中に行う
✔洗濯乾燥は日中に行う
✔食洗機は日中に使用する(1日分をまとめて洗浄)
✔夜間は極力電力を使わない💤
売電収入
我が家のFIT契約は2023年のため、売電単価は16円となります。
売電価格は16円のため、あまり売るメリットはありませんが、捨ててしまうよりは100倍マシなため、せっせと売電します。
2023年12月は156kWhの売電となり、2,498円の売上となりました。
買電料金が4,144円ですので、単純な収支であれば▲1,646円です。
最もワーストな月にしては上出来でしょう。
太陽光&蓄電池の有無比較
ここでは、太陽光&蓄電池の有無でどれくらい電気料金がか変わってくるのかを比較します。
設備有無によって、相性の良い電力契約があるため、比較しているプランが異なります。
■設備あり(現在契約中の電力プラン)
JAPAN電力:くらしプランS
■設備なし
TEPCO:従量電灯B
- 設備あり:4,144円
- 設備なし:19,058円
差額:14,915円
設備導入の費用と効果額の関係
(利回り算出)
<太陽光発電&蓄電池導入費用>
- 設備導入費用:4,400,000円(税込み)
- 群馬県からの補助金(再エネ補助金):150,000円
導入費用:4,250,000円
<利回りの計算式>
- 利回り(一月分を年間換算) = 毎月の効果額 ✕ 12ヶ月 ÷ 設備導入費
- 利回り(年間)= 年間効果額 ÷ 設備導入費
2023年12月の設備導入効果額は17,413円と発電量ワースト1位月にしてはありがたい規模の額です。
年利計算すると4.9%です。
発電量ワースト月であっても投資対象として旨味がある数値となっています。
電力会社の比較
2023年12月現在、我が家が契約している電力会社は「JAPAN電力」です。
太陽光&蓄電池が備わったことで、電気の買い方は大きく変わりました。
それは、買電量がものすごく少なくなったということです。
そうすると、気になってしまうのが「基本料金」です。
我が家は基本料金ゼロ円の「JAPAN電力」へ2023年8月分から切替えました。
我が家の契約プラン以外ではいったいどうなるのか?気になります!
そこで、僕が気になる7社(8プラン)をピックアップして、電力料金の比較を行ってみました。
前提条件
<前提条件>
✔我が家はオール電化のため、60A(6kVA)での契約
✔東京電力管内
✔太陽光&蓄電池と相性の良いプランを優先
✔比較のためTEPCO従量電灯B等も記載する
※あくまで筆者調べのため、参考扱いでお願いします。
電力会社、プラン比較表
10月より比較に加えた「タダ電」には注目です。
なんてったって、タダ(無料)ですかね!!
しかし、改悪が発表されました。
タダ電の改悪は2023年5月29日にサービスが開始されて以降2回目です。
改悪の内容は下記でして、2024年1月15日(月)の利用分から適用されるようです。
あらら…
うまくすれば無料にはなりそうだけど、改悪の勢いが凄いわね!!
安定して利用するには厳しい電力会社ですね。
一応今後もウォッチは続けていこうと思います。
電力料金の支払額レース
レース結果
2023年12月の安さランキング
🥇1位:タダ電…1,399円
🥈2位:Looopでんき…3,953円
🥉3位:JAPAN電力…4,144円
4位:シン・エナジー(夜フィット)…4,463円
5位:シン・エナジー(きほん)…4,801円
6位:TEPCO(従量電灯B)…4,902円
7位:九電みらいエナジー…4,907円
8位:よかエネEAST電灯…5,695円
12月も『タダ電』が強かったです!!
我が家で契約中の「JAPAN電力」は3位でした。2位のLooopでんきとは僅差で、その差は191円でした。
タダ電は2024年1月15日から料金が変わりますので、1月分は改定後の料金でレースに加えて見ていきます。
タダ電は強すぎたけど、無理のあるプランだったみたいね。
楽天モバイルの0円を思い出すわね。
無理のあるプランは持続できませんね。
太陽光発電&蓄電池を搭載後(2023年6月〜)の実績はこちら👇
※6月〜9月の『タダ電』は電力量料金(買電量×65円)のみで計算しています。
6月をスタート地点として、11月中継所通過地点の結果はこちら👇
※6月〜9月の『タダ電』は電力量料金(買電量×65円)のみで計算しています。
2023年は「タダ電」が圧勝という結果ね。
改悪がなければ、良かったのにね〜
2024年1月からは改定後の「タダ電」で料金を算出していきます。
改定されても1位をキープする気がしますが、切り替える気分になれないですね…
またいつ変更されちゃうか怖いもんね…
我が家の電力プラン選定を下記記事にまとめてあります。
参考してみてください。
電力会社の比較は下記のサイトが便利です。
是非ご家庭にあった電力会社を探してみましょう!!
