みなさん、こんにちは!宅郎です。
高気密高断熱住宅での生活、我が家の10月はどうだったかというと、まさに快適さと経済性のダブルパンチ!
1歳の宅郎Jrもキラキラした目で家の中を探検しています。
ワッショイワッショイ♪
今月の大きな寒暖差や乾燥を感じる季節の変わり目も、我が家ではほとんど影響なし。そして、電気料金にも大きなサプライズが!その秘密を、この記事で紐解いていきます。
おさえておきたいポイントは相変わらずの断熱性能です!
✔夏は屋外の暑さを断熱し、冷やした屋内をキープする。
✔冬は屋外の寒さを断熱し、温めた屋内をキープする。
まさに魔法瓶のようなお家に住むことで、無駄なエネルギーを抑えることができます。
我が家は断熱等級7(HEAT20 G3)の断熱性を有しますが、どのような住環境になり、その時の電気代がいくらになるのか?など参考にしていただければと思います。
そして僕自身もすごく気になる電力の自給自足についてもしっかり見ていきたいと思います。
(2023年6月に後付した太陽光発電&蓄電池の効果検証)
どのくらいの断熱性能のお家にして、太陽光発電は何kWぐらい載せて、蓄電池は採用するのか?採用するとしたら何kWhぐらいの容量にするのか?というのを考えている方の参考になれば幸いです。
高気密高断熱(C値0.13cm2/m2、UA値0.23w/m2k)+太陽光発電&蓄電池のある暮らしをご紹介
- 10月の屋外/屋内の温湿度状況
- 10月の光熱費(JAPAN電力:くらしプランS)
- 太陽光&蓄電池の運用効果
- 電力会社の比較(支払額ランキング)
<結論>
- 10月の寒暖差なんて感じない、とても過ごしやすい屋内空間
- 群馬名物「からっ風」による空気の乾燥なんて感じない、湿度50%以上をキープ
- 屋内の平均室内温度は24.7℃
- 電気使用量は358kWh、買電量は13kWhのみ
- 電気料金はたったの386円(驚異的な低さ、太陽光&蓄電池の効果)
- 電力自給率は95.4%で、太陽光発電の余剰電力売電量は647kWh、売上10,353円
- 電力会社の支払額ランキング
🥇1位:タダ電…0円
🥈2位:JAPAN電力…386円
🥉3位:Looopでんき…399円
お家づくりで後悔しないためのポイント
秋の住まいの悩み、高気密高断熱住宅が解決します!日本の住宅における10月の悩みTOP5
日本の変わりやすい秋の気候は、快適な住環境を求める多くの家庭にとって様々な悩みを引き起こします。しかし、高気密高断熱住宅なら、これらの悩みも簡単に解決可能です。ここでは、高気密高断熱住宅が如何にして10月特有の住宅の悩みに対応できるのかを見ていきましょう。
- 寒暖差による健康管理
高気密高断熱住宅は、一年を通して室内温度を安定させる設計がされています。厳しい寒暖差も、壁や窓の高い断熱性能が温度変化を和らげ、快適な室内環境を保ちます。 - 高湿度とカビの問題
優れた気密性は湿気の侵入を防ぎ、室内の湿度管理に貢献します。換気システムがしっかりと機能すれば、カビの成長を抑制し、清潔な住空間を維持できます。 - 冬への準備
高気密高断熱住宅は、冬に向けての準備もすでに完璧。追加の断熱材や暖房器具の点検は必要ありません。暖房コストの削減にもなり、経済的な秋を過ごせます。
また、一年を通じて寝具、服装も悩む必要がありません。 - 空気の乾燥
空気が乾燥する季節でも、高気密高断熱住宅では室内湿度が適度に保たれます。必要に応じて加湿器を使い、肌や呼吸器系のトラブルを未然に防ぎます。 - 虫の侵入
気密性の高い住宅は、隙間が少なく虫の侵入を効果的に防ぎます。不意の害虫トラブルに悩まされることが少なくなるのは、高気密住宅ならではのメリットです。
高気密高断熱住宅は、これらの悩みを軽減し、10月の不安定な気候でも快適に暮らすための最適な解決策を提供します。結局のところ、これらの住宅は一年中、安定した生活環境を約束するとともに、家計にもやさしい選択肢となるのです。
宅郎Jrも掛け布団を使わずに一晩中すやすや寝てます。
子供は寝返りなどで掛け布団が吹っ飛び、風邪をひく心配は軽減されます。
気休めで一応タオルケットを掛けてるけど、あっとゆう間に剥ぎ取られます。
ゴロゴロするの大好き🌀
2023年10月の屋外状況
我が家はあるのは群馬県です。
群馬県には『からっ風』という言葉があります。
秋から冬にかけて吹く乾燥した風のことです。
群馬県は内陸に位置し、冬場にシベリアからの寒気が山を越えて流れ込む際に、山々によって湿気を失った乾いた冷たい風が吹き下ろします。
『からっ風』の影響で乾燥が酷い地域ね。
そんな群馬県の気温状況を見てみましょう。
屋外の情報に関しては、気象庁のデータを用いています。
2023年10月の屋外気温@群馬県
群馬県の2023年10月の屋外気温を確認してみます。
平均気温と最高気温/最低気温をグラフ化しました。
グラフ下部の数字は一日の温度差の値です。
- 平均気温:17.7℃
(9月の26.6℃から-8.9℃) - 最高気温:27.2℃
(9月の36.0℃から-8.8℃) - 最低気温:7.7℃
(9月の17.0℃から-9.3℃)
最高気温は27.2℃、最低気温は7.7℃と10月内の気温差が19.5℃もありました。一日の寒暖差を見ても10月16日は14.3℃もあります!
これはしっかりと体調管理をしないと風邪をひいちゃうわね。
我が家はただでさえ保育園から菌をもらって来ちゃうから特に気をつけないとだね。
特に朝方の冷え込みが増しているので、朝寒いって起きることが増えてくる季節でもあるね。
このお家になってからは、その経験をしなくなったね。
その様子を詳しく見ていきましょう。
住環境の記録:2023年10月1日〜10月31日
お家の基本スペック
- 面積:106m2(32坪)
- 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
- 断熱性能(UA値):0.23w/m2k(HEAT20・G3、断熱等級7)
- 気密性能(C値):0.13cm2/m2
- 工法/構想:木造軸組工法
- 換気システム:第1種全熱交換型
- 太陽光発電:なし → 12kW(2023年6月運用)
- 蓄電池:なし → 6.2kWh(実効容量)(2023年6月運用)
また、断熱性能、気密性能に関する「おさらい」はこちらの記事を参考にしてください。
太陽光発電と蓄電池を2023年6月から導入しました。設備の詳細は下記記事をご覧ください。
温度比較
- リビング(南側一等地)
- ロフト(高所注意!)
- 寝室(北側角部屋)
- 脱衣室(西側)
- 子供部屋(東側)
- 床下(基礎断熱=屋内扱い)
- 屋根裏(屋根断熱=屋内扱い)
各部屋の平均温度と屋外気温を折れ線グラフで表示しています。
ざっくりですがトレンドを掴めるかと思います。
屋内平均温度と温度差
平均温度のトレンドで全体感は捉えましたが、一日の温度変化が見えてきません。
そこで、平均温度と最高温度/最低温度を示し、一日の最大温度差を見ていきます。
※実際の居住スペースではない「床下」と「屋根裏」は除きます。
それぞれの値をピックアップ
- 屋内平均温度:24.7℃(快適)
- 各計測点の最大温度差:4.0℃(10月16日、26日)
- 目標温度域(夏季:25℃〜28℃、冬期:22℃〜24℃)に対して、季節の変り目らしく中央付近を推移
- 最大温度は27.8℃と高い(リビング)
- 最低温度は22.6℃(寝室、脱衣室、子供部屋)
屋内の最高温度は日射取得が影響し、リビングのみ高いですね。
一方で最低温度は差がありません。
10月のトピックとしては、
✔10月22日の屋外最低気温7.7℃
✔10月30日の屋内最低温度22.6℃
について取り上げたいと思います。
屋外気温と各部屋の温度を表示します。
その上で、最大温度差を求めています。
10月22日の屋外最低気温7.7℃
この日は朝方6時ごろに最低気温の7.7℃が記録されました。
屋内は無暖房ですがほぼ影響を受けず、23.7℃(リビング)を保てています。
その後リビングは日射取得で温度が上昇して、それ以外のお部屋との温度差が出た感じね。
そうですね。その結果最大温度差は2.4℃まで開きました。
それでも、十分過ごしやすい温度域です。
リビングはちょっと暑いかもです…
10月30日の屋内最低温度22.6℃
この日は朝8時台に最低温度の22.6℃(寝室)を記録しました。
とは言え「寒くて起きてしまう」なんてことは起きず、まだまだ快適な温度を維持してくれています。
因みにこの日も無暖房ね。
Yes!
まだまだ、無暖房で問題なさそうです。
湿度比較
相対湿度[%]
馴染みのある相対湿度[%]で屋外と屋内を比較してみます。
屋内の湿度は各部屋(床下、屋根裏を除く5ヶ所)の平均値です。
- ■屋外の相対湿度
-
- 平均相対湿度:59.1%
- 最高相対湿度:95.0%(10月9日)
- 最低相対湿度:27.0%(10月23日)
- ■屋内の相対湿度
-
- 平均相対湿度:56.2%(床下、屋根裏除く)
- 最高相対湿度:73.0%(10月4日)
- 最低相対湿度:41.0%(10月21日)
9月のジメジメから一転、相対湿度はだいぶ落ち着いてきました。
これなら窓開け換気しても良さそうな日がチラホラありますね。
でも実は、絶対湿度で見てあげると、10月後半は乾燥しています。
現に10月21日の屋内最低相対湿度は41%まで下がっています。
その日にスポットを当てて確認してみましょう。
この日の17時ごろに最低相対湿度41%を記録しました。
場所はリビングなんですが、この時に『窓開け換気』を実施しました。
屋外の乾いた空気の影響で屋内の湿度が下がったというわけです。
ちょっと屋内の温度が上がってたから換気したけど、そんなことが起きてたのね!
その時の絶対湿度の様子も後述します。
絶対湿度[g/kg]
湿度の実態を見るには、相対湿度よりも絶対湿度の方が一目瞭然です。
湿度変化を確認するために、絶対湿度で比較してみましょう。
絶対湿度は計算で求めています。
(絶対湿度[g/kg]:1kgの空気の中に含まれる水分量[g]を示した値)
- ■屋外の絶対湿度
-
- 平均絶対湿度:7.4g/kg
- 最高絶対湿度:15.5g/kg(10月1日)
- 最低絶対湿度:3.9g/kg(10月21日)
- ■屋内の絶対湿度
-
- 平均絶対湿度:11.1g/kg(床下、屋根裏除く)
- 最高絶対湿度:16.1g/kg(10月4日)
- 最低絶対湿度:9.0g/kg(10月21日、23日)
10月1日こそ残暑の影響で絶対湿度が高かったですが、それ以降は急激に下がっています。
最低絶対湿度は10月21日で記録した3.9g/kgです。
先程の相対湿度が低かった日と一致しますね。
詳細を確認してみましょう。
屋外の絶対湿度は全体的に低いことが分かります。
そして。窓開け換気を実施した16時ごろから屋内(特にリビング)の絶対湿度が低下しました。
加湿器を使用して潤していた空気が逃げちゃったのね。
そういうことですね。
室温調整のために窓開け換気を行いましたが、一時的な湿度低下なので問題なしです。
因みに我が家の除湿器はBALMUDAの『Rain』です。
冬場はこれ一台で家中を潤しています。
気化式の加湿器のためそこまでパワーがあるわけではありませんが、高気密住宅(C値:0.13cm2/m2)&第一種換気(マーベックス:澄家)の相乗効果で乾燥感は感じずに過ごせています。
下記の記事も参考にしていただけると幸いです。
クール暖(&エコヌクール):水温設定
クール暖(エコヌクール)の水温設定と平均温度の関係をグラフにしました。
(水温設定:棒グラフ、平均温度:折れ線グラフ)
10月に入りクール暖の使用頻度は激減しました。
10月なので当たり前と言えば当たり前ですね。
でも、日中は日射取得が勝り、屋内温度が上昇(オーバーヒート)してしまったため、冷房モードで運転しました。
クール暖を使用する上で、露点温度との関係性が重要だと考えています。
✔夏季:露点温度を下回る設定とすることで、除湿効果が得られる。
✔冬季:露点温度を下回る場所を屋内に作らないことで、結露を防止できる。
下記は露点温度とクール暖の設定温度を示したグラフです。
10月は中間期なので、湿度が安定している季節ですので、このグラフはあまり意味がありませんね。
冬の結露に向けて経過を観察していきます。
光熱費紹介
光熱費に関わる基本情報のご紹介です。
断熱性能はHEAT20 G3(断熱等級7)です。
- 面積:106m2(32坪)
- 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
- 断熱性能(UA値):0.23w/m2k
- 気密性能(C値):0.13cm2/m2
- 工法/構想:木造軸組工法
- 換気システム:第1種全熱交換型
- 太陽光発電:12kW
- 蓄電池:6.2kWh(実効容量)
オール電化です。
- 冷暖房設備
協立エアテック:クール暖(輻射式冷暖房) - 換気設備
マーベックス:澄家(全熱交換型第一種換気) - 給湯設備
三菱:エコキュート(Sシリーズ460L) - 調理器具(IH)
三菱:ユーロスタイルIH(グリルなし) - 食洗機
BOSCH:60cmビルトイン食洗機(SMV46TX016) - 洗濯機
SHARP:ドラム式洗濯乾燥機(ES-W113) - 除湿機(梅雨、夏時期のみ使用)
三菱:衣類乾燥除湿機(MJ-M120PX)
エレクトロラックス:除湿機(UltimateHome 500)
2022年9月6日に第一子が誕生しました。
生活スタイルは2022年9月から大きく変わりました。
- 居住者:夫婦+子供1
- お休み:基本的には土日祝日休み
- 屋内の服装
夏:半袖半ズボン
冬:長袖長ズボン(薄手) - 室温目標
夏:25℃〜28℃
冬:22℃〜24℃ - 湿度目標
相対湿度:40%〜60%
絶対湿度:7g/kg〜13g/kg - 食洗機:1日に1回が基本
- 洗濯:
2日に1回が基本→ 1日に1回が基本
夏:洗濯機の乾燥機能を使用
冬:部屋干し・・・節電+加湿→ 洗濯機の乾燥機使用
※子育て中の今、乾燥機能は手放せず、冬でも使います - お風呂:
基本的にはシャワー
(快適な家になってからお風呂を欲しなくなった)
→基本的に毎日入浴(1月25日より子供が沐浴を卒業)
電力使用予測(エネルギーパス協会の事前予測)
消費量予測 | 光熱費予測 | 電力単価 (1kWhあたり) |
---|---|---|
344kWh | 13,746円 | 40.0円 |
建設時(2021年)は電力単価:29.1円/kWhでしたが、2022年の年末実績では電力単価:40円/kWhとなりました。
そのため光熱費の予測計算は40円/kWhで再計算しています。
✔29.1円/kWhの年間光熱費予測:175,500円
✔40.0円/kWhの年間光熱費予測:241,237円
年間で65,737円の差が生じることになります。
電力料金の仕組みをおさらい
一般的なご家庭で電気を使用した際の電気料金の算出方法をおさらいしておきます。
代表例として「東京電力エナジーパートナー」の「従量電灯B」の算出方法を示します。
使用量に対して、“単価”と“燃料費調整額”と“再エネ賦課金”が掛け算で計算されます。
如何に使用量を減らすかが、電力料金を抑える唯一の方法です。
電力使用量と光熱費
2023年10月(2023/10/1〜2023/10/31)の使用量と光熱費は下記となりました。
電力会社:JAPAN電力(くらしプランS)※2023年8月分よりJAPAN電力へ切替え
- 電力使用量:358kWh
- 電力買電量:13kWh
- 電力料金:386円
- 電気使用量は予測に対して104%
- 昨年の使用量に対しては87%
- 1m2あたりの電気使用量:3.4kWh/月(358kWh÷106m2)
- 1m2あたりの電気料金:3.6円/月(386円÷106m2)
- 1kWhあたりの電気単価(基本料金含む):29.7円
使用量は予測に対して104%なので無駄遣いはしていないですね。
逆に何も我慢していないとも言えます。
太陽光発電&蓄電池の効果で買電量は少なく抑えられたため、請求額は386円でした。
太陽光発電&蓄電池の効果については後述します。
1ヶ月の電気代が386円はお財布に優しすぎる!!
内訳
項目 | 単価[円] | 買電量[kWh] | 金額[円] |
---|---|---|---|
基本料金(60A) | 0 | − | 0 |
電力量料金(1段料金) | 27.00 | 13.24 | 357.5 |
燃料費調整額 | 0.72 | 13.24 | 9.5 |
再生可能エネルギー発電進捗賦課金 | 1.40 | 13.24 | 18.54 |
合計 | 386 |
年間累計
エネパス予測および、昨年(2022年)・今年(2023年)の実績使用量・光熱費の累計グラフです。
2023年6月より太陽光&蓄電池を稼働させたため、累計光熱費の上昇が抑えられています。このギャップが導入に対する費用効果と考えていいと思います。この効果については後述します。
燃料費等調整額・再エネ賦課金の推移
燃料費等調整額
燃料費調整額は8月から値上げ理基調となり0.72円/kWhです。
6月以来のプラス圏になってしまいました。
需要が高まる冬に向かってどこまで値上がりしてしまうのか怖いですね。
また、2023年2月が行われていた、国による電気料金軽減措置(低圧:▲7円/kWh)が、10月からは半減の▲3.5円/kWhになりました。
▲3.64円/kWh → 0.72円/kWhということは、4.36円/kWhの値上げだけれど、国による電力料金軽減措置の半減(▲7.5円/kWh → ▲3.5円/kWh)を考慮すると4.36 – 3.5で実質値上げは0.86円/kWhね。
すごい!よく計算できたね。
そうだね、9月から10月ですごい値上げしたように見えるけど、実質値上げはそこまで大きくないね。
再エネ賦課金
2023年(5月から翌年4月分)の再エネ賦課金は1.40円/kWhです。
2023年は燃料費高騰の影響で再エネ賦課金は減少しました。
2023年度の賦課金単価については、足元のウクライナ危機による急激な市場価格の高騰により、再エネ電気の販売収入(回避可能費用)が増加すること等から、以下のとおり、1kWh当たり1.40円となります。
経済産業省:再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度における2023年度以降の買取価格等と2023年度の賦課金単価を設定します
電力単価の推移
基本料金を含めた電力単価の推移を示します。
太陽光発電&蓄電池の効果で買電量が少なくなった利点を活かし、基本料金ゼロ円の電力会社(JAPAN電力)とすることで、基本料金を含む電力単価は29.7円/kWhです。
電気使用量の分析
電気使用量のは屋外気温との関係が密接と考えています。
その他因子も含めて分析してみます。
電気使用量と因子の相関分析
相関分析を用いて電気使用量との関係性を分析してみます。
電気使用量に関係する因子(5つ)について相関係数を算出します。
- 屋外平均気温
- 屋外最高気温
- 屋外最低気温
- 日照時間
- 屋内平均温度
相関係数 | 相関の強さ |
---|---|
1.0〜0.7 | 強い正の相関 |
0.7〜0.5 | 正の相関 |
0.5〜-0.5 | 相関なし |
-0.5〜-0.7 | 負の相関 |
-0.7〜-1.0 | 強い負の相関 |
10月の相関関係に強い相関は見られませんが、最低気温が低い方が電力消費が減少する傾向が見られます。
これは、10月前半の日射取得による室温上昇で冷房を使用した影響かな?と思います。
2023年10月の電気使用量
- 電気使用量の“平均”は11.6kWh
- 電気使用量“最小値”は8.8kWh(10月20日)
- 電気使用量“最大値”は17.9kWh(10月1日)
- 冷房の使用頻度が激減したため、使用量は10kWh前後へ低下
- 10月前半は温度変動との関係性が見られるが中旬以降は気温との関係性は鈍化
冷房を使わなくなることで、電力使用量は大きく減少しました。やはり常時そこそこの電力を使用する電化製品は消費量が効きますね。
特に夜間の使用電力が減少することで蓄電池でカバーしきれるようになり、買電量は0kWh近辺にへばり付いてます。
2023年10月の電気料金
- 電気料金の“平均”は12.4円
- 電気料金“最小値”は0.87円(10月12日)
- 電気料金“最大値”は135.44円(10月1日)
- 2023年6月より太陽光&蓄電池の運用を開始
- 買電電力料金はかなり抑えられて平均12.4円
- 天候にも恵まれてほとんどの日が1円台
太陽光発電の運用実績
2023年6月より、太陽光発電&蓄電池の運用を開始しました。
どのような電力収支になっているのか、毎月確認していきたいと思います。
また、設備“あり”と“なし”で電気料金にどのような差があるかも比較したいと思います。
発電シミュレーションと実績
太陽光見積もり時の発電シミュレーションと実際の発電量を確認してみます。
発電量はシミュレーションに対して大幅過達です。
今のところ5ヶ月連続で過達となりとても頼もしいです。
電力収支(daily)
プラスは発電量を示します。
マイナスは使用量を示します。
グレーの線はその日の収支を示します。
参考として、理論値発電量についても示しています。
理論値発電量は屋根の傾斜/向き、日射量などから求められた値です。
- システム容量:12kW
- 屋根傾斜角:14.04度
- 方位角:135度
- 温度損失:10,15,20(季節別)
- パワコン損失:5%
- その他損失:5%
理論値発電量よりも多く発電してくれていることは頼もしいですね。
今後も引き続き太陽光発電さんには頑張って頂きたいです。
太陽光発電を大容量の12kWhにした理由
✔我が家の屋根は北西流れの片流れで発電に不利
✔曇や雨の日でもプラス収支を維持したい
✔冬季の日照時間減少でもプラス収支を維持したい
✔将来のEV採用を見越して
発電状況(pickup)
電力収支がトップとワーストの一日を比較してみましょう。
電力収支トップ:2023/10/7
10月7日は34.3kWhのプラス収支でした。
使用量のピークもしっかり発電領域に納まっていますね。
蓄電池の充電も9時台で完了しています。
理想的に一日です。
電力収支ワースト:2023/10/9
10月9日は晴れ間が少なく発電が行えていません。
使用量のピークを発電量のピークに合わせることはできていますが、発電量が少ないため、買電が発生しています。
当然、蓄電池もスカスカです😥
ただし、こんな収支の日は珍しいです。
後述する電力自給率が物語ってくれます。
電力自給率
電力自給率は下記の式で求めています。
平均電力自給率は95.4%です。
恐らく一年を通じてトップクラスの自給率だと思います。
(まだ一年を通じて使用していないので推測)
99%が並んでおります😋
<電力自給率UPのポイント>
✔エコキュートの湧きあげは日中に行う
✔洗濯乾燥は日中に行う
✔食洗機は日中に使用する(1日分をまとめて洗浄)
✔夜間は極力電力を使わない💤
売電収入
我が家のFIT契約は2023年のため、売電単価は16円となります。
売電価格は16円のため、あまり売るメリットはありませんが、捨ててしまうよりは100倍マシなため、せっせと売電します。
2023年10月は647kWhの売電となり、10,353円の売上となりました。
太陽光&蓄電池の有無比較
ここでは、太陽光&蓄電池の有無でどれくらい電気料金がか変わってくるのかを比較します。
設備有無によって、相性の良い電力契約があるため、比較しているプランが異なります。
■設備あり(現在契約中の電力プラン)
JAPAN電力:くらしプランS
■設備なし
TEPCO:従量電灯B
- 設備あり:386円
- 設備なし:11,530円
差額:11,144円
設備導入の費用と効果額の関係
(利回り算出)
<太陽光発電&蓄電池導入費用>
- 設備導入費用:4,400,000円(税込み)
- 群馬県からの補助金(再エネ補助金):150,000円
導入費用:4,250,000円
<利回りの計算式>
- 利回り(一月分を年間換算) = 毎月の効果額 ✕ 12ヶ月 ÷ 設備導入費
- 利回り(年間)= 年間効果額 ÷ 設備導入費
2023年10月の設備導入効果額は21,497円とありがたい規模の額です。
年利計算すると6.1%です。
10月は電力使用量が少ないのにこの効果なので、暖房を使用す11月以降は効果が高まると予想します。
電力会社の比較
2023年10月現在、我が家が契約している電力会社は「JAPAN電力」です。
太陽光&蓄電池が備わったことで、電気の買い方は大きく変わりました。
それは、買電量がものすごく少なくなったということです。
そうすると、気になってしまうのが「基本料金」です。
我が家は基本料金ゼロ円の「JAPAN電力」へ2023年8月分から切替えました。
我が家の契約プラン以外ではいったいどうなるのか?気になります!
そこで、僕が気になる7社(8プラン)をピックアップして、電力料金の比較を行ってみました。
前提条件
<前提条件>
✔我が家はオール電化のため、60A(6kVA)での契約
✔東京電力管内
✔太陽光&蓄電池と相性の良いプランを優先
✔比較のためTEPCO従量電灯B等も記載する
※あくまで筆者調べのため、参考扱いでお願いします。
電力会社、プラン比較表
10月分から1社加えました。
それは『タダ電』です。
タダ電は2023年5月29日からサービスが開始され、とても斬新な電力プランが特徴です。
タダ電?
タダって無料ということ?
惜しい!
6,500円までは無料なんだって。
(サービススタート時は10,000円でしたが、9月1日から6,500円に見直された)
え!なんで!!
ねー不思議だとね。
無料にできる理由は公式サイトのQAに記載がありました。
へ〜〜ありがたいけど…なんだか怪しいわね!
何かデメリットがあるのかしら?
あります!
電力量料金(単価)がすごく高いです。
なんと!65円/kWhです!!
あら!
という事は、100kWh以下なら無料ということね。
まぁそうだね。
電力量料金以外にも燃料費調整額や再エネ賦課金も加わるので、多少前後するだろうね。
ん〜〜〜🤔
良いのか悪いのかわからない…
そうだよね。
なので、10月分から比較に加えてみたよ。
我が家の冬の買電量が太陽光&蓄電池でどうなるか?はっきりしてないので、様子を見てみましょう。
それに、改悪もあるかもしれないしね。
(すでに無料額が10,000円→6,500円に改悪されています)
よろしくお願いします!!
あと、ピックアップした8プランの内、1プランが10月で料金見直しがありました。
見直しが発生したプランは、シン・エナジーの【夜】生活フィットプランです。
変更点は下記になります。
基本料金を含め全体的に見直しが入りましたね。太陽光発電&蓄電池を使用する家庭としては、良くない変更ですね。
特に深夜時間帯の時間幅減少と値上げは冷暖房を使用する季節のメリットが低下すると思われます。
電力料金の支払額レース
レース結果
2023年10月の安さランキング
🥇1位:タダ電…0円
🥈2位:JAPAN電力…386円
🥉3位:Looopでんき…399円
4位:よかエネEAST電灯…542円
5位:シン・エナジー(夜フィット)…1,446円
6位:シン・エナジー(きほん)…1,869円
7位:TEPCO(従量電灯B)…2,094円
8位:九電みらいエナジー…2,107円
『タダ電』強い!!
とは言え、我が家で契約中の「JAPAN電力」も健闘してくれています。
電力負荷が高まる時期(太陽光の発電量減少、暖房による使用量増加)にどうなるのか?様子を見ていき行きます。
0円…最強すぎる🤤
太陽光発電&蓄電池を搭載後(2023年6月〜)の実績はこちら👇
※6月〜9月の『タダ電』は電力量料金(買電量×65円)のみで計算しています。
タダ電は6月、7月も0円になる計算なのね!
8月、9月の夏場でも2,000円行くか行かないかとは…
タダ電、最強すぎる🤤
10月中継所通過地点の結果はこちら👇
※6月〜9月の『タダ電』は電力量料金(買電量×65円)のみで計算しています。
タダ電の圧勝じゃないの!!
タダ電、最強すぎる🤤
もう少し様子を見てみましょう。
一番心配なのは冬だからね😅
我が家の電力プラン選定を下記記事にまとめてあります。
参考してみてください。
電力会社の比較は下記のサイトが便利です。
是非ご家庭にあった電力会社を探してみましょう!!
エネチェンジでご家庭に適した電力会社を見つけよう!
まとめ
高気密高断熱住宅での10月は、まるでぬくもりの包み込まれるような快適さでした。外の気温が大きく上下しても、家の中は常に穏やかな温度を保ってくれます。まるで、家が僕たち家族をやさしく守ってくれているかのよう。そして、乾燥する季節にもかかわらず、家の中は適度な湿度をキープ。宅郎Jr.の健やかな成長にも、最高の環境を提供してくれています。
さらに驚きなのは、こんなに心地よい暮らしにも関わらず、実は経済的にも大変効率的であることです。太陽光発電と蓄電池のおかげで、電気代はわずか386円。もし、この設備がなければ11,530円もかかるところを、11,144円も節約できています。それに加え、太陽光発電からの余剰電力で得られた売上が10,353円にも上るなんて、まさに太陽の恵みを存分に感じられる暮らしです。
この10月の経験は、高気密高断熱住宅がいかに居心地が良く、かつ経済的な選択であるかを示しています。環境に優しく、財布にも優しい生活を求める家族にとって、高気密高断熱住宅は理想的な解決策です。僕たちの温かな家族の時間と、未来への賢い投資が両立できることを、我が家の体験が教えてくれました。
- 平均温度:24.7℃(冬季目標:22℃〜24℃)(夏季目標:25℃〜28℃)
- 平均相対湿度:56.2%(目標:40%〜60%)
- 平均絶対湿度:11.1g/kg(目標:7g/kg〜13g/kg)
10月の平均屋内温度は24.7℃でちょうどいい。
湿度は56.2%で乾燥が始まった季節なのに、ちょうどよい湿度をキープ。
寒暖差の大きい季節特有の服装や寝具に悩まされることがありませんでした。
- 予測電力使用量:344kWh
- 予測電気料金:13,746円
- 実際の電力使用量:358kWh(予測比104%)
- 実際の電気料金:386円(予測比3%)
※2022年9月から家族が増えました!在宅時間は大幅に増加!洗濯等の回数も増加しています。
※2022年11月から電気会社変更(Looopでんき → 九電みらいエナジー)
※2023年1月から子供が沐浴を卒業し、シャワー中心からお風呂中心へシフト
※2023年6月から太陽光発電&蓄電池を運用開始
※2023年8月から電力会社変更(九電みらいエナジー → JAPAN電力)
- 電気使用量は予測に対して104%
- 昨年の使用量に対しては87%
- 1m2あたりの電気使用量:3.4kWh/月(358kWh÷106m2)
- 1m2あたりの電気料金:3.6円/月(386円÷106m2)
- 1kWhあたりの電気単価(基本料金含む):29.7円
使用量はエネルギーパス協会の予測をやや上回りました。
夜間の冷暖房はほぼ使用していないので、太陽光&蓄電池でほぼほぼ賄えました。
- 電力自給率:95.4%
- 太陽光&蓄電池の有無での電気料金差額:11,144円
- 売電収益額:10,353円
- 太陽光&蓄電池の効果額:21,497円(利回り6.1%)
太陽光&蓄電池の効果額は21,497円で投資額に対する利回りは6.1%(年換算)
2023年10月の安さランキング
🥇1位:タダ電…0円
🥈2位:JAPAN電力…386円
🥉3位:Looopでんき…399円
4位:よかエネEAST電灯…542円
5位:シン・エナジー(夜フィット)…1,446円
6位:シン・エナジー(きほん)…1,869円
7位:TEPCO(従量電灯B)…2,094円
8位:九電みらいエナジー…2,107円
冷暖房が不要な季節な上に太陽光&蓄電池で買電量を抑えられたお陰で、電力料金はどこの電力会社で計算してもお安めです。
上位は基本料金ゼロ円プランです。
中でもダントツなのは『タダ電』でした。プラン名の如く0円でしたので最強です。
ゲームで言うところの「チート」ですね。
高気密高断熱の暮らしを分かりやすく伝えることができたでしょうか?
これから新しい住まいを考える方、またはエコな生活に関心を持つ方々に、僕たちの体験が何かのヒントになれば嬉しいです。次回は、冬場の暖房効率とコストについて詳しくお話ししますので、ぜひお楽しみに!
ありがとうございました!