こんにちは!宅郎です。僕の家族(妻のなっちゃんと1歳の宅郎Jr)との暮らしをシェアするこのブログでは、今回は11月の高気密高断熱住宅での生活と、僕たちが実現した驚きの電気料金をお伝えします。屋外の大きな温度差にも関わらず、僕たち家族は快適に過ごしながら、電気代を大幅に削減できました。太陽光発電と蓄電池の効果をリアルに感じていただける内容です。高気密高断熱住宅に興味がある方、またはすでにそこに住んでいる方にも役立つ情報を、わかりやすくご紹介しますので、ぜひご覧ください。
おさえておきたいポイントは相変わらずの断熱性能です!
✔夏は屋外の暑さを断熱し、冷やした屋内をキープする。
✔冬は屋外の寒さを断熱し、温めた屋内をキープする。
まさに魔法瓶のようなお家に住むことで、無駄なエネルギーを抑えることができます。
我が家は断熱等級7(HEAT20 G3)の断熱性を有しますが、どのような住環境になり、その時の電気代がいくらになるのか?など参考にしていただければと思います。


高気密高断熱(C値0.13cm2/m2、UA値0.23w/m2k)+太陽光発電&蓄電池のある暮らしをご紹介
- 11月の屋外/屋内の温湿度状況
- 11月の光熱費(JAPAN電力:くらしプランS)
- 太陽光&蓄電池の運用効果
- 電力会社の比較(支払額ランキング)
<結論>
- 寒くて目覚められない?布団が恋しい?そんなことは感じない暮らしの実現
- 湿度50%以上をキープ、乾燥シーズンを感じさせない
- 屋内の平均室内温度は23.3℃
- 電気使用量は419kWh、買電量は53kWhのみ
- 電気料金はたったの1,674円(基本料金込み)
- 電力自給率は86.4%で、太陽光発電の余剰電力売電量は302kWh、売上4,824円
- 電力会社の支払額ランキング
🥇1位:タダ電…0円
🥈2位:JAPAN電力…1,674円
🥉3位:Looopでんき…1,719円
お家づくりで後悔しないためのポイント
日本の住宅における11月の悩みTOP5!高気密高断熱住宅はどの様に関わるのか?
日本における11月の家庭の悩みトップ5をピックアップし、僕たちがどのように高気密高断熱住宅でこれらの問題を解決しているのかをご紹介します。11月は季節の変わり目で、家庭に様々な悩みが生じやすい時期です。しかし、僕たちの家では、高気密高断熱の設計のおかげで、これらの一般的な問題を大きく軽減しています。では、具体的に見ていきましょう。
- 温度差による不快感
11月は日中と夜間の温度差が激しく、家の中での温度調節が難しいですが、高気密高断熱住宅では、室内温度が一定に保たれ、快適な生活空間を維持できます。 - 暖房費の増加
寒くなるにつれ、暖房費の心配が増えます。しかし、僕たちの家では、断熱性能が高いため、暖房にかかる費用を大幅に削減しています。 - 乾燥による不快感
11月は空気が乾燥し始め、肌や喉の乾燥が気になります。高気密住宅では、適切な換気システムにより、室内の湿度を適切に保つことができます。 - カビや結露の問題
寒暖の差が激しいと、カビや結露が発生しやすくなります。しかし、僕たちの家では、高い断熱性と適切な換気により、これらの問題を大きく減らしています。 - エネルギー消費の懸念
冬の寒さに備え、家電の使用が増えがちですが、僕たちの家では、太陽光発電システムのおかげで、電力自給率が高く、エネルギー効率が良いです。

これらの悩みは多くの日本の家庭で共通していますが、高気密高断熱住宅に住むことで、これらを効果的に解決し、より快適で経済的な生活を実現しています。これからも、僕たちの暮らしの様子をお伝えしていきますので、どうぞお楽しみに!
2023年11月の屋外状況



我が家はあるのは群馬県です。
11月の群馬県ですが、11月2日に26.9℃を記録しました。そこから11月26日の最低気温2.1℃まで急降下しています。
同時に空気の乾燥も一段と進行し、本格的な「乾燥」を迎えました。



赤ちゃんの肌は乾燥しやすいから気を付けなくっちゃ!



お肌カサカサはかゆいかゆいだからやだ〜



乾燥対策は必須ですね!!
そんな群馬県の気温状況を見てみましょう。
屋外の情報に関しては、気象庁のデータを用いています。
2023年11月の屋外気温@群馬県
群馬県の2023年11月の屋外気温を確認してみます。
平均気温と最高気温/最低気温をグラフ化しました。
グラフ下部の数字は一日の温度差の値です。


- 平均気温:12.5℃
(10月の17.7℃から-5.2℃) - 最高気温:26.9℃
(10月の27.2℃から-0.3℃) - 最低気温:2.1℃
(10月の7.7℃から-5.6℃)



最高気温は26.9℃、最低気温は2.1℃と11月内の気温差は24.8℃もありました。一日の寒暖差を見ても11月2日は14.2℃もあります!



アパート時代の朝の冷え込みを思い出すわ。
暖かくして寝ないと風邪をひいちゃうわね。



我が家では、寒さを心配して布団をかぶって寝ると、汗だくです笑



そうなのよね!今までの常識で対策すると逆に体調を崩しちゃうのよね!!



確かに!でも、流石に3年目なので慣れたでしょ?



赤ちゃんが居ると改めて心配になっちゃって、「寒くないかなぁ〜」て不安になっちゃうんだよね。



すやぁ〜すやぁ〜💤



気持ちよさそうに寝ているから大丈夫!
そんな屋内の様子を詳しく見ていきましょう。
住環境の記録:2023年11月1日〜11月30日
お家の基本スペック
- 面積:106m2(32坪)
- 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
- 断熱性能(UA値):0.23w/m2k(HEAT20・G3、断熱等級7)
- 気密性能(C値):0.13cm2/m2
- 工法/構想:木造軸組工法
- 換気システム:第1種全熱交換型
- 太陽光発電:なし → 12kW(2023年6月運用)
- 蓄電池:なし → 6.2kWh(実効容量)(2023年6月運用)
また、断熱性能、気密性能に関する「おさらい」はこちらの記事を参考にしてください。
太陽光発電と蓄電池を2023年6月から導入しました。設備の詳細は下記記事をご覧ください。


温度比較
- リビング(南側一等地)
- ロフト(高所注意!)
- 寝室(北側角部屋)
- 脱衣室(西側)
- 子供部屋(東側)
- 床下(基礎断熱=屋内扱い)
- 屋根裏(屋根断熱=屋内扱い)


各部屋の平均温度と屋外気温を折れ線グラフで表示しています。
ざっくりですがトレンドを掴めるかと思います。


屋内平均温度と温度差
平均温度のトレンドで全体感は捉えましたが、一日の温度変化が見えてきません。
そこで、平均温度と最高温度/最低温度を示し、一日の最大温度差を見ていきます。
※実際の居住スペースではない「床下」と「屋根裏」は除きます。


それぞれの値をピックアップ


- 屋内平均温度:23.3℃(快適)
- 各計測点の最大温度差:5.7℃(11月14日)
- 目標温度域(夏季:25℃〜28℃、冬期:22℃〜24℃)に対して、冬季領域に入ってきた
- 最大温度は27.8℃と高い(リビング)
- 最低温度は18.9℃(寝室)



暖房の使用タイミングを見誤って、屋内最低温度が18.9℃まで下がってしまいました。11月14日以降は暖房を使用し20℃を下回ることはありませんでした。
11月のトピックとしては、
✔11月14日の屋内最低温度18.9℃
✔11月26日の屋外最低気温2.1℃
について取り上げたいと思います。
屋外気温と各部屋の温度を表示します。
その上で、最大温度差を求めています。
11月14日の屋内最低温度:18.9℃





この日は朝方6時ごろに屋外最低気温の3.6℃になりました。
その後、屋内では寝室において、最低温度18.9℃が記録しました。
流石に20℃を下回ると寒いので、無暖房の限界ですね。



20℃以下だとすごく寒いって訳じゃないけど、掛け布団が必要ね。



と言うことで、この日より暖房の運転を開始します。
11月15日の暖房使用(最低温度:21.3℃)





暖房使用した翌日の15日を確認してみると、屋内最低温度は21.3℃(寝室)です。
でも、この日の屋外最低気温は6.9℃と前日よりも冷え込みは穏やかでしたので、単純比較はできませんね。



体感としてはとても快適になったわよ。
11月26日の屋外最低気温:2.1℃





この日は朝6時台に屋外最低気温が2.1℃となりました。
屋内は20℃以上をキープしております。リビングにおいては22.2℃ですね。



この温度がキープされていると、寒くて起きるなんてことは無いわね。



目覚まし⏰と同時に飛び起きても寒くありません。
即行動を起こせます!!



え…でも私はのんびり起きたい😴
湿度比較


相対湿度[%]
馴染みのある相対湿度[%]で屋外と屋内を比較してみます。
屋内の湿度は各部屋(床下、屋根裏を除く5ヶ所)の平均値です。


- ■屋外の相対湿度
-
- 平均相対湿度:59.1%
- 最高相対湿度:84.3%(11月6日)
- 最低相対湿度:47.6%(11月11日)
- ■屋内の相対湿度
-
- 平均相対湿度:55.4%(床下、屋根裏除く)
- 最高相対湿度:75.0%(11月10日)
- 最低相対湿度:43.0%(11月29日)



11月になり一段と乾燥したという印象ですが、相対湿度ではあまり乾燥しているように見えませんね。
乾燥とは逆に平均相対湿度が60%を超えている日もあります。
11月7日の屋内にスポットを当てて確認してみましょう。





この日は明け方に雨が降り、屋外の相対湿度は90%を超えておりました。11月にしては珍しく潤った日となりました。
この時の屋内は相対湿度が60%を超えてます。
ちょっと湿度が高すぎですね。



乾燥シーズンには珍しいわね。
お肌や喉にとってはこれぐらい潤っててもいいけどね。



この日の絶対湿度の様子も後述します。
絶対湿度[g/kg]
湿度の実態を見るには、相対湿度よりも絶対湿度の方が一目瞭然です。
湿度変化を確認するために、絶対湿度で比較してみましょう。
絶対湿度は計算で求めています。
(絶対湿度[g/kg]:1kgの空気の中に含まれる水分量[g]を示した値)


- ■屋外の絶対湿度
-
- 平均絶対湿度:5.5g/kg
- 最高絶対湿度:12.4g/kg(11月7日)
- 最低絶対湿度:2.5g/kg(11月13日)
- ■屋内の絶対湿度
-
- 平均絶対湿度:10.0g/kg(床下、屋根裏除く)
- 最高絶対湿度:15.4g/kg(11月5日、7日)
- 最低絶対湿度:7.4g/kg(11月14日)



相対湿度で屋内が潤っていた11月7日以降は急激に絶対湿度が減少し、乾燥領域に入ってきました。
最低絶対湿度は11月13日で記録した2.5g/kgです。
その近辺の詳細を確認してみましょう。





この日の屋外は相対湿度で90%を超えていましたが、絶対湿度で見ると目標上限の12g/kg程度となっています。
屋内も同等の12g/kgとなっていますね。
違いは、8時以降急激に絶対湿度が低下する屋外に対して、屋内は絶対湿度がキープできております。



毎日これぐらいの湿度がキープできている乾燥感は感じられないわね。



だと良いのですが…
他の日も確認してみましょう。





こちらは屋外の乾燥が進んだ11月14日の様子です。
全体的に絶対湿度が低いですね。
屋内は目標絶対湿度の下限付近となっています。



確かに乾燥感を感じ始めた頃かもしれないね。
この日以降は加湿器の送風量を最大にしました!



相対湿度で見ると毎日安定しているように見えるんだけど、絶対湿度では波があるんだね。
加湿器の強弱で多少の調整は必要だね。
クール暖(&エコヌクール):水温設定
クール暖(エコヌクール)の水温設定と平均温度の関係をグラフにしました。
(水温設定:棒グラフ、平均温度:折れ線グラフ)





11月前半は無暖房で快適に過ごせています。
11月8日からは屋外平均気温が急激に下がり始めていきました。
12日は平均気温が10℃を下回り始めました。
この時、屋内平均温度は目標の22℃を下回りました。



この時は体感的にも寒いと感じたわね。



ですよね〜
なので、14日の夜から暖房の使用を開始しました。
クール暖の設定で「暖房:自動2」で運用しています。



グラフで見るとわかりやすく目標温度内になったわね。
快適になりました。
クール暖を使用する上で、露点温度との関係性が重要だと考えています。
✔夏季:露点温度を下回る設定とすることで、除湿効果が得られる。
✔冬季:露点温度を下回る場所を屋内に作らないことで、結露を防止できる。
下記は露点温度とクール暖の設定温度を示したグラフです。





冬場の注意点は「露点温度になる部分を屋内に作らない」です。
特に窓は露点温度になりやすいので注意が必要ですね。
11月のワーストでは14日に14.4℃で結露してしまうという事になります。


光熱費紹介
光熱費に関わる基本情報のご紹介です。
断熱性能はHEAT20 G3(断熱等級7)です。
- 面積:106m2(32坪)
- 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
- 断熱性能(UA値):0.23w/m2k
- 気密性能(C値):0.13cm2/m2
- 工法/構想:木造軸組工法
- 換気システム:第1種全熱交換型
2023年に導入し、2023年6月から運用を開始
- 太陽光発電パネル
・メーカー:Hanwha Q SELLS
・モデル:Q.PEAK DUO M-G11
・発電容量:400W×30枚=12kW - 太陽光パネルの設置条件
・屋根傾斜角:14.04度
・方位角:135度 - パワーコンディショナ
・メーカー:ダイヤゼブラ電機
・モデル:9.9kW 5回路モデル(EHF-S99MP5B) - 蓄電池
・メーカー:ダイヤゼブラ電機
・モデル:EIBS7
・蓄電容量:6.2kWh(実効容量)
▶蓄電池の運転モード
・運転モード:節エネ(日中の余剰電力で蓄電し、夜間放電する)
・使い切りレベル:0(残量0%まで放電する)
オール電化です。
- 冷暖房設備
協立エアテック:クール暖(輻射式冷暖房) - 換気設備
マーベックス:澄家(全熱交換型第一種換気) - 給湯設備
三菱:エコキュート(Sシリーズ460L) - 調理器具(IH)
三菱:ユーロスタイルIH(グリルなし) - 食洗機
BOSCH:60cmビルトイン食洗機(SMV46TX016) - 洗濯機
SHARP:ドラム式洗濯乾燥機(ES-W113) - 除湿機(梅雨、夏時期のみ使用)
三菱:衣類乾燥除湿機(MJ-M120PX)
エレクトロラックス:除湿機(UltimateHome 500)
2022年9月6日に第一子が誕生しました。
生活スタイルは2022年9月から大きく変わりました。
- 居住者:夫婦+子供1
- お休み:基本的には土日祝日休み
- 屋内の服装
夏:半袖半ズボン
冬:長袖長ズボン(薄手) - 室温目標
夏:25℃〜28℃
冬:22℃〜24℃ - 湿度目標
相対湿度:40%〜60%
絶対湿度:7g/kg〜13g/kg - 食洗機:1日に1回が基本
- 洗濯:
2日に1回が基本→ 1日に1回が基本
夏:洗濯機の乾燥機能を使用
冬:部屋干し・・・節電+加湿→ 洗濯機の乾燥機使用
※子育て中の今、乾燥機能は手放せず、冬でも使います - お風呂:
基本的にはシャワー
(快適な家になってからお風呂を欲しなくなった)
→基本的に毎日入浴(1月25日より子供が沐浴を卒業)
電力使用予測(エネルギーパス協会の事前予測)


消費量予測 | 光熱費予測 | 電力単価 (1kWhあたり) |
---|---|---|
395kWh | 15,808円 | 40.0円 |
建設時(2021年)は電力単価:29.1円/kWhでしたが、2022年の年末実績では電力単価:40円/kWhとなりました。
そのため光熱費の予測計算は40円/kWhで再計算しています。
✔29.1円/kWhの年間光熱費予測:175,500円
✔40.0円/kWhの年間光熱費予測:241,237円
年間で65,737円の差が生じることになります。
電力料金の仕組みをおさらい
一般的なご家庭で電気を使用した際の電気料金の算出方法をおさらいしておきます。
代表例として「東京電力エナジーパートナー」の「従量電灯B」の算出方法を示します。


使用量に対して、“単価”と“燃料費調整額”と“再エネ賦課金”が掛け算で計算されます。
如何に使用量を減らすかが、電力料金を抑える唯一の方法です。
電力使用量と光熱費
2023年11月(2023/11/1〜2023/11/30)の使用量と光熱費は下記となりました。
電力会社:JAPAN電力(くらしプランS)※2023年8月分よりJAPAN電力へ切替え






- 電力使用量:419kWh
- 電力買電量:53kWh
- 電力料金:1,674円
- 電気使用量は予測に対して106%
- 昨年の使用量に対しては102%
- 1m2あたりの電気使用量:4.0kWh/月(419kWh÷106m2)
- 1m2あたりの電気料金:15.8円/月(1,674円÷106m2)
- 1kWhあたりの電気単価(基本料金含む):31.6円



使用量は予測に対して106%なので無駄遣いはしていないですね。
逆に何も我慢していないとも言えます。
太陽光発電&蓄電池の効果で買電量は少なく抑えられたため、請求額は1,674円でした。
太陽光発電&蓄電池の効果については後述します。



毎月の電気料金が抑えられていてとても助かるわね。
電気料金の心配から開放されてGoodね。
内訳
項目 | 単価[円] | 買電量[kWh] | 金額[円] |
---|---|---|---|
基本料金(60A) | 0 | − | 0 |
電力量料金(1段料金) | 27.00 | 53.00 | 1431.0 |
燃料費調整額 | 3.19 | 53.00 | 169.1 |
再生可能エネルギー発電進捗賦課金 | 1.40 | 53.00 | 74.2 |
合計 | 1,674 |
年間累計
エネパス予測および、昨年(2022年)・今年(2023年)の実績使用量・光熱費の累計グラフです。





2023年6月より太陽光&蓄電池を稼働させたため、累計光熱費の上昇が抑えられています。このギャップが導入に対する費用効果と考えていいと思います。この効果については後述します。
燃料費等調整額・再エネ賦課金の推移
燃料費等調整額





燃料費調整額は8月から上昇局面となり、11月は3.19円/kWhです。
国による軽減措置(▲3.5円/kWh)がなければ、6.69円/kWhとなります。
冬の暖房シーズンが近づく中で嫌な予感がしますね。



電気料金て本当に安定しないのね。



身近な電気代ですが、一番物価上昇を感じる存在ですね。
再エネ賦課金





2023年(5月から翌年4月分)の再エネ賦課金は1.40円/kWhです。
2023年は燃料費高騰の影響で再エネ賦課金は減少しました。
2023年度の賦課金単価については、足元のウクライナ危機による急激な市場価格の高騰により、再エネ電気の販売収入(回避可能費用)が増加すること等から、以下のとおり、1kWh当たり1.40円となります。
経済産業省:再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度における2023年度以降の買取価格等と2023年度の賦課金単価を設定します
電力単価の推移
基本料金を含めた電力単価の推移を示します。





太陽光発電&蓄電池の効果で買電量が少なくなった利点を活かし、基本料金ゼロ円の電力会社(JAPAN電力)とすることで、基本料金を含む電力単価は31.6円/kWhです。
2021年と同等水準まで上昇してきました。
電気使用量の分析
電気使用量のは屋外気温との関係が密接と考えています。
その他因子も含めて分析してみます。
電気使用量と因子の相関分析
相関分析を用いて電気使用量との関係性を分析してみます。
電気使用量に関係する因子(5つ)について相関係数を算出します。
- 屋外平均気温
- 屋外最高気温
- 屋外最低気温
- 日照時間
- 屋内平均温度


相関係数 | 相関の強さ |
---|---|
1.0〜0.7 | 強い正の相関 |
0.7〜0.5 | 正の相関 |
0.5〜-0.5 | 相関なし |
-0.5〜-0.7 | 負の相関 |
-0.7〜-1.0 | 強い負の相関 |


11月の使用電力と温度の関係から求めた相関係数は、r=▲0.81で「強い負の相関」となる要因がありました。それは、屋外最低気温との関係です。
負の相関係数を高めた要因として下記が挙げられます。
・エコキュート:給水される水温の低下。また、気温が低いことでヒートポンプによる熱回収が困難。
・暖房:気温が低くなったことで暖房を使用。また、気温が低いことでヒートポンプによる熱回収が困難。
・食洗機:給水される水温の低下。
2023年11月の電気使用量


- 電気使用量の“平均”は14.0kWh
- 電気使用量“最小値”は8.9kWh(11月7日)
- 電気使用量“最大値”は20.5kWh(11月18日)
- 無暖房から暖房使用への移り変わりで電気使用量は上昇
- 屋外の平均気温に反比例し電気使用量が増加



11月14日から暖房を使用し始めたため、そこから明確に電気使用量は増加しましたね。
連続稼働される家電の電気使用量は効きが違いますな!
寒くなるのは夜間のため、蓄電池ではカバーしきれず買電が発生しています。蓄電池の実効容量は6.2kWのためやむを得ないですね。
2023年11月の電気料金


- 電気料金の“平均”は55.8円
- 電気料金“最小値”は1.61円(11月2日)
- 電気料金“最大値”は274.61円(11月26日)
- 2023年6月より太陽光&蓄電池の運用を開始
- 買電電力料金はかなり抑えられて平均55.8円
- 夜間の暖房使用は、太陽光発電&蓄電池ではカバーしきれず買電が生じる
太陽光発電の運用実績
2023年6月より、太陽光発電&蓄電池の運用を開始しました。
どのような電力収支になっているのか、毎月確認していきたいと思います。
また、設備“あり”と“なし”で電気料金にどのような差があるかも比較したいと思います。
発電シミュレーションと実績
太陽光見積もり時の発電シミュレーションと実際の発電量を確認してみます。





発電量はシミュレーションに対して大幅過達です。
今のところ6ヶ月連続で過達となりとても頼もしいです。
電力収支(daily)
プラスは発電量を示します。
マイナスは使用量を示します。
グレーの線はその日の収支を示します。
参考として、理論値発電量についても示しています。


理論値発電量は屋根の傾斜/向き、日射量などから求められた値です。
- システム容量:12kW
- 屋根傾斜角:14.04度
- 方位角:135度
- 温度損失:10,15,20(季節別)
- パワコン損失:5%
- その他損失:5%



理論値発電量よりも多く発電してくれていることは頼もしいですね。
今後も引き続き太陽光発電さんには頑張って頂きたいです。
太陽光発電を大容量の12kWhにした理由
✔我が家の屋根は北西流れの片流れで発電に不利
✔曇や雨の日でもプラス収支を維持したい
✔冬季の日照時間減少でもプラス収支を維持したい
✔将来のEV採用を見越して
発電状況(pickup)
電力収支がトップとワーストの一日を比較してみましょう。
電力収支トップ:2023/11/1





11月1日は23.3kWhのプラス収支でした。
使用量のピークもしっかり発電領域に納まっていますね。
蓄電池の充電も10時台で完了し、16時から放電を開始しています。
暖房を使用していないため、夜間もカバーできています。
電力収支ワースト:2023/11/26





11月26日は天気データでは「晴れ」ですが、実際の居住地では「曇り」でした。
発電量は不足して買電が発生していますし、蓄電池への充電も少ししか行えていません。
太陽光は自然に左右される電力源のため、当然こんな日もありますよね。
後述する電力自給率が物語ってくれます。
電力自給率
電力自給率は下記の式で求めています。







平均電力自給率は86.4%です。
暖房を使用している後半も90%前後がチラホラ見られますので、日中に晴れて蓄電池への充電が行えれば、高い自給率が維持できるようですね。
とは言え、これから発電量の減少と暖房・エコキュートによる消費量の増加がありますので、一年で一番厳しい期間に突入していきます。
<電力自給率UPのポイント>
✔エコキュートの湧きあげは日中に行う
✔洗濯乾燥は日中に行う
✔食洗機は日中に使用する(1日分をまとめて洗浄)
✔夜間は極力電力を使わない💤
売電収入
我が家のFIT契約は2023年のため、売電単価は16円となります。





売電価格は16円のため、あまり売るメリットはありませんが、捨ててしまうよりは100倍マシなため、せっせと売電します。
2023年11月は302kWhの売電となり、4,824円の売上となりました。
流石に余剰電力が少なくなってきましたね。
(シミュレーション上、11月はワースト2位の低発電月)
太陽光&蓄電池の有無比較
ここでは、太陽光&蓄電池の有無でどれくらい電気料金がか変わってくるのかを比較します。
設備有無によって、相性の良い電力契約があるため、比較しているプランが異なります。
■設備あり(現在契約中の電力プラン)
JAPAN電力:くらしプランS
■設備なし
TEPCO:従量電灯B


- 設備あり:1,674円
- 設備なし:13,408円
差額:11,734円
設備導入の費用と効果額の関係
(利回り算出)
<太陽光発電&蓄電池導入費用>
- 設備導入費用:4,400,000円(税込み)
- 群馬県からの補助金(再エネ補助金):150,000円
導入費用:4,250,000円
<利回りの計算式>
- 利回り(一月分を年間換算) = 毎月の効果額 ✕ 12ヶ月 ÷ 設備導入費
- 利回り(年間)= 年間効果額 ÷ 設備導入費







2023年11月の設備導入効果額は16,558円と発電量ワースト2位月にしてはありがたい規模の額です。
年利計算すると4.7%です。
まだまだ、投資対象として旨味がある数値となっています。
電力会社の比較
2023年10月現在、我が家が契約している電力会社は「JAPAN電力」です。
太陽光&蓄電池が備わったことで、電気の買い方は大きく変わりました。
それは、買電量がものすごく少なくなったということです。
そうすると、気になってしまうのが「基本料金」です。
我が家は基本料金ゼロ円の「JAPAN電力」へ2023年8月分から切替えました。



我が家の契約プラン以外ではいったいどうなるのか?気になります!
そこで、僕が気になる7社(8プラン)をピックアップして、電力料金の比較を行ってみました。
前提条件
<前提条件>
✔我が家はオール電化のため、60A(6kVA)での契約
✔東京電力管内
✔太陽光&蓄電池と相性の良いプランを優先
✔比較のためTEPCO従量電灯B等も記載する
※あくまで筆者調べのため、参考扱いでお願いします。
電力会社、プラン比較表





10月より比較に加えた「タダ電」には注目です。



なんてったって、タダ(無料)ですかね!!
電力料金の支払額レース
レース結果


2023年11月の安さランキング
🥇1位:タダ電…0円
🥈2位:JAPAN電力…1,674円
🥉3位:Looopでんき…1,719円
4位:よかエネEAST電灯…2,168円
5位:シン・エナジー(夜フィット)…2,341円
6位:シン・エナジー(きほん)…2,641円
7位:TEPCO(従量電灯B)…3,050円
8位:九電みらいエナジー…3,050円



11月も『タダ電』が強い!!
とは言え、我が家で契約中の「JAPAN電力」も健闘してくれています。
引き続き、電力負荷が高まる時期(太陽光の発電量減少、暖房による使用量増加)にどうなるのか?様子を見ていき行きます。
もし、12月、1月、2月で1位が取れれば、切り替えを考えたいですね。



11月も0円…最強すぎる🤤



太陽光発電&蓄電池を搭載後(2023年6月〜)の実績はこちら👇
※6月〜9月の『タダ電』は電力量料金(買電量×65円)のみで計算しています。





6月をスタート地点として、11月中継所通過地点の結果はこちら👇
※6月〜9月の『タダ電』は電力量料金(買電量×65円)のみで計算しています。





タダ電の圧勝じゃないの!!
タダ電、最強すぎる🤤



ん〜我が家との相性は「タダ電」が圧勝なのかもしれないね。
でも!もう少し様子を見てみましょう。
一番心配なのは冬だからね😅



我が家の電力プラン選定を下記記事にまとめてあります。
参考してみてください。





電力会社の比較は下記のサイトが便利です。
是非ご家庭にあった電力会社を探してみましょう!!
エネチェンジでご家庭に適した電力会社を見つけよう!
まとめ
この記事では、2023年11月の高気密高断熱住宅での生活を詳しく見てきました。
- 外の気温が大きく変動する中でも、僕たちの家は一定の快適な室温を保ち続けてくれました。
- 暖房費の削減は家計にとって大きなメリットです。
- 空気が乾燥する季節でも、適切な湿度管理ができるのは、高気密高断熱住宅ならではの利点です。
- 結露やカビの問題もほとんどなく、健康的な生活環境を維持できています。
- 太陽光発電と蓄電池の効果により、電気代の節約は驚くほどでした。
- 電力自給率は高く、売電による収入もあり、経済的にも大きな助けとなっています。
これらのポイントを踏まえて、高気密高断熱住宅の生活がいかに快適で経済的であるかを理解していただけたと思います。
- 平均温度:23.3℃(冬季目標:22℃〜24℃)(夏季目標:25℃〜28℃)
- 平均相対湿度:55.4%(目標:40%〜60%)
- 平均絶対湿度:10.0g/kg(目標:7g/kg〜13g/kg)
11月の平均屋内温度は23.3℃で目標温度の中央値です。
湿度は55.4%で乾燥対策はGoodです。
「寒くて起き難い朝」、「朝起きたら喉がイガイガする」なんてことはありませんでした。
- 予測電力使用量:395kWh
- 予測電気料金:15,808円
- 実際の電力使用量:419kWh(予測比106%)
- 実際の買電量:53kWh(予測比13%)
- 実際の電気料金:1,674円(予測比11%)
※2022年9月から家族が増えました!在宅時間は大幅に増加!洗濯等の回数も増加しています。
※2022年11月から電気会社変更(Looopでんき → 九電みらいエナジー)
※2023年1月から子供が沐浴を卒業し、シャワー中心からお風呂中心へシフト
※2023年6月から太陽光発電&蓄電池を運用開始
※2023年8月から電力会社変更(九電みらいエナジー → JAPAN電力)
- 電気使用量は予測に対して106%
- 昨年の使用量に対しては102%
- 1m2あたりの電気使用量:4.0kWh/月(419kWh÷106m2)
- 1m2あたりの電気料金:15.8円/月(419円÷106m2)
- 1kWhあたりの電気単価(基本料金含む):31.6円
11月の我が家の電気使用量は419kWhで、その中で購入した電気はわずか53kWhに過ぎませんでした。この結果、電気代はたったの1,674円となり、通常ならばかかるであろう約13,000円と比較して、大幅な節約を実現できました。高気密高断熱住宅の効果と太陽光発電、蓄電池のシステムが、このような驚きの節約を可能にしています。
- 電力自給率:86.4%
- 太陽光&蓄電池の有無での電気料金差額:11,734円
- 売電収益額:4,824円
- 太陽光&蓄電池の効果額:16,558円(利回り4.7%)
太陽光&蓄電池の効果額は16,558円で投資額に対する利回りは4.7%(年換算)
一年を通じて最も悪い利回り月でも4%を上回る利回りは素晴らしい
2023年11月の安さランキング
🥇1位:タダ電…0円
🥈2位:JAPAN電力…1,674円
🥉3位:Looopでんき…1,719円
4位:よかエネEAST電灯…2,168円
5位:シン・エナジー(夜フィット)…2,341円
6位:シン・エナジー(きほん)…2,641円
7位:TEPCO(従量電灯B)…3,050円
8位:九電みらいエナジー…3,050円
暖房を使い始めた月になりますが、日中の日射取得、断熱性能による保温力で無駄な電力消費を抑えられたことで、1,000円台の電気料金となりました。
電力料金の比較としては、上位は基本料金ゼロ円プランです。
中でもダントツなのは『タダ電』でした。プラン名の如く0円でしたので最強です。
一年を通じてウォッチして、最安であれば切り替えを本格検討します。
最後に、高気密高断熱住宅での生活は、ただ快適なだけではなく、経済的な利益ももたらしてくれることがわかりました。僕たちの体験が、皆さんの家作りや住まい選びの参考になれば幸いです。これからも、僕たちの日々の暮らしや学びをシェアしていきますので、引き続きお付き合いください。次回もお楽しみに!
ありがとうございました!