エネチェンジでご家庭に適した電力会社を見つけよう!
まとめ
この記事を通じて、2023年12月における高気密高断熱住宅での生活について深く掘り下げてきました。寒い季節において、家の中の快適さが何よりも重要になります。特に12月は、家族の幸せが直接、温度管理に結びつく大切な時期です。そこで、高気密高断熱住宅がもたらす効果について、もう一度詳しく見ていきましょう。
- 室内の寒さ対策:高気密高断熱住宅は、外の冷たい空気を遮断し、室内を暖かく保つ。
- 暖房費の削減:エネルギー効率の良い構造により、暖房費の節約に大きく寄与する。
- 結露とカビの防止:結露を最小限に抑え、カビの発生リスクを減らす。
- 健康問題の軽減:室内外の温度差を少なくし、健康的な生活環境を維持する。
- エコで持続可能な暮らし:エネルギー効率の良さは、環境への配慮と持続可能な生活を実現する。
これらのポイントを踏まえて、高気密高断熱住宅の生活がいかに快適で経済的であるかを理解していただけたと思います。
- 平均温度:22.4℃(冬季目標:22℃〜24℃)(夏季目標:25℃〜28℃)
- 平均相対湿度:52.0%(目標:40%〜60%)
- 平均絶対湿度:8.8g/kg(目標:7g/kg〜13g/kg)
12月の平均屋内温度は22.4℃で目標温度内を推移しました。
湿度は52.0%で乾燥対策はGoodです。
朝の外気温はマイナスになる日もありましたが、薄手の布団で朝までぐっすり眠ることができています。
- 予測電力使用量:515kWh
- 予測電気料金:20,619円
- 実際の電力使用量:595kWh(予測比116%)
- 実際の買電量:139kWh(予測比27%)
- 実際の電気料金:4,144円(予測比20%)
※2022年9月から家族が増えました!在宅時間は大幅に増加!洗濯等の回数も増加しています。
※2022年11月から電気会社変更(Looopでんき → 九電みらいエナジー)
※2023年1月から子供が沐浴を卒業し、シャワー中心からお風呂中心へシフト
※2023年6月から太陽光発電&蓄電池を運用開始
※2023年8月から電力会社変更(九電みらいエナジー → JAPAN電力)
- 電気使用量は予測に対して116%でやや多い
- 昨年の使用量に対しては117%
- 1m2あたりの電気使用量:5.6kWh/月(595kWh÷106m2)
- 1m2あたりの電気料金:39.1円/月(4,144円÷106m2)
- 1kWhあたりの電気単価(基本料金含む):29.8円
2023年12月の我が家の電気使用量は595kWhで、予測値515kWhを超えましたが、電気代は4,144円に抑えられました。この低コストは、太陽光発電と蓄電池の効果によるもので、同設備がなければ約19,058円かかるところを大幅に節約できました。高気密高断熱住宅のエネルギー効率の良さが、冬の電気代削減に大きく貢献しています。
- 電力自給率:70.2%
- 太陽光&蓄電池の有無での電気料金差額:14,915円
- 売電電力量:156kWh
- 売電収益額:2,498円(売電単価:16円)
- 太陽光&蓄電池の効果額:17,413円(利回り4.9%)
太陽光&蓄電池の効果額は17,413円で投資額に対する利回りは4.9%(年換算)
一年を通じて最も悪い利回り月でも4%を上回る利回りは素晴らしい
2023年12月の安さランキング
🥇1位:タダ電…1,399円
🥈2位:Looopでんき…3,953円
🥉3位:JAPAN電力…4,144円 ←契約中
4位:シン・エナジー(夜フィット)…4,463円
5位:シン・エナジー(きほん)…4,801円
6位:TEPCO(従量電灯B)…4,902円
7位:九電みらいエナジー…4,907円
8位:よかエネEAST電灯…5,695円
電力料金レースは12月も「タダ電」が1位でした。
タダ電に関しては2024年1月に改悪があるため、1位と2位の差が詰まると予想します。
引き続き、各社の比較を継続したいと思います。
冬の寒さに負けず、家族とともに快適な時間を過ごすために、高気密高断熱住宅は非常に有効な選択肢です。寒い季節も暖かく過ごしながら、電気代の節約にもつながるこの住宅スタイルは、多くの家庭にとって理想的な解決策と言えるでしょう。これからお家を建てる方や、リフォームをお考えの方は、次の冬に向けて、今から準備を始めてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました!