こんにちは。2023年7月の屋外は38.5℃と猛暑の群馬県。そんな中、我が家ではもちろん冷房は使用していますが、一般的な家と異なるのは家中が均一に快適なことです。
なぜか?
それは、高気密高断熱住宅の特性にあります。一部屋だけ冷やすのではなく、全室(廊下やトイレ等も含む)が涼しい26.5℃で統一。冷房で冷やした空気を逃さない力が高気密高断熱住宅の特徴であり効率的にな温度管理ができるのです。
さらに、家のエネルギーは太陽光&蓄電池を導入。その結果、驚きの電力自給率84.0%を達成。高気密高断熱の住まいと太陽光エネルギーの組み合わせによって、暑い夏も快適に過ごしつつ、経済的なメリットも享受しています。今回、僕たちの7月の暮らしを通して、この住まいの魅力とメリットを詳しくお話ししましょう。
<結論>
ひと月の半分(14日間)が猛暑日(35℃以上)だが家中どこでも快適!
猛烈な湿度をシャットアウトし、屋内は快適な湿度を維持
屋内の平均室内温度は26.5℃
屋内の平均湿度は58.7%
電気使用量は672kWh(ほぼ予測通り)
電気料金は3,235円(少ない、太陽光&蓄電池の効果)
電力自給率は84.0%
高気密高断熱(C値0.13cm2/m2、UA値0.23w/m2k)の暮らし紹介
- 7月の屋外/屋内の温湿度状況
- 7月の光熱費(九電みらいエナジー:dポイントプランN)
- 太陽光&蓄電池の運用効果
お家づくりで後悔しないためのポイント
日本に於ける7月特有の悩みTOP5を確認してみます。
このお悩みに対して高気密高断熱住宅が対抗できる項目にアンダーラインを引いてみます。
- 室内の湿度とカビの発生
梅雨の終わりから真夏にかけての高湿度で、カビが生えやすくなり、健康や住環境に悪影響が出ることがある。 - 猛暑による屋内の高温
強い日差しや高温により、部屋が過度に暑くなり、エアコンなしでは過ごしにくくなる。 - エアコンの電気料金の高騰
毎日のようにエアコンを使用することで、電気料金が大幅に増加し、家計の負担が重くなる。 - 屋内での冷房と外気温の差による体調不良
エアコンで冷やされた部屋と外の高温との温度差が大きく、その変化により体調を崩しやすくなる。 - 夏の害虫対策
暖かく湿度が高い夏は、蚊やゴキブリなどの害虫が増え、それらの対策に頭を悩ませる時期となる。
7月に入り本当に暑い日が続いています。
実家、アパート時代の帰ってきたときの部屋の暑さ!大変だったことを思い出します。
そして、暑さ対策を行うと、どうしても付きまとうのが電気代です。
そのため、多くのご家庭が必要最低限の部屋で、必要最低限の時間帯だけエアコンを使用していることでしょう。
しかし!高気密高断熱なお家であれば、その様な生活からサヨナラできます!
また、我が家では一般的なエアコンではなく、クール暖(ふく射式冷暖房)を使用しているためか、自然な涼しさでエアコン特有の体の怠さも感じにくいです。
では、具体的にどのような暮らしになるのか?確認していきたいと思います。
2023年7月の屋外状況
我が家はあるのは群馬県です。海無し県の内陸のため、夏はとても暑くなります。
そんな群馬県の気温状況を見てみましょう。
屋外の情報に関しては、気象庁のデータを用いています。
2023年7月の屋外気温@群馬県
群馬県の2023年7月の屋外気温を確認してみます。
平均気温と最高気温/最低気温をグラフ化しました。
グラフ下部の数字は一日の温度差の値です。
- 平均気温:28.7℃
(6月の23.3℃から+5.4℃) - 最高気温:38.5℃
(6月の34.7℃から+3.8℃) - 最低気温:21.7℃
(6月の13.3℃から+8.4℃)
僕たちが住む群馬県の7月の平均気温は28.7℃となり、本当に!暑いです。
関東は7月22日に梅雨明けし、そこからはずっと暑いです。
最高気温は38.5℃で、猛暑日(35℃以上)は14日もありました。
気温が25℃以上になった日が31日間もあったのね。
あれ?7月は31日までだから、すべての日が25℃以上だったということね!!
グラフを見ているだけで暑いわ…😅
ここまで暑いと流石に断熱も効かないのでは??
と思うかもしれませんが、しっかりと快適空間を維持してくれています!
住環境の記録:2023年7月1日〜7月31日
お家の基本スペック
- 面積:106m2(32坪)
- 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
- 断熱性能(UA値):0.23w/m2k(HEAT20・G3、断熱等級7)
- 気密性能(C値):0.13cm2/m2
- 工法/構想:木造軸組工法
- 換気システム:第1種全熱交換型
- 太陽光発電:なし → 12kW(2023年6月運用)
- 蓄電池:なし → 6.2kWh(実効容量)(2023年6月運用)
また、断熱性能、気密性能に関する「おさらい」はこちらの記事を参考にしてください。
太陽光発電と蓄電池を2023年6月から導入しました。設備の詳細は下記記事をご覧ください。
温度比較
- リビング(南側一等地)
- ロフト(高所注意!)
- 寝室(北側角部屋)
- 脱衣室(西側)
- 子供部屋(東側)
- 床下(基礎断熱=屋内扱い)
- 屋根裏(屋根断熱=屋内扱い)
各部屋の平均温度と屋外気温を折れ線グラフで表示しています。
ざっくりですがトレンドを掴めるかと思います。
屋内平均温度と温度差
平均温度のトレンドで全体感は捉えましたが、一日の温度変化が見えてきません。
そこで、平均温度と最高温度/最低温度を示し、一日の最大温度差を見ていきます。
※実際の居住スペースではない「床下」と「屋根裏」は除きます
それぞれの値をピックアップ
- 屋内平均温度:26.5℃(快適)
- 各計測点の最大温度差:3.6℃(7月18日)
洗濯乾燥機を使い、その後熱々の洗濯物を作業テーブルに広げている影響で「脱衣室(温度高い)」とメインスペースの「リビング(温度低い)」の差です。少々意地悪な比較かもしれません。 - 目標温度域(夏季:25℃〜28℃、冬期:22℃〜24℃)としていますが、平均温度は中央付近を推移してますし、最大/最低に関しても概ね目標温度域ないです。
一番温度差のあった7月18日をグラフにして見てみましょう!
屋外気温と各部屋の温度を表示します。
その上で、最大温度差を求めています。
参考に日射量[MJ/m2]を記載しています。
我が家では太陽光発電で発電した電気の自家消費率を上げるために日中に洗濯機乾燥機を使用しています。
その乾燥の際に洗濯機自体から熱が出るので15時付近をピークに脱衣室の温度が上昇しています。
その影響でリビングとの温度差が2.6℃発生しています。
乾燥が終わったあとに熱々の洗濯物を作業テーブルに広げてるから余計に温度が上がってるかも…
まぁ脱衣室に長居はしないですが、サーキュレーターで空気を循環させるといいかもね。
気が付いたらやっておくね( ´ー`)
湿度比較
相対湿度[%]
馴染みのある相対湿度[%]で屋外と屋内を比較してみます。
屋内の湿度は各部屋(床下、屋根裏を除く5ヶ所)の平均値です。
- ■屋外の相対湿度
-
屋外の相対湿度は平均63.4%で目標の40〜60%を上回っています。
7月22日が梅雨明けですが、全体を通して湿度が高いことがわかりますね。 - ■屋内の相対湿度
-
屋内の相対湿度は平均58.7%(床下、屋根裏除く)で目標の40〜60%に納まっています。
屋外の影響を多少受けていますが、基本的には安定しています。
最高相対湿度が70%代で高いですが、これは脱衣室です。どうしてもお風呂上がりに瞬発的に上がってしまいます。また、お風呂は使用後ドアを前回にしてサーキュレーターで送風し乾かしているため、一時的に湿度が高くなってしまいます。
一日の平均相対湿度が高かったのは7月9日です。
一日の様子をグラフにして確認してみます。
この日は朝方まで雨が降っていたので0〜8時の屋外相対湿度は90%を超えていましたが、屋内相対湿度は60%付近と維持しています。
脱衣室はお風呂場ドア開け乾燥の影響で相対湿度が高くなってます。
20時頃も夕立の影響で屋外の相対湿度が上昇しています。
屋内は入浴タイムの影響で脱衣室を中心に相対湿度が増加しています。
ちょっと屋内の湿度が高くなってる気がするけど…
そうですね。除湿機の設定をもう少し下げたほうが良いかもしれないね。
ということで8月6日から設定を見直したので、8月まとめで確認してみようね。
とは言え、屋外のムシムシ空気をブロックてきているのは、高気密+全熱交換型一種換気システムのおかげだね。
絶対湿度[g/kg]
湿度の実態を見るには、相対湿度よりも絶対湿度の方が一目瞭然です。
湿度変化を確認するために、絶対湿度で比較してみましょう。
絶対湿度は計算で求めています。
(絶対湿度[g/kg]:1kgの空気の中に含まれる水分量[g]を示した値)
- ■屋外の絶対湿度
-
屋外の絶対湿度は平均15.5g/kgです。
気温が高いので蓄えられる水分量が増えるので目標とする7〜13g/kgを遥かに超えています。
絶対に窓開け換気は厳禁ですね! - ■屋内の絶対湿度
-
屋内の絶対湿度は平均13.0g/kg(床下、屋根裏除く)です。
目標の7〜13g/kgに対して平均値でギリギリです。
除湿機の設定見直しが必要な気がしますね。
相対湿度同様に屋外湿度が高かった7月9日について詳細を確認してみます。
屋外の水蒸気量が凄く多いですね!
20時は21.1g/kgとかなりの値です!!
屋内はしっかりとブロックできてそうですね。
我が家の除湿機の紹介です。
お家の性能と相まって、一台で湿度コントロールを行えています。
パワフルなコンプレッサー式ですが、消費電力が少ないという優れものです!!
少々お値段は張りますが、昨今の電気料金高騰を考えるとオススメの一台です。
クール暖(&エコヌクール):水温設定
クール暖(エコヌクール)の水温設定と平均温度の関係をグラフにしました。
(水温設定:棒グラフ、平均温度:折れ線グラフ)
クール暖を使用する上で、露点温度との関係性が重要だと考えています。
夏季であれば、露点温度を下回る設定とすることで、除湿効果が得られます。
冬季であれば、露点温度を下回る場所を屋内に作らないことで、結露を防止できます。
下記は露点温度とクール暖の設定温度を示したグラフです。
露点温度(折れ線グラフ)に対してクール暖設定温度(棒グラフ)が下回っているので、上手に除湿できてそうですね。しかし、クール暖は除湿が得意ではないので、屋内湿度を一定に保つためには除湿機も必要です。
・7月は全日「クール暖(冷房)」を使用
・全て終日稼働
光熱費紹介
光熱費に関わる基本情報のご紹介です。
断熱性能はHEAT20 G3(断熱等級7)です。
- 面積:106m2(32坪)
- 階数:平屋(勾配天井、ロフトあり)
- 断熱性能(UA値):0.23w/m2k
- 気密性能(C値):0.13cm2/m2
- 工法/構想:木造軸組工法
- 換気システム:第1種全熱交換型
- 太陽光発電:12kW
- 蓄電池:6.2kWh(実効容量)
オール電化です。
- 冷暖房設備
協立エアテック:クール暖(輻射式冷暖房) - 換気設備
マーベックス:澄家(全熱交換型第一種換気) - 給湯設備
三菱:エコキュート(Sシリーズ460L) - 調理器具(IH)
三菱:ユーロスタイルIH(グリルなし) - 食洗機
BOSCH:60cmビルトイン食洗機(SMV46TX016) - 洗濯機
SHARP:ドラム式洗濯乾燥機(ES-W113) - 除湿機(梅雨、夏時期のみ使用)
三菱:衣類乾燥除湿機(MJ-M120PX)
エレクトロラックス:除湿機(UltimateHome 500)
2022年9月6日に第一子が誕生しました。
生活スタイルは2022年9月から大きく変わりました。
- 居住者:夫婦+子供1
- お休み:
基本的には土日祝日休み→ 毎日在宅(出産+育児期間) - 屋内の服装
夏:半袖半ズボン
冬:長袖長ズボン(薄手) - 室温目標
夏:25℃〜28℃
冬:22℃〜24℃ - 湿度目標
相対湿度:40%〜60%
絶対湿度:7g/kg〜13g/kg - 食洗機:1日に1回が基本
- 洗濯:
2日に1回が基本→ 1日に1回が基本
夏:洗濯機の乾燥機能を使用
冬:部屋干し・・・節電+加湿→ 洗濯機の乾燥機使用
※子育て中の今、乾燥機能は手放せず、冬でも使います - お風呂:
基本的にはシャワー
(快適な家になってからお風呂を欲しなくなった)
→基本的に毎日入浴(1月25日より子供が沐浴を卒業)
電力使用予測(エネルギーパス協会の事前予測)
消費量予測 | 光熱費予測 | 電力単価 (1kWhあたり) |
---|---|---|
619kWh | 24,742円 | 40.0円 |
建設時(2021年)は電力単価:29.1円/kWhでしたが、2022年の年末実績では電力単価:40円/kWhとなりました。
そのため光熱費の予測計算は40円/kWhで再計算しています。
✔29.1円/kWhの年間光熱費予測:175,500円
✔40.0円/kWhの年間光熱費予測:241,237円
年間で65,737円の差が生じることになります。
電力料金の仕組みをおさらい
一般的なご家庭で電気を使用した際の電気料金の算出方法をおさらいしておきます。
代表例として「東京電力エナジーパートナー」の「従量電灯B」の算出方法を示します。
使用量に対して、“単価”と“燃料費調整額”と“再エネ賦課金”が掛け算で計算されます。
如何に使用量を減らすかが、電力料金を抑える唯一の方法です。
電力使用量と光熱費
2023年7月(2023/7/1〜2023/7/31)の使用量と光熱費は下記となりました。
電力会社:九電みらいエナジー(dポイントプランN)
- 電気使用量は予測に対して109%
- 昨年の使用量に対しては128%
- 1m2あたりの電気使用量:6.3kWh/月(672kWh÷106m2)
- 1m2あたりの電気料金:30.5円/月(3,235円÷106m2)
- 1kWhあたりの電気単価(基本料金含む):40.4円
2023年7月の電気使用量はほぼほぼ予測通り(109%)となりました。前年実績に対しては128%でした。昨年の使用量が異常に少ないですが、先月同様に昨年は日中留守にしていたことが大きいです。
昨年は日中の温度設定やや高めでしたが、今年は育児期間中のためそうは行きません。必要な時に必要なだけ冷房を使用した結果でしょう。
内訳
項目 | 単価 [円] (前月比) | 使用量 [kWh] (前月比) | 金額 [円] (前月比) |
---|---|---|---|
基本料金(6kVA) | − | − | 1,711.14 (100%) |
電力量料金(昼間) | 25.26 (100%) | 3.8 (34%) | 94.99 (34%) |
電力量料金(夜間) | 17.72 (100%) | 76.4 (176%) | 1,353.77 (176%) |
燃料費調整額 | 0.91→-0.46 (-151%) | 80 (148%) | -36.80 (-175%) |
再生可能エネルギー発電進捗賦課金 | 1.40 (100%) | 80 (148%) | 112.00 (148%) |
年間累計
エネパス予測および、昨年(2022年)・今年(2023年)の実績使用量・光熱費の累計グラフです。
2023年6月より太陽光&蓄電池を稼働させたため、累計光熱費の上昇が抑えられています。このギャップが導入に対する費用効果と考えていいと思います。この効果については後述します。
燃料費等調整額・再エネ賦課金の推移
燃料費等調整額
燃料費調整額は値下がりが続き▲0.46円/kWhです。
2月からは、国による電気料金軽減措置(低圧:▲7円/kWh)が織り込まれた金額となっています。
2022年1月以来のマイナスとなりました。
再エネ賦課金
2023年(5月から翌年4月分)の再エネ賦課金は1.40円/kWhです。
2023年は燃料費高騰の影響で再エネ賦課金は減少しました。
2023年度の賦課金単価については、足元のウクライナ危機による急激な市場価格の高騰により、再エネ電気の販売収入(回避可能費用)が増加すること等から、以下のとおり、1kWh当たり1.40円となります。
経済産業省:再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度における2023年度以降の買取価格等と2023年度の賦課金単価を設定します
電力単価の推移
基本料金を含めた電力単価の推移を示します。
2023年6月より太陽光&蓄電池の導入に伴い、買電電力が減少したことから、基本料金の占める割合が増え単価が増加してしまいました。
基本料金がゼロ円の電力会社へ見直しを行いました。
8月分より切り替わりますので、どうなるか乞うご期待です。
電気使用量の分析
電気使用量のは屋外気温との関係が密接と考えています。
その他因子も含めて分析してみます。
電気使用量と因子の相関分析
相関分析を用いて電気使用量との関係性を分析してみます。
電気使用量に関係する因子(5つ)について相関係数を算出します。
- 屋外平均気温
- 屋外最高気温
- 屋外最低気温
- 日照時間
- 屋内平均温度
相関係数 | 相関の強さ |
---|---|
1.0〜0.7 | 強い正の相関 |
0.7〜0.5 | 正の相関 |
0.5〜-0.5 | 相関なし |
-0.5〜-0.7 | 負の相関 |
-0.7〜-1.0 | 強い負の相関 |
7月は電力使用量に大きな差がないため明確な相関性はありませんでした。
散布図からは最高気温上昇に伴って、電気使用量が増加していることは伺えますね。
しかし、劇的に電気使用量が増えておりません。
これは、断熱性能の効果とも言えますね。
2023年7月の電気使用量
- 電気使用量の“平均”は21.7kWh
- 電気使用量“最小値”は7月5日(19.3kWh)
- 電気使用量“最大値”は7月16日(23.9kWh)
- 何れも気温が高く、冷房を終日使用しているため、電気の使用量に大きな差はありません。
2023年7月の電気料金
(参考)2023年6月の電気料金グラフ
- 電気料金の“平均”は49.2円
- 電気使用量“最小値”は7月26日(22.42円)
- 電気使用量“最大値”は7月8日(125.33円)
- 2023年6月より太陽光&蓄電池の運用を開始
- 買電電力料金はかなり抑えられて平均49.2円
- 曇や雨の日でも、12kWの太陽光のおかげでほとんど買わずにすみました。
太陽光発電の運用実績
2023年6月より、太陽光発電&蓄電池の運用を開始しました。
どのような電力収支になっているのか、毎月確認していきたいと思います。
また、設備“あり”と“なし”で電気料金にどのような差があるかも比較したいと思います。
電力収支(daily)
プラスは発電量を示します。
マイナスは使用量を示します。
グレーの線はその日の収支を示します。
参考として、理論値発電量を示します。
理論値発電量は屋根の傾斜/向き、日射量などから求められた値です。
- システム容量:12kW
- 屋根傾斜角:14.04度
- 方位角:135度
- 温度損失:10,15,20(季節別)
- パワコン損失:5%
- その他損失:5%
理論値発電量よりも多く発電してくれていることは頼もしいですね。
今後も引き続き太陽光発電さんには頑張って頂きたいです。
※収支が大きくプラスですが、曇や雨の日、冬の短い日照時間を想定して大きい容量の12kWを搭載しました。
発電状況(pickup)
電力収支がトップとワーストの一日を比較してみましょう。
電力収支トップ:2023/7/24
電力収支ワースト:2023/7/8
太陽光発電に関しては7月24日のような日が続けばいいですが、その代わり暑いです。
7月8日のような少ない発電の日は珍しく(7月では1日のみ)、多少の曇り空や雨であればしっかり発電してくれるので、頼もしいですね。
電力自給率
電力自給率は下記の式で求めています。
平均電力自給率は84.0%です!
ワーストでも68%の自給率は良い成績だと思っております。
引き続き、太陽光発電+蓄電池で高い自給率を維持したいものです。
<電力自給率UPのポイント>
✔エコキュートの湧きあげは日中に行う
✔洗濯乾燥は日中に行う
✔食洗機は日中に使用する(1日分をまとめて洗浄)
売電収入
我が家のFIT契約は2023年のため、売電単価は16円となります。
売電価格は16円のため、あまり売るメリットはありませんが、捨ててしまうよりは100倍マシなためせっせと売電します。
2023年7月は1,137.04kWhの売電となり、18,193円の売上となりました。
太陽光&蓄電池の有無比較
ここでは、太陽光&蓄電池の有無でどれくらい電気料金がか変わってくるのかを比較します。
設備有無によって、相性の良い電力契約があるため、比較しているプランが異なります。
■設備あり(現在契約中の電力プラン)
九電みらいエナジー:dポイントプランN
■設備なし
TEPCO:従量電灯B
- 設備あり:3,235円
- 設備なし:21,354円
差額:18,119円
設備導入の費用と効果額の関係(利回り算出)
<太陽光発電&蓄電池導入費用>
- 設備導入費用:4,400,000円(税込み)
- 群馬県からの補助金(再エネ補助金):150,000円
導入費用:4,250,000円
<利回りの計算式>
- 利回り(一月分を年間換算) = 毎月の効果額 ✕ 12ヶ月 ÷ 設備導入費
- 利回り(年間)= 年間効果額 ÷ 設備導入費
設備導入効果額は36,312円と非常に大きな額です。
年利計算すると10.3%となかなかの値ですね。
電気料金が高騰している世の中ですが、太陽光&蓄電池があることで「心穏やかに過ごす」ことができます。
電力会社の比較
2023年7月現在、我が家が契約している電力会社は「九電みらいエナジー」です。
太陽光&蓄電池が備わったことで、電気の買い方は大きく変わりました。
それは、買電量がものすごく少なくなったということです。
そうすると、気になってしまうのが「基本料金」です。
そこで、僕が気になる6社(7プラン)をピックアップして、電力料金の比較を行ってみました。
<前提条件>
✔我が家はオール電化のため、60A(6kVA)での契約
✔東京電力管内
✔太陽光&蓄電池と相性の良いプランを優先
✔比較のためTEPCO従量電灯B等も記載する
※あくまで筆者調べのため、参考扱いでお願いします。
- TEPCO(従量電灯B):2,569円
- 九電みらいエナジー(dポイントNプラン):3,235円
- シン・エナジー(きほん):2,615円
- シン・エナジー(夜フィット):1,909円
- よかエネEAST電灯:3,267円
- Looopでんき(スマートタイムONE):1,793円
- JAPAN電力(くらしプランS):1,834円
1位:Looopでんき
2位:JAPAN電力
3位:シン・エナジー(夜フィット)
4位:TEPCO(従量電灯B)
5位:シン・エナジー(きほん)
6位:九電みらいエナジー
7位:よかエネEAST電灯
九電みらいエナジーは太陽光&蓄電池がない状態で検討した電力会社だったため、買電量が少ないと不利になってしまいます。
我が家では8月分より、「JAPAN電力」に切り替えました。
比較・検討した詳細が気になる方は下記記事を参考にしてみてください。
電力会社の比較は下記のサイトが便利です。
是非ご家庭にあった電力会社を探してみましょう!!
エネチェンジでご家庭に適した電力会社を見つけよう!
まとめ
高気密高断熱住宅は、暑い夏でも快適な生活をサポートしてくれます。さらに、エネルギーのセルフサプライ(自給自足)で大きな経済的なメリットも得られます。群馬県のように厳しい夏を、賢く快適に過ごしたい方は、ぜひ参考にしてください。
- 平均温度:26.5℃(冬季目標:22℃〜24℃)(夏季目標:25℃〜28℃)
- 平均相対湿度:58.7%(目標:40%〜60%)
- 平均絶対湿度:13.0g/kg(目標:7g/kg〜13g/kg)
7月の平均屋内温度は26.5℃で目標の25℃〜28℃の中央です。
湿度は目標内ですがやや高く、ダニの増殖を考えるともう少し低く抑えたいところです。
8月は除湿機の設定を見直したいと思います。
- 予測電力使用量:619kWh
- 予測電気料金:24,742円
- 実際の電力使用量:672kWh(予測比109%)
- 実際の電気料金:3,235円(予測比13%)
- 電力自給率:84.0%
※2022年9月から家族が増えました!在宅時間は大幅に増加!洗濯等の回数も増加しています。
※2022年11月から電気会社を見直しました!(Looopでんき → 九電みらいエナジー)
※2023年1月から子供が沐浴を卒業し、シャワー中心からお風呂中心へシフト
※2023年6月から太陽光発電&蓄電池を運用開始
- 電気使用量は予測に対して109%
- 昨年の使用量に対しては128%
- 1m2あたりの電気使用量:6.3kWh/月(672kWh÷106m2)
- 1m2あたりの電気料金:30.5円/月(3,235円÷106m2)
- 1kWhあたりの電気単価(基本料金含む):40.4円
使用量はエネルギーパス協会の予測をやや上回りました。
前年比では128%ですが、在宅率が増えことと、冷房の設定を低めに設定していることが要因と思われます。
高気密高断熱の暮らしを分かりやすく伝えることができたでしょうか?
高断熱の家に住むと、屋外の温度変化に振り回されずに快適に過ごすことができます。
快適=健康的な生活だと思い、我が家は断熱に拘った家づくりを行いました。
結果的には最近気になる光熱費の節約にも繋がっています。
断熱性能を高めるには初期投資が必要ですが、適切に施工された断熱材はメンテナンスフリーで、家の寿命を延ばす効果もあります。
そして、2023年6月からは太陽光&蓄電池で、より一層心穏やかに過ごすことができています(電気代の心配が低下)。
継続的に電気代にお金を使うか、初期投資はかかるものの少ない電気で快適に過ごせる断熱に投資するか、どちらが良いか考える際に、この情報が役立てば嬉しいです